あなたの趣味はと聞かれたら
旅行に行く事
って即答するくらい
大の旅行好き
くも膜下出血になる迄は
歳を取ると海外旅行も
行けなくなるかもしれないから
って事で
国内旅行より
海外旅行によく出掛けてた
お金持ちでも無い
普通の人だけど
海外旅行に行くには
自分ももちろん元気じゃ無いとだけど
家族みんなも元気じゃ無いと
中々行きにくいから
と言う私なりの言い訳をして
「これで最後かも」
とか言いながら
今から思えば良く海外旅行に行ってた
周りの友達からは
何回これが最後かもって聞く
と笑いながら言われてた
この時まさか
自分が病気になって
いけなくなる日が来るなんて
正直思っても無かった
ただ、くも膜下出血になり
その後脳梗塞も併発し
何も出来なくなってしまった頃
大好きな旅行に行けなくなった事を
全く悲しんで無い私がいた
それは
病気になる前
出来る時に出来る事を
自分なりにしてたから
あの時贅沢かな
って思ったけど
行ってて良かった
としか思わない私がいた
くも膜下出血に二度なり
5回の手術を経て
リハビリも頑張り
順調に回復して
退院してから
1年5ヶ月
まずは
練習として
初めて飛行機に乗った
そして
次なる課題として
その3ヶ月後
友達の待つ台湾へ
4泊5日の海外旅行
もう飛行機に乗る経験は
しているので
不安は無かった
ただ、以前もこのブログに
書きましたが
「低髄液圧症候群」と言う
病気が半年前から発症し
最近は少し不安材料を抱かえている中
海外へ
台湾には友達も居て
常にほぼ誰かが
私の側にいてくれる状態
でも正直
万が一異国の地で倒れたら…
って言う恐怖からは
逃れられなかったのも確か
私の状況を知ってる
友達が側に居てくれても
言葉の通じない異国で
万が一倒れたら…
どうやって自分の状況を
伝えられる
と問いかけてる自分が常にいた
台湾旅行は
最高に楽しかった
でも今までの様に
帰国の日が来ても
「まだ、日本には帰りたく無い」
と言う今迄は
いつも思ってた感情は
全く無かった
帰国便に搭乗し
関西国際空港に飛行機が
着陸したその瞬間
「あーやっと日本語が通じる」
と安堵した
海外旅行に行って
帰国した時に
初めて感じた想い
今までは
日本に帰国したら
「あー夢の時間は終わり
また現実に戻った」
と思ってた
でも今回は全く違う想い
これが
くも膜下出血と言う
何の前触れもなく
生死を彷徨う様な病気を
経験した人だけが経験すら
感情なのか
それとも
私だけが感じる思いなのか
だからと言って
もう海外旅行には行かない
とは思わない
これからもっと時間が経てば
前の様に気楽に
海外旅行が出来る日が
来るのかなー