なにわ赤バイク ~日本全国放浪記~ -77ページ目

2005年10月8日 中国地方一周(1日目) ●島根県

体育の日の3連休。ツーリングシーズンも後半戦だ。

気が付けば本州四端の野望がぜんぜん進んでないではないか! ここ2連敗が痛い。

敗因はやはり、詰め込み過ぎと調査不足。何とか年内の踏破を目指したい。

そこで今回は一番困難であろう西端・下関を極める。ネットで証明書のありかも調べろ。

行くなら中国地方一周だろ。


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反時計回りに。高速で一気に米子へ。島根のいいとこ取りのあとはキャンプ。


朝5時起床。土砂降り。サイアク。中止はまったく考えず。ここが俺っぽい。

カッパ完全防備で高速に入る。パニアはここでも強みを発揮だ。

大雨で高速なのでスピードは抑え気味。ちょ~~~~退屈。苦痛。

鳥取県は初めてではないが、境港は行ったことがなかった。鬼太郎ロードは見たかったんよ。

でも大雨なので今回は通過。鳥取県は制覇とせず。

境港から県境の中海というドーナツ状の湖を横断し、初島根県。県庁所在地は松江市です。

雨のため松江城見学はパス。とりあえずご飯を。島根はそばの文化。「神代そば 」という店に入る。

出雲そばで3段のお重にそれぞれ異なったトッピングのそばが盛られた割子三段を注文。

上から山芋、卵黄、山菜の順。そばは詳しくないがうまかったよ。


松江の西にある宍道湖。夕陽とシジミが有名。大雨でどんよりでした。通過。雨は嫌じゃぁ。

とりあえず西に向かうもこのまま雨ならホテルも考えなきゃな。雨キャンプなんて嫌です。

とか考えてたら雨が上がってきました。出雲大社に着いた時点でカッパ脱ぐ。ふぅ~。

参拝しようと歩いていると、参道(というのかな)にロープが張られて見物人が並んでいました。

何かあるなと一緒に並んでいたら、流鏑馬のような行事が始まった。ラッキー。

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扮装からして狩衣だから流鏑馬ではなく奉納系だと思うんだけど詳しくないです。

下のピンクのおねいちゃんはこのあとしっかり落馬しました。いたそーだった。

このあと本殿へ。


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ただテキトーに撮りました的な写真ですみません。

ここで豆知識。出雲大社での参拝方法は二拝四柏手一拝です。

一般の神社での参拝の作法は、二拝二柏手一拝が一般的なんだね。知ってた?


ここから内陸部へ。川沿いにある「カヌーの里おおち 」というキャンプ場へ。

日中雨だったこともありキャンパー俺だけ。

薪を買って盛大に焚き火しました。


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ああ、いい感じ。すっかり焚き火中毒ですわ。調子に乗って2時就寝。


走行距離391キロ。


2005年10月1日 またまた四国じゃボケェ ○香川県○徳島県

6カ月点検で異様なタイヤの磨耗と走行距離に、レッドバロン西淀川店長はびっくりしてはりました。

タイヤは交換。ミシュランのパイロットスポーツ。グリップ良。

チェーン・スプロケ・プラグの状態は良好で、上手な走り方だそうです。


で新品タイヤの皮むきは四国リベンジ。

大歩危小歩危とうどん屋めぐりで前回の恨みを晴らす。

今回も写真ないのでリンク多めに張っておきます。


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朝5時起床~鳴門上陸まで割愛。いつものパターンです。

R439酷道は前回で懲りたし、うどん屋の開店時間を襲うためまずは香川に入る。

鳴門からR11で高松方面へ。東かがわ市からR318に左折、高松空港方面へ。

R318-R377に移り、八十八番札所大窪寺を通過。何のことはないこちらも酷道じゃんか!

人里に降りてきて綾川町の郵便局前の信号を左に曲がると見えるはずです。

行列が。

讃岐うどんブームのなかでも一番の有名店「山越 (やまこえ)」。セルフ店。

9時開店なのでここに最初に行くべし。ここは日曜定休なのでうどんツアーはいつも土曜。

10時現在で行列は50メートルほど。短い方だわ。

まあ20分ぐらい並んで注文。「かまたま大」。

かまたまとは「釜揚げうどん卵入り」の略。大(2玉)250円。小(1玉)なら150円。

アツアツのうどんに卵黄とネギを乗っけてるだけのどんぶりを受け取る。

支払いを済ませたあと自分でだしを少量かけ、ぐちゃぐちゃ混ぜる。

卵が麺に絡んでつるっと食える。うわぁ、麺の食感と卵のつるつる感。気持ちいい。

うどんをはしごするときは小が鉄則だが山越ではどうしても大を頼んじゃうんだよな~。

そして1分程度で完食w。ウマー

さあ次いこー。


山越から南へまんのう池方面に行き、県道197をトコトコ走ってると線路と並ぶ。

踏切そばに白い看板「←うどん」。これを見逃すな。

踏切を越えると左に急な坂が見えるので気をつけて登ってください。するといきなり一軒家が。

ここはまっくすイチオシの「山内 」だ。

かけうどんのメニューは3種。「あつあつ」「ひやあつ」「ひやひや」。

冷たい麺に熱いだしをかけたのが「ひやあつ」。あとは類推してちょ。「あつひや」はありません。

おれは「ひやひや」の小。これにちくわ天をトッピングして300円。

とにかく、麺のコシがすごい。断面は正方形。そしてかすかに半透明。弾力麺だ。

ロケーションもいいですよ。讃岐うどんはロケーションも魅力なの。


さあ、少し腹がきつくなる。うどんめぐりはいったん休憩。ライディングと行こう。

R32を吉野川の源流に向かって走る。川の両側が切り立った崖になるとそこは

オオボケコボケ

大歩危峡・小歩危峡はこのHP によると

 「足場の石の間隔が狭く大股で歩いては危ない大歩危、

 足場の石の間隔が広く小股で歩いては危ない小歩危」なことからこう呼ばれるようになりました。

だそうです。お笑いとは関係なさげです。

遊覧船があるというのでもちろん乗る乗る。船好き♪

遊覧船は「レストランまんなか 」という施設にある。リンク先の写真を見てほしい。

この施設の崖への張り付きっぷりがすごいでしょ。よく建てたもんだ。

申し込んで川面の乗り場まで下りるんだけど、すげー高低差だった。

遊覧船そのものは景色は良かったが迫力に欠けました・・・・ってラフティングじゃないんだから。


さあうどんに戻ろう。R32で高松市へ直行する。

「讃岐うどん屋は午前に行け」と言われる。打ち立てのうどんが食べられるからだ。

次に行く「池上 」はその心配は無用。いつでも打ち立てだ。

ここも場所が分かりにくい。あるスーパーの脇の道を入るんだが、「この道は違うだろ」と思うとこで正解。

行列が見えるはずだ。90歳超えのおばあちゃんが看板のこの店は、まさに製麺所。

屈強な男たちが力任せにうどんを打っているそばでゆで麺が入ったどんぶりを受け取る。

自分でネギ・ゴマ等トッピングを入れ、だしをかける。てんぷらなどとの合計額を箱に入れる。

いす、テーブルなどなし。外で立って食え。うまいから。

そして安い。1杯70円。ななじゅうえんて。

ぜひ食べに来てほしい。違法駐車はするなよ。

 ※註・・・池上の店舗は移転になったそうです。あと麺が値上がりしました。それでも100円。


そしてやはり締めは「山田家 」。釜ぶっかけ卵黄入りを食わねば四国を後にはできません。

お値段580円。高い! ってなっちゃうよな。池上8杯分だもんな。


帰りはいつものルート。うどん食いに来たら大阪夜中着は覚悟です。走行距離533キロ。


2005年9月18日 九州来たとよ(3日目) ●熊本県●大分県

最終日。朝5時起床。ストーブで湯を沸かしコーヒーを淹れる。う~ん、アウトドア満喫。

さて今日はどこ行くかな。


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山を降り、島原港からフェリーで熊本へ。名峰・阿蘇を回って大分入り。

「昭和の街」豊後高田でレトロに浸った後北上し関門トンネル通って下関まで行っちゃう。

本州最西端極めた後またトンネルで戻り新門司港でフェリー。おなかいっぱいだ。


カップラーメン食いつつ撤収も同時進行。どうしても時間かかる。

島原からの高速フェリーの始発が8:20。これに乗れれば30分で熊本だ。

急いで撤収するもキャンプ場出発は8時になっちゃった。朝からバタバタ。急げ。

島原には8:20到着。乗せてもらえず。あうう。

島原-熊本フェリーは2社就航していて、遅いフェリーなら8:35発があるという。

捨てる神あれば拾う神あり。60分の船旅です。


熊本着いたが時間ないので熊本城見れず。通過。

熊本から東へ向かうと阿蘇山だ。おおライダーが多いなぁ。

ずんずん登る。なんとも美しい山肌が連なる。バイクで結構頂上付近までいける。

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頂上の火口では蒸気がもくもく吹き出ています。なかなか。さすが火の国だ。

阿蘇から北へ向かい、「大観峰」へ。阿蘇連山が一望できる場所・・・・なぜかライダーのメッカ。

行くとすごい数のバイク! みな珍しいバイクを見たりさながら品評会。


ここからさらに北上。やまなみハイウェイを快走。一瞬雨に降られるがすぐに上がる。

泊まりがけツーリングは最終日に降られるというのがジンクスになってます。

大分へ向かう道がえらく混んでる。気温も上がってきた。

ああ、この道由布院への道なんか。渋滞だ。

パニアで幅あるのですり抜けもできず、じりじりと進む。時間ないねんて。

湯布院過ぎたら快走。急いで豊後高田へ。

当時、昭和レトロがはやり始めた時期で、ここが初期から始めた街。

オート三輪とか懐かしいね。って俺はその時期の人じゃないが。

腹減ったので食事。ブルヴァールとか言うモダンなレストランへ。

あ、これください。


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昭和の学校給食セット。アルマイトのお盆と食器が懐かしい。

箸は割り箸でした。 先割れスプーンじゃさすがに食いにくいか。


ご飯食べ終わったら17時。フェリーは20時で2時間前にはチェックインせよとある。

1時間しかないなら下関は諦めねば。新門司へ直行することに。

ここあたりでまた天気が怪しくなる。門司へつくころにはポツポツ来てました。

無事フェリーに乗船。余裕をもった計画が一番。

前回で慣れたので、最初から個室のシャッターは開け放し。ほぼ航海中寝っ放し。


朝6時ごろ目が覚めたので、デッキに出てみる。いい天気だ。

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朝日と明石海峡大橋。すがすがしい。大阪南港まで1時間半。さあ今日からまたお仕事だぁ!

走行距離380キロ。


2005年9月17日 九州来たとよ(2日目) ●佐賀県●長崎県

寝坊した! 今日は巻きで行こう。


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今日は佐賀県と長崎県を制覇。朝食は牛丼、昼食はバーガーだねうひひ。

夜はキャンプと焚き火だ!


全県制覇のルールとして、その県でいったんバイクから降りること-とした。

そのためには何らかの観光地を見るのが普通だが、ないのよ、佐賀県は。

唐津くんち? やきもの? 本気でないんだよね。そこで選んだのが、有明海の干潟と吉田家。

国道202を通って佐賀県に入るとすぐ、左手に「吉田家」の看板が見える。

昔、はなわが「佐賀県」の中で歌ったネタを自分でぱくって建てた牛丼屋。

下調べによると佐賀牛を使った高級牛丼で一杯870円。「はなわ」の洒落だか知らないが高いだろ!

・・・・車が一台も止まってないな。 あ・・・・10時開店(現在9時20分)。

24時間営業じゃねーのかよ!

しょうがないから写真だけ撮る。

yosidaya

吉田家はどうでもいいけどバイクがかっこよく写った写真でした。あ、パニアに白くこすった跡が・・・

 ※註・・・吉田家は2006年9月に閉店したそうです。


空腹のまま次に向かったのは有明海の干潟。「ガタリンピック」の会場へ行く予定だったが

時間がないのでテキトーに海岸から干潟を見て終わる。はい、佐賀 糸冬 了。


次に向かったのが佐世保。長崎県です。

坂の多い軍港の街。ここの名物といえば・・・・佐世保バーガー。

手のひらぐらいあり具沢山。佐世保っ子は飲んだら締めにハンバーガーなんだそうだ。

米軍施設近くの「ログキット 」という店に入る。おお、行列。

いやーいい匂い。朝食ってないしな。ここはダブルバーガーあたりいってみるかな。

「50分待ちになります」

げ。

あきらめる。ハラヘッタヨー。

 ※註・・・これから半年ほどして、ログキットがうちの会社のすぐ近くに大阪梅田店をオープンしました。


長崎市を目指す。もうこうなったらチャンポンしかないやろ。

途中ハウステンボスの前を素通り。このあたりから絶景が続く。

複雑な海岸線と大小の島々を有する長崎県は、海岸線の長さでは北海道を抜いて断トツで1位。

ほんまに、小腸みたいな県やで。

長崎は見たいところ満載。平和公園、グラバー園、出島、中華街。あと軍艦島 クルーズもしたいなぁ。

って長崎着いたら3時半。キャンプ場まであと80キロ残してる。大幅に削って平和公園とメシだ。


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あー、実物だ。思えば遠くへ来たもんだ。

中華街へ向かう。

お目当ての店はすでにランチタイム終了。テキトーに店を探して入り、チャンポンを注文。

まー普通。大阪のなじみの店のチャンポンのほうが10倍うまいと思います。

とりあえず朝から何も食ってなかったので満足。バイクに乗りキャンプ場を目指す。


長崎市から東へ走ると諫早市。諫早湾を眺めながら走ってたら道を間違えた。

大幅にロス。日が暮れてきたよ。

さらに東へ行くとあの雲仙普賢岳がそびえる。現在はぜんぜん安全。

今日のキャンプ地は普賢岳中腹にある。日が暮れて山の気温はぐっと下がってきた。

なんとか雲仙オートキャンプ場に到着。7時過ぎでした。周りのテントに気を使いつつ設営。

オーナーに買い物できる場所を聞く。山を降りて10キロほどだって。結構遠い。

今回の夕食は味付け肉とソーセージ、冷凍枝豆(ビール冷却に重宝)。

ガスストーブとミニコッヘルも手に入れたので朝湯を沸かしてカップラーメンが食える。

さて、焚き火だワッショイ

空を見上げるとまたいい月。明日が十五夜だったっけ。

ん、視界の端を白いものがうろうろ。

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わんこだー。

この辺に住み付いてるっぽい。明らかに肉を狙ってる。

食わせないよー。

ソーセージを焼いてみたがなかなか焼けない。トイレに行こう。

食い物を高いところに置き、トイレに。

帰ってきたら焼き網の上のソーセージ全部盗まれてました。熱くないのかよ。

食べ物運の悪い一日でした。走行距離293キロ。


2005年9月16日 九州来たとよ(1日目) ●福岡県

朝8時、新門司港到着。多少眠いけど初の九州上陸にワクワク。


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今日は福岡市に行くだけ。中心街と本日の宿が離れているのでバイクは宿に置いて電車移動。


とりあえず国道3号で福岡市を目指す。福岡の手前の和白というところで右に折れると

ちょっとした半島があり、橋のように細い砂州を渡ると小さな島にいける。志賀島だ。

博多港の対岸にあるこの島は「金印 」が出土した島として有名。

出土地には金印公園なるものがあり、レプリカが埋め込まれた石碑がある。

島を一周しようとしたら知らずのうちにへんな山道に迷い込みました。俺って方向音痴なんかな?


福岡市を横断し、西区の今宿へ。ここにレッドバロン福岡店があり、併設で会員専用宿泊施設がある。

バイクステーション 福岡」なんだけど、レッドバロン会員なら一泊素泊まり2,100円! 安い!

しかもシャワー、洗濯機(洗剤も)、乾燥機無料。共同の広間にはテレビ、冷蔵庫、レンジがあり

近所に買い物行くときは自転車も借りれます。すげー至れり尽くせりでした。オラ感動しただ。

さすが神様仏様レッドバロン様。ホームページはこちら

あ、言っときますけどまっくすはレッドバロンの中の人ではないですよ(;^ω^)

部屋の前にバイクを停められる。

ガリッ

うはあああ。またパニアをこすっちゃった~~!


シャワー浴びて洗濯を済ませ、自転車を借りて近くの駅から電車で中央区へ。

西鉄に乗り、太宰府天満宮へ。


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頭が良くなるようにお参りして来ました。


福岡市内に戻り、金印の本物を拝むために福岡市博物館へ。閉館時間近いな。

電車に乗ると周りから「よかよか」「・・・行ったと~」。あ~大阪とも違う異国の言葉。

地下鉄大濠公園前で降り、博物館に向かう・・・・・あれ? 美術館? 間違えた。

慌ててタクシーで博物館に向かったが、CLOSED。


気を取り直し、晩飯を食いに中洲へ。

テキトーに居酒屋を見つけ、九州らしいものを。・・・・九州らしいものって何?

明太子はなかったので筑前煮とムツゴロウの蒲焼きを注文。


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うわぁ・・・・

甘苦い味でした。硬い。

お店を出て屋台でとんこつラーメンを。


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観光客やらでいっぱいです。橋のすぐそばの「一竜」という店に入る。

とんこつスープにストレート麺。ゴマと紅しょうが。

ウマイ! こってりしててあっさり。うまか。

いやーうまかった。

満足して宿へ戻る。

バイクステーション福岡は今夜は貸切。一人でテレビ見て12時ごろ寝る。

久々の2段ベッドなので上で寝てみました。

寝るころになってもレッドバロンのガレージには明かりがついていました。

走行距離132キロ。