出雲大社から

お隣りの北島國造館へ

 

 

北島國造館

2024年5月24日(金)参拝

 

きたじまこくそうかん

住所:島根県出雲市大社町杵築東194

国造は「こくぞう」ではなく

「くにのみやっこ」または

「こくそう」と読みます。

 

前記事に追記したのですけど

出雲大社の祭祀者である出雲国造家は、

南北朝時代の康永年間に

千家家と北島家の2家に分裂したとされます。

祭事は幕末までは両家が二分して

行っていましたが、

明治以降は千家家が執り行っています。

 

御神紋は

出雲大社の「二重亀甲に剣花菱紋」と

両國造家も同じです。

 

國造館は出雲大社の東側

熊野川(吉野川)を隔てた場所にありました。

 

そういえば、出雲大社も北島國造館も

「大社町杵築」に鎮座していますが

出雲大社は昔、「杵築大社」といったそう。

大分県の杵築と関係があるのか

気になるところです。

四脚門 島根県指定文化財

出雲大社との境付近にあります。 

北島国造家正門で

出雲大社最古の建造物。

出雲大社の1667年の寛文遷宮の際

本殿の後方にあった

北島國造家の屋敷と一緒に

移築された門。

旅の計画段階では北島國造館の存在を

知りませんでした。

この日同行した舞仲間の一人が

タクシー運転手さんから

「出雲大社と壁一枚で繋がっている

お隣の出雲教は亀山が御神体で

お山の麓に滝がある」と

参拝を勧められたそう。

 

私たちはその滝を一目見るため

足を延ばしました。

神殿

出雲教は

天穂日命(天照大神の第二の御子神で、

御神勅により大國主大神様に

神勤奉仕された神)の子孫である

出雲国造北島家に伝わる祭祀の道に従い

出雲大社に祀られる大国主大神の

御神徳を世に広めることを

主たる目的として

明治十五年に設立された神道教団。


出雲大社という神社と、

ご神徳を拡める教団としての出雲教を

区別し、

大國主大神様にお仕えし、

お祀りするという出雲大社創建の精神を

基としています。

 

初代教長は第76代国造・北島脩孝氏は

1871年(明治4年)の太政官布告により

官幣大社に列格された出雲大社の

少宮司に任ぜられましたが、

1882年(明治15年)に

神官の教導職兼帯が禁じられたのを受け

少宮司を辞任して、内務省の承認を経、

出雲大社の崇敬講として

「出雲北島教会」を設立しました。

◆御祭神◆

主祭神 大国主大神

造化三神・天照皇大神・産土大神

出雲国造家の始祖 天穂日命

 

よかったら太鼓の音の動画もどうぞ(2秒)

 

少名毘古那神 御神像

亀さんの背に乗った

少名毘古那神です。

 

画像が切れていますが

御神像のタイトルは「霽朝(せいちょう)」といい、

「晴れる朝」を意味します。

(はれ)」は「晴れ」とは少し違い

”雨や雪などがやんで、

空がすっきりと晴れること”

の意味まで含むのですね。

 

こちらの像は身体健康の神、

出逢いの神として石像を

手で撫でて100円玉をお供えすると

病気平癒、縁結びの願いが叶うと

言われています。

 

こちらの像を見て

富山県の雄山神社にあった像を

思い出しました。

 

 

確信はないけど

同じ作家さんなのかも…

あちらの像は

亀さんが熊さんに踏まれているという

不思議なものでしたが驚き

竜虎の庭

池の手前右から池の中央に向かって

伸びている松を「竜」とし、

出島のソテツを「虎」に見立てて

「竜虎の庭」と呼ばれています。

天満宮

御祭神は菅原道真公

道真公は國造家の始祖・天穂日命の

第十二世・出雲國造氏祖命(うじそのみこと)

第二の御子で、相撲の元祖である

野見宿禰(のみのすくね)の血脈を引かれています。

 

亀山の麓だからか

池には沢山の亀さんが飼われています

 

よかったら動画もどうぞ(12秒)

 

 

天神社

天神社が鎮座している場所を

「中之島」というようです。

御祭神は少名毘古那神(すくなひこなのかみ)

大国主大神と共に、日本の国を

作り堅められた神様と伝わります。

私は考えたこともありませんでしたが

少名毘古那神一柱を

御祭神としている神社はとても少なく、

その多くは大国主大神と合祀、

あるいは相殿として祀られているそう。

北島國造館出雲教では

少名毘古那神が重要視され

とても大切にお祀りされていると感じました。

亀の尾の滝

亀の尾って

縁起物でよく見るアレかな?と

思ったら違いました。

あれは甲羅から生えた「藻」なのだそう。

※画像はお借りしました

 

甲羅に藻がふさふさしているものは

中国では長寿の象徴として

とても縁起が良いみたいです。

 

ちょうど数日前

宗像の「亀の尾酒造」さんと

お知り合いのかたから

日本酒をプレゼントすると

言われたばかりでした。楽しみ。

 

舞仲間のHさんが滝のことを

「龍の口から水が出てるみたい」と

言っていました。

 

確かに

紅葉の枝がそんな風に見えました。

御三社

國造館の(いぬい)(北西)の方角に

古式に則ってお祀りされている境内社

乾とは(いぬ)()の間であることから

そう言われます。

また、「天」を意味するそう。

中央が國造家の始祖である

天穂日命(あめのほひのみこと)をお祀りする天穂日命社、

向かって左が宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)をお祀りする

稲荷社

右が三宝荒神(さんぽうこうじん)をお祀りする荒神社です。

 

お社の上空に白いキラキラしたものが

沢山見えました。

よく見ると無数の白蝶でした。

参拝後はお待ちかねの

出雲蕎麦屋さんでランチ🍽

出雲大社周辺で唯一の十割そば専門店

「出雲 砂屋」さん。

3人とも彩り三色割子にしました。

私は断食をしていたので

6日振りのまともな食事となりました。

美味しかったですお願い