なにわ赤バイク ~日本全国放浪記~ -78ページ目

2005年9月15日 九州来たとよ(前夜祭)

暑さでバイク乗らなくなって約2カ月。そろそろ禁断症状が。

あ~思いっきり遠くへ行きたい。キャンプしたい焚き火したいうまいもん食いたい。

バイク乗りたい。

9月中旬。もういいでしょ。先週パニアケースも届いたし、予約しちゃえ、九州行きフェリーを。

大阪南港からは九州の福岡・大分・宮崎・鹿児島それぞれにフェリーが就航している。

しかもすべて夜出発して朝着くという「動くホテル」で超便利! (昼便もあるよ)

今回は福岡新門司港行き往復を選択。「名門大洋フェリー 」という威張った名前のフェリーだ。

どこが名門かというと実は昔名古屋―門司間で運航していて頭文字を取って名・門と。 これ豆知識な。

そのフェリーは南港20時出航新門司8時着。ちょうど12時間。

会社定時に帰ればぎりぎり間に合う。

というわけで今回は15日夜のフェリー→16,17,18日と走り18日夜の新門司港のフェリー、

19日朝8時南港着。そのまま出勤というハードスケジュール。


で15日。前日までに準備を済ませ、朝出勤。17時半で帰らせてもらう。ビュー

さっさと着替え、バイクに荷物を積む。積むといってもトップケースとパニアケースを装着するだけ。

カチッと超簡単・・・・ってあれ、うまくいかない・・・・事前に練習しとくんだった。

なんとか装着完了。うわぁ、バイク後部の幅がすごいことに。


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こんな感じです。写真は後日撮影したもの。パニアふたつがでっかく、ミラーの幅を軽く超えます。

しかもミラーに写らないから時々落ちてねぇか不安になる。

そういえばバイクツーリングのブログなのにぜんぜんバイク写ってなかったな。


南港へ向かう。途中コンビニで酒・つまみ・朝食のおにぎりと雑誌を買い込む。

結局着いたのは18時半ごろ。並んでチェックイン済ますと急いでバイクを船に運ぶ。

遅くなったのでトラックとトラックの間にもぐりこまされる。狭い狭い・・・・・・・。

ガリッ

うはぁぁぁぁ!新品のパニアケースをこすっちまったOTL

初日にして傷モンに・・・・。 車両感覚がまだつかめない。


船室へ。グレードは2等洋室。個室寝台・・・・まあカプセルホテルみたいな感じだ。

プライバシーがあるし携帯の充電もできる。雑魚寝2等とは天と地だ。しかし・・・

ι(´Д`υ)アツィー

シャッタードアを閉めると熱がこもって寝られたもんじゃない。だから暑いの苦手なんだってば。

我慢できなくなってデッキに出てみる。あー涼しい。瀬戸内海の夜景をボーっと眺める。

涼んだら戻り、暑くなったら出るを繰り返す。3回目にはもうあきらめ、個室のドアを開けたままにし、

プライバシーを捨て睡眠を手にしました。午前2時就寝。


2005年8月27日 東を極める ●岩手県

前回の伊豆半島で夏ツーリングーに懲りました。しばらくバイクほったらかし。暑いの嫌やもん。

クーラー万歳。自動車万歳。

そんな8月の下旬、夏休みの帰省のため青森へ行って来ました。

が、青森行きは帰省するためだけに行ったのではなかった。ある野望を秘めて。

それは、本州四端踏破ラリー 計画第2弾を実行すること。

これは本州の東西南北端の県が共同で主催しているイベントで、

到達証明書を4枚ゲットすれば証明書と記念品がもらえるという内容。

第1弾は偶然でした(2005年4月16日 お花見 参照)。しかし歯車は回り始めていた。

最南端を極めた今、北と東を極めるのに青森帰省ほどナイスタイミングはないじゃん。

というわけで青森帰省の最終日に、最東端制覇を決行することにした。最北端は次の帰省に。


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行程はこうだ。青森駅からJR特急で八戸駅へ。新幹線に乗り換え盛岡駅下車。

ここからレンタカーで最東端を目指し、いわて花巻空港18時50分発伊丹行き飛行機で帰る。



早朝の特急つがるに乗る。激眠。とにかく寝まくる。新幹線に乗り換え盛岡駅に朝9時着。

駅前でレンタカーを借り、出発。レンタカーは低燃費のFitがいいよね。

国道106で岩手県沿岸の都市・宮古市へ向かう。

このあたりはリアス式海岸で有名。海岸線が入り組んでついでに道路もグニャグニャ。

この入り組んだ海岸線が自然の造形美をつくり出す。代表が浄土ヶ浜。

CIMG0324

どーです、素敵でしょう。

CIMG0325

いやぁ、さながら極楽浄土の如し。

遊覧船に乗る。船好きですから。この船の名物が「うみねこパン」。

パンの中にワカメが入っている。・・・・ウミネコが入ってるんじゃねーのかよ!

と、それは大きな勘違い。うみねこパンは遊覧船に寄ってくるウミネコに餌付けするためのパンです。

この餌付けがめっぽう面白い。パンをちぎって持ってるとほんとにすぐ近くまで寄ってくる。

餌付けはおまけで、メインはあくまでもリアス式の奇岩の数々。

目玉は「潮吹き穴」。波がうまい具合に打ちつけると岩に開いた穴から潮が吹き上がる。

めったに見れないらしい。・・・・・っておうおうバンバン潮吹いてるぞw 今日はラッキーとのこと。


浄土ヶ浜で遊びすぎた。飛行機の時間が押してる。

すぐ近くの重茂(おもえ)半島の突端・とどが崎(トドヶ崎)(とどは魚へんに毛)へ急ぐ。

そこの駐車場あたりに証明書あるだろからゲットして、

灯台で写真撮ればほとんど飛行機にぎりぎりの時間だな。 急ごう。

ところがとどが崎への道が宮古からはかなり遠回り。しかも寂れた道になってきた。

カーナビの示すとおり小じゃれたキャンプ場を発見。その先で道は消え、姉吉という小さな小さな漁港があるだけ。

人っ子一人いないよ。証明書はどこ? 港で網の手入れを始めた漁師の人に聞く。

証明書はここにはないらしい。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

え、じゃあじゃあとどが崎はどこ?「あそこの道を行くんだけど・・・・」

指差す先には小屋があり、その脇に歩道らしきものが。すげー険しそうやん。そして看板。

「とどが崎灯台まで4キロ 自転車・バイク通行禁止」

( ゚д゚)ポカーン…

よよよよ4キロ????? 徒歩で往復8キロ? (笑)

今4時。ここから空港まで130キロ。

さぁ、撤収(泣)


飛行機には何とか間に合いましたさ。 東は極められず。

走行距離259キロ(自動車)。


2005年7月18日 たまには東も(3日目)

朝起きると怪しい天気。浜名湖一周とかやめてとっとと帰ろう。


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浜松西ICから東名高速へ。愛知県に入ったあたりから雨が。どんどん強く。

あまりにひどい雨なのでPAで急いでカッパ着る。

あとは大阪までノンストップ。玄関にカッパ脱ぎ捨て風呂入って爆睡。走行距離294キロ。


2005年7月17日 たまには東も(2日目) ●神奈川県●静岡県

早朝からテント撤収。しかし慣れないため出発まで3時間かかる。


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ここから南下して箱根通過。伊豆半島一周し浜松で一泊。夜はウナギか。


御殿場から芦ノ湖畔の芦ノ湖スカイラインを走る。景色サイコー!

そこから伊豆半島を海岸線沿いに一周する。

・・・しかし、暑~いι(´Д`υ)

バイクの温度計はどんどん上がる。30度超えたか。バイクに乗ると、エンジンの熱で気温以上に暑い。

うは、34度。。。。

メッシュジャケットは風を通し汗を気化して体温を下げる。しかしそれにも限界がある。

海水浴場の前を通り、ビキニのおねいちゃんを見てもまったく反応せず。ただただι(´Д`υ)アツィー

伊豆半島最南端、石廊(いろう)崎。ι(´Д`υ)アツィー

ここも駐車場から灯台まで遠かったなぁ。ι(´Д`υ)アツィー

でも途中観光センターの廃墟があったり崖にへばりつくように神社が建ってたり、意外と面白い。

ちなみにここも自殺の名所。


暑さで頭がボーっとする。・・・・あっ道間違えた。Uターンしなきゃ。あーメンドクセ。

ガッシャーン。

あうっ・・・・立ちゴケしちゃったよぅ。最悪。起こさないと。・・・・・・・

持ち上がりません。

このバイク、満タン重量250キロ。それにトップケースやらキャンプ用品やら満載で重心が高くなっている。

起こそうと踏ん張ってもびくともせず。通過する車の視線が気になる。あせる。

荷物全部外してみて、やっと持ち上がりました。傷はたいしたことなく、一安心。


静岡に入るころには日が暮れちゃった。

御前崎に着いても真っ暗で特に感動なし。

浜松宿は遠かったか。失敗。

ホテル着いたら午後9時。飲みに行きたい気持ちを抑え、とにかく洗濯。 体中汗臭い。

その後10時過ぎに飲みに出たけどウナギなどなくテキトーに食って帰りました。

走行距離412キロ。


2005年7月16日 たまには東も(1日目) ●山梨県

こっから向こう3回分、写真撮っていません。あしからず。


春からのツーリング三昧に味をしめ、今後頭までずっぽりバイク生活に没頭しようと決めた。

そしてローンで買ったものが・・・VFR純正のパニアケースとトップケース。

これで大量の荷物を運べ、雨や盗難にも安心。

トップケースは即納だったがパニアは海外から輸入待ちで秋到着予定だって。

あと買ったのが、キャンプ道具一式。

・コールマンツーリングテントST

・スノーピークのダウンシュラフ薄手

・イスカのインフレータブルマット

小物はヘッドランプと焼き網。

これで俺のツーリングライフもワンステップアップ決定!


大阪の梅雨も終盤に差し掛かった、海の日の3連休。さぁ、泊まりがけで行こうか。


なにわ赤バイク ~日本全国放浪記~

今回は思いっきり東を目指す。暑いから、という理由で富士山登る。周辺観光後、キャンプ。


まずは例によって夜明け前に出発。高速中央道で一路山梨県を目指す。

メッシュジャケット+早朝+高地走行で結構涼しい。まっくすは暑がりなんです。

高速走る→車追い越す→追い返されたくない=休まない

ホントバイク乗ったら休まないね、俺。

タバコ吸ってた学生のころは1時間おきの休憩が欠かせなかったものだが。

400キロ4時間で走ります(建て前上)。まあタンクの容量の関係で350キロが限界ですが。

甲府南インターで降りる。

そこから南下し富士五湖を目指す。おお、ここが上九一色村か。サティア~ン♪

富士五湖は西から本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖。

東へ行くほど観光客が増え、東へ行くほど水が汚くなる。

国道139を基本に5湖すべてを制覇。あ、青木が原の文字が。この林が樹海なんか。

待てよ。足摺岬、東尋坊と来て青木が原に来た今、俺は日本の3大自殺の名所を網羅したのだ。ヤッタ。

・・・そんな3大名所めぐり嫌ですぅ。気を取り直してこの辺の名物・風穴に入る。俺って洞窟マニア。

鳴沢風穴に行ったけど十分冷えました。でも見るのは鍾乳洞のが楽しいね。


山中湖の東・神奈川県との県境付近にある「道志の森キャンプ場」を目指す。

ここは直火で焚き火し放題。俺って焚き火マニア。

まだ昼なので川沿いのいい場所ゲット。テントだけ張り管理棟で薪を買っておく。

身軽になって富士山を目指す/^o^\フッジッサーン

バイクで富士登山・・・のつもりが夏はマイカー(マイバイク)規制中。バスで五合目まで。ぐすん。

五合目。標高2,305mは雲の中。なんかね、臭い。馬車の馬の糞が臭います。

さあ、登るか。

五合目からしばらくはほぼ平坦な道が続く。ここで高山に慣れろってことらしい。

杖を持った登山者がどんどん降りてくる。この時間だとご来光組だな。

みんな怪訝そうな目で俺を見る。まあメッシュジャケにジーパンにブーツ、手ぶらだからね。

歩いて行くと空から「ゴロゴロゴロ・・・・・」。潮時か。勇気ある撤退だ。

5.2合といったとこか。俺的最高峰を記録して下山。


富士の裾野、富士吉田市へ。走っているとなんか道端の至る所にコロネパンの化け物が。

これぞ「吉田の火祭り」に使う松明なんだって。

つーか俺はこれを見に来たわけではなく、うどんを食いに来たのだ。

ここ富士吉田はうどんで有名らしい。まあ讃岐うどんマスターの俺が採点してやろう。

いろんなトッピングがあり変わったうどんが多い。奇をてらってるようでは・・・。

めっちゃうまかったです。麺のコシはかなりいい線。だしはそれぞれですが。 もっと有名になってもいいと思うよ。


意外と満足してキャンプ場へ戻る。

途中で買った大量の酒と肉で酒池肉林。独りでバーベキューを満喫。友達は携帯ラジオの野球中継さ。

あとは酒飲みながらただただ火を焚く。周りを見ればどのテントでも焚き火。

キャンプ場全体が煙で曇ってます。

上を見れば林の間から少しだけ見える星空。お星様も煙たかろ。

あっ月だ。

走行距離512キロ。