昨日のブログで書いたIIJmioの新プラン。

 

 

個人的に、数年前から感じていることがあって、それが「スマホのシェアプランの効果的な活用方法」です。

 

そんなわけで、本日は、「スマホのシェアプラン」にフォーカス。

 

シェアプランと言えば、その名の通り「データ量を複数人数で分け合う」ということ。

現在もスマホ各社の「家族割」のプランはあれども、シェアプランは


・Y!mobile

・IIJmio(プレゼントとしてのシェア)

・mineo 

・イオンモバイル

・BIGLOBE

 

これくらいでしょうか。


メリットとしては、やっぱり「データ量を複数人(家族)で分け合える」こと。

家族で別々に契約した場合、データ量を使い切る人、使い切れずに余ってしまう人もいるでしょうから、

そのデータ量を有効活用する方法と、料金計算のイメージが主たる回線の1回線分で済むこと。

提供会社によっては、シェアプランの方が個別に支払うよりも安くなったりする点もメリットでしょう。


一方のデメリットは、「データを使い切るとシェアプランに紐づく回線全てに通信制限がかかること」でしょう。


家族でシェアプランを利用する際、例えば誰か1人(仮に高校生の子供としましょう)が使いすぎてしまい、契約プランのデータ量を使い切ると、

そこに紐づく他の家族も一緒に速度制限がかかります。


データをシェアする=通信制限もシェアする


言うならば「連帯責任」とでも言えるでしょうか。

毎月、個別に契約すると自分の使い方だけを気にすれば良いですが、

シェアプランになると、紐づく家族全員の使い方を気にする必要があります。

家族4人で分け合うならば、仮に高校生の子供が使いまくってしまい、月の半ばでデータを使い切った結果、家族全員が通信制限にかかってしまった。

というストーリーだってありえます。


これを毎月気にしなくてはならない。



総務省の調査によると、令和5年9月の結果として、

ひとりあたりのデータ通信が、昨年比で1.1倍、過去3年で1.5倍も増えていて、

全利用者の平均的なデータ通信量が約7.7GBという結果が出ています。

しかも、この平均も昨年比で1.2倍。過去3年で1.7倍に増えているなど、今後も増加して行くことは明らかでしょう。


※参考資料(引用元・総務省) 

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010602.pdf



話は戻りますが、自分ひとりが契約していて、「私は月に1GBも使わない」とか「3GBもあれば足りる」という人もたくさんいる一方で、

「20GBくらいないと安心できない」とか「データ量を気にせずに使い放題で使いたい」という人もいるわけです。


もしシェアプランを契約するなら「メンバー(家族)全員の目線を合わせることが大前提」であることを理解する必要があります。


仮に、

・父(7GBくらい使う)

・母(3GBあれば足りる)

・高校生息子(動画もSNSも使い放題にしたいくらいで、20GBでは正直足りないけど我慢している)

・中学生娘(今度高校生になるので、今は5GBくらいだが、通学距離も伸びるし動画やSNSで今後データ量が増えそう)


こんな家庭があったとすると、明らかに息子と娘のデータ量増加が見込めます。

総務省の調査結果にもあるように、今後もひとりあたりのデータ量が増えていくとするなら、

シェアプランを契約する際は、メンバー全員の目線を合わせる必要があるわけです。


今回新たに発表されたIIJmioのプランを見てみましょう。



30GBで2700円、40GBで3300円、50GBで3900円のプラン。


ネット記事では、こんなのも見かけた。


私も先述したように、4人家族で使うとして、仮に家族で50GBをシェアする場合、

※IIJmioのファミリーシェアプランは新規申込終了済。データプレゼント機能でシェア的要素を合致させます。


主たる契約者(仮に父親とする)50GBプラン1回線と、子回線(仮に母親、息子、娘)が2GBプランを3回線(3人分)という組み合せで使える想定。

新料金の50GBプランが3900円、2GBプランがそれぞれ850円。合計で6450円。

つまり、50+2+2+2=56GBで6450円ということ。

ケータイwatchの記事にあるように、家族が個別に支払うよりは安い…のでしょうか?


仮に高校生の息子が「オレはデータ量気にせず使い放題で使いたい」と言って、月に50GB以上使う人ならばどうでしょう。

そもそもの構成が破綻してしまいます。

私の職場の上司の大学生の息子さんは「楽天モバイル」で「パソコンにもテザリングして使い放題」です。そもそものスマホの利用方法も違います。

高校生から大学生となるとデータ通信量はかなり必要だと考えるべきです。


みなさんの家族形態や利用形態はそれぞれですし、生活スタイルもそれぞれで、常にWi-Fi環境下にいるわけでもありません。

よく「外出先で動画を見なければデータ量も節約できる…」なんて節約方法の鉄則もありますが、

大人はそれを理解できても、ホットユーザー世代である子供たちがそれを理解なんてできないでしょう。

通学中に動画やSNSも気軽に見ることでしょうし、特にデータ通信量の多いInstagramやTik Tokも息を吐くように「次から次へ」と画像や動画を視聴していきます。


おそらく、データ通信量なんてあっという間に50GBじゃ足りなくなります。


だからこそ、私がこのブログでも書いているように「メンバー(家族)全員の目線を合わせることが大前提」である。ということなんです。


先程のIIJmio56GBで6450円というのは、たしかに安いのかもしれません。


しかし、わざわざ家族全員をIIJmioにして利用し、データ管理をしながら、使い切ったら「連帯責任で家族みんなが速度制限を受ける」ようにするのではなく、

「家族それぞれの使い方」に合わせて提供会社を選んだり、データ量を選んだ方が、

総合的な家族生活スタイルの構築はスムーズなのではないかと思います。


よって、私個人としては、スマホのシェアプランを利用するならば「目線を合わせることが必要」だと強く考えます。



ドコモ、irumo、ahamo、eximo、au、UQモバイル、povo2.0、ソフトバンク、LINEMO、Y!mobile、楽天モバイル、mineo、nuroモバイル、IIJmioあたりから選んでおけば良いでしょう。



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