実家にいると
台所でゴソゴソしてるオカンや
リビングをうろうろするオカン
オカンの口癖なんかを
日に日に思い出すようになりました。
ここらでやっと実感してます。

病気発覚後でも少なくともあと数年は
居る予定だっんたけどなあ。
俺は孝行する、できるって思ってたけど
結局、親孝行なんて一切できなかった。

本日、満中陰です。



まず、

俺は医師でもないし医療関係者でも無いですから専門的な知識は無いです。

ここでは母の闘病で教わったり思った事を述べます。

なのであくまで母の場合の話です。

 

母は脳腫瘍で入院しました。

脳腫瘍でも抗がん剤の副作用でもなく、肺塞栓症でした。

(肺塞栓は色々要因考えると治療全体の副作用と言えなくもないかも)

 

中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)に対して

現在最初に選択される治療はHT-MTX(メトトレキサート大量療法)だと思います。

最初の造影MRIで2.5cmほどあった悪性リンパ腫が、3クール後の造影MRIでは

医師に「ここです」って指されても「うーん、これ???」とあまり分からない程に小さくなりました。

医師も癌に対しての効果はガッツリ出てるという認識でした。

この治療自体は正直とても効果がありました。

 

抗がん剤の多くに言える事だと思いますが、骨髄抑制はヤバいと思いました。

軽い骨髄抑制なら大丈夫かもしれないけど重篤化した時は本気でヤバい。

免疫がほとんど働かない状態になるので、簡単に日和見感染症になってしまうし、

感染が全身に及ぶと敗血症になるし、

さらに酷くなると多臓器不全でそのまま・・・・って危険度が格段に上がります。

 

医師も危険を伴う治療とは説明するけど、

医師が処置できないほどの重篤な副作用が出た場合の様々なパターンの説明まではしないし。

治るのなら・・・って気持ちと、医師が管理してるんだから副作用が出ても大丈夫だろうとか、

命を脅かす治療をするっていう認識は最初は無いと思います。

 

抗がん剤治療は死と隣り合わせだという認識でいるべきだと思います。
通院で抗がん剤治療をするのなら、どんな些細な体調の変化でもすぐ医師に相談すべき。

それが重篤な副作用の前兆かもしれませんし、重篤な副作用は命の危険が存分にある。

もちろん医師はそうならないように努力してくれますけども。

 

キズにはキズ薬を塗るように、癌には癌薬みたいな・・

そんな感じでどのような癌でも、癌細胞だけに効果がある薬品ができたらいいのにね。

 

4回目の抗がん剤治療。
この治療は1日目に数時間だけ大量のメトトレキサートを投与します。
その後はロイコボリンって薬で副作用を抑えるというか、

そんな感じで一週間かかります。

月曜日から始まって木曜日あたりから調子が悪くなり、まともに話せなくなってきました。

全身状態が良くないので、きつめのせん妄が出てました。

 

医師からの説明があり、

抗がん剤治療の副作用である骨髄抑制がかなり深刻なレベル。

ここで、万が一急変した時の対処法を聞かれました。

「昇圧剤は使ってよいか」「気管挿管はしてよいか」「心臓マッサージをするか」

この3つはどれも使わなければいけない状況で使わないでいるとそのまま死亡してしまうっていう

いわゆる延命処置です。

 

この時、白血球は400まで下がりました。その中でもナチュラルキラー細胞はほぼ壊滅状態。

これは本来なら体内にいる菌にも感染してしまうような状態。もちろん面会制限もかかりました。

骨髄抑制は二週間ほどで自然に元に戻ってくるはずが3週間以上白血球が少なすぎる状態でした。

そこでついに恐れていた事態になります。

 

免疫は正常に働いておらず、敗血症になってしまいました。

全身の臓器が感染し、見た目からでも「これはもう駄目なんじゃないか」と思うしかないような状態にまでなりました。

うわ言をたまに言うくらいで意識は朦朧としていて、身体も全く動かない。

いつ全身ショックで急変するか・・・って状態が一週間くらい続きました。

 

そんな中、急に血液の状態が良くなり始めてあっという間に正常値になったんです。

骨髄抑制からやっと立ち直ったとともに敗血症も治りました。

こうなると急激に元気になります。

普通に話せるし意識もはっきりしてる、手振りもできる。

 

俺は、
もう抗がん剤は中止して後は直近のダメージ回復待ちながらリハビリして退院させて
あとは通院で腫瘍が大きくならないように維持、様子みながら暮らそうと思いました。
でも、その希望は叶う事はありませんでした。

元気になって三日目の夜中、病院から気管挿管をする旨の連絡がありました。
突然、母の容態が急変したんです。急転直下、死にかけです。

ダッシュで病院に駆けつけた時は
俺の声に反応してたし手も動いた。意識はあった。頷いたから反応はした。
看護師に聞いてもどういう状況が教えてくれません。医師じゃないと無理とか。

でもモニターを見てみると、脈は50台、血圧は測定不能です。
気管挿管、昇圧剤は最大限。見た瞬間に原因はどうあれ「これはアカン」って思いました。
同時にヘパリンを投与されてて「あれ?なんでヘパリン?」とは思いました。
その朝、そのまま母は逝ってしまいました。
 

深部静脈血栓症の血栓が肺に流れて行って詰まってしまった。手のほどこしようがない。

肺塞栓症でした。

 

抗がん剤治療を耐えて

重篤な副作用を乗り越え、

敗血症まで乗り越えたのに

エコノミークラス症候群にサクッとトドメ刺された。

 

エコノミークラス症候群もかなりやばい症状なのは分かるけど、

これで逝ってしまうのは正直青天の霹靂でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中枢神経原発悪性リンパ腫の治療がスタートしました。

大量メトトレキサート療法

 

1クール目、

目立った副作用もなく、その後のMRIで腫瘍は小さくなった。

首の手術で麻痺が少しあるけど、本人はいたって元気。快活に会話できた。

 

2クール目、

重度の口内炎が発現して口の中真っ赤、

ここから摂食がほとんどできなくなった。

薬飲むのも辛い状態で必ず服用しないといけない薬は点滴に変更。

低Na、低Kになり、それも点滴。

MRIではさらに腫瘍が小さくなる。

リハビリの効果なのか麻痺してた右手がスイスイ動くように。

本人は口内炎が痛くて話しにくいけど、会話はどんどんしようとする。元気。

 

3クール目、

口内炎が少しだけマシになった(それでも普通あり得ないレベルの口内炎)

摂食はほぼ無理。

投与後、薬剤が抜けて元気になってくる時期を過ぎても辛そう。

MRIではさらに腫瘍が小さくなり、判別しにくい程度に。

 

本人は、薬剤の影響や体力もだいぶ削られて全身の状態があまりよくないからか、

会話しててもせん妄の色合いがあって、会話が噛み合いにくい。

 

 

ここで、今後どうするかの話になります。

ここからは放射線治療にするのか、このまま放置か、4クール目をするか。

 

母の年齢、PCNSLによる認知機能の低下も鑑みて、

放射線治療に切り替えると早い段階で認知症になる懸念がある。

そうなるとガンが無くなってもQOLはかなり低下してしまう。

でももうあとほんの少しで癌が消える。

消えたら再発までの期間や維持するにしても、残ったまま放置するよりは期待できる。

今の所、治療を中断するほどの重篤な副作用は出ていないので

4クール目をする事に。

 

この4クール目は今は止めておいたら良かったと思うクールになりました。

 

 

 

8月26日、

母は首から背中~腕の痛みがひどく病院で診察してもらったら帰ったら駄目!

そのまま入院しました。

首の脊髄内に神経を圧迫するように腫瘍があり

それが原因で上方向には延髄にまで腫れが出てきてました。

そのため、ふとした勢いで呼吸が止まってしまう事も十分ありえるので、

即入院→絶対安静→即手術となりました。

 

直接の痛みが出ているのは首の腫瘍でしたが、

MRIの結果なんと脳にも腫瘍がある事が判明しました。

最初転移性脳腫瘍を疑われて、その場で余命中央値は半年と言われました。

ショックでした。

 

その後、原発巣が検査をしても見つからない。骨シンチしても見つからない。

検査期間中に摘出した首の腫瘍の分析結果が出てきて、

診断が確定しました。

 

中枢神経原発悪性リンパ腫 PCNSL

 

このガンは手術で取るのは無理。治療のメインは抗がん剤と放射線です。

そして進行が早いうえに再発率高い。

医師もデータだけで言うとあまり良くない病気です。と。

母の場合は麻痺もちょっと出てたので予後もかなり悪い可能性大。

ショックでした。

 

治療方針の説明をされましたが、

治療がうまくいけば3年くらいは生きられるかも、でも悪い例だと3ヶ月。

まだ最初よりは望みあるか・・・と。

なにより本人は抗がん剤頑張る。そして退院する。っていう意思だったので

抗がん剤治療を受ける事になりました。

 

この病気の標準治療はHD-MTX療法という抗がん剤治療。

普通の薬剤は血液脳関門という所でブロックされてしまってほとんど脳内に行けないらしいんですが、

この治療法は大量のメトトレキサートを短時間に一気に投与する事によって血液脳関門を突破する治療法らしい。

聞くだけで肺がんの時とは違う。なんか負荷や辛さがヤバそうな気がする抗がん剤。

 

そして首の手術から一週間後、HD-MTXが始まります。