雑文
先日、「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~」がテレビ初放送されました。
ブルーレイソフトなんかも購入してて何時でも観れるものの、やはりこういう放送時にリアルタイムで観る、というのはまた違った感じで良いですね。
今はツイッターなんかで色んな人の感想がリアルタイムで見れるのも大きいです。楽しい。
で、折角なのでおぼろげに考えてたメカトピア関係の自分なりの考察を少しまとめてみました。
タイムマシンで過去に戻って改変された筈なのに、何故最初から無かった事にならずに戦っている瞬間に鉄人兵団が消滅したのか、鏡面世界はその世界が出来た瞬間を閉じ込めた世界の筈なのに次元震で入り口が無くなった後に新たに作った入り口からその世界に入れたのか、なども考察はしてますがそれはまた別の機会に…
まあ所詮自分の妄想に過ぎないので、どうでもいいことではありますが。
何かご意見とかあればありがたいです。
新鉄人兵団におけるメカトピア考察
基本的には新鉄人兵団版の劇中での描写や設定を中心にしますが、描かれていない部分で旧作設定がある要素についてはそちらを参考にします。
メカトピアの歴史
劇中のリルルの台詞で建国後三万一年という事が語られますが
モーゼス博士(この名称は新旧共に劇中未呼称。旧作ムック本にのみこの名で出ています)が後にメカトピアになる無人の星に降り立ったのは更にその10年前となっています。
メカトピアに階級制度が発生したのはメカトピア暦DM300年。
DM1500年には完全な貴族社会となり多くが奴隷になり、長い間それが続いた様です。
DM15000年に革命発生、奴隷解放戦争は10000年続きDM25000年に革命が成功、平等な社会となった事になっています。
そしてメカトピア改変後の歴史ではDM1500年の時点で平等な社会が成立していて
DM25000年にはロボットにとっての本当のユートピアになり、
DM29999年に新たな進歩を求めて宇宙に進出、となっています。
モーゼス博士はアムとイム誕生の際に老衰?で亡くなっていますが
彼は銀河の彼方の栄えていた星での人間の身勝手さに呆れて独り無人の星でロボットを創りロボットだけの天国のような社会を築こうとした、とされています。
元々(30000年程前の遥かな未知の文化圏の)人間社会出身、という事でしょう。
その彼を創造主=神として、アムとイムによって作られた子孫ロボットたちによってメカトピアは建国されていきます。
アムとイムは博士自身によって造られていて、その姿は人間を模したものになっています。
両目、二足歩行、手は5本の指、そして男女の性別がある事が大きな特徴です。
彼らが作った子孫たちは直接的にはどんな姿だったかは定かではありませんが、30000年後の現在、メカトピアのロボットの多くは昆虫を模した姿と人間の特徴を併せ持った者が殆どになっている様子です。
その原因は、メカトピアとなった無人の星には昆虫が栄えていた様で、彼らの姿を取り入れていったのでしょう。
但し、全てが昆虫系という訳でもなく、ジュド(ピッポ)の様に単純な球形のものや兵団主力の兵士にはあまり昆虫要素が見られません。
また、兵士やマンティス、カトンボの様に単眼の者もいます。
司令官などは両眼なので地位が高い者が両眼、という可能性もありますがテントの様に地位が低くても両眼のものもいるので必ずしも当てはまらないと思われます。
ロボットなので長寿であろうとは思われますが、アムとイムなどが現存していない様子から、長い革命戦争などで壊れてしまって失われているのかも知れません(死ぬ、という概念は壊れる、となっている様子)。
あるいは流石に3万年の間に耐用年数を過ぎてしまっているのかも知れません。
リルルのこと
リルルは劇中、しずかちゃんの見解などから地球人の女性として怪しまれない様に精巧に作られている事が伺えます。
(参考までに小説版では股間も見る限り普通の女の子と変わらない事や触れば皮膚は柔らかくほんのりと温かみもあると描写されています。加えてよく見れば皮膚の産毛は人間よりも薄く、生まれつきの傷や痣などはどこにもなく人間離れした美しさがある事も書かれています)
劇中を見る限り感情によって涙を流す事も確認できます。
壊れかけていた際に痛がっていた事からみても、痛覚などの感覚も持ちあわせている様子です。
地球にやってきた際の衣服などが地球の如何なる文化圏の一般的な衣服とは異なる事から、もしかしたらモーゼス博士が元いた人間社会の衣服を元にしている可能性も推測されます。
また、劇中の司令官の台詞などから明確にリルルは地球侵攻の為の尖兵として作られている事は間違いない様です。
リルルは兵団の兵士などと同様に反重力による飛行能力(脚部に重力操作装置を備えている)と指先からの破壊光線なども備えており、地球侵攻の為の諜報活動や基地建設時の指揮、及び最低限度の自己防衛が可能な戦力も与えられています。
(旧作ではしずかちゃんを押さえ込んだ際に見せた力も通常の女の子のものよりは高い事が伺えます。小説版でもすさまじい握力など表現されています)
新鉄人兵団の劇中の回顧シーンにてメカトピアの下級層の街の片隅?で歌っていたジュドが貴族階級によって壊され破棄されかけていた所を偶然通りかかったリルルが気まぐれ(と自称した)で拾い、故障した部品に自らの部品を分け与えてまでして助けている事が描かれています。
つまり、少なくとも作られて直に地球に派遣されたのではなく、幾許かの期間はメカトピアで生活していたものと思われます。
(彼女自身の言葉にて去年、三万周年の記念式典が行われたと語られているので少なくとも1年前には誕生していたものと思われます)
明確に地球侵攻の為に地球人=人間の姿(メカトピアでは忌み嫌われ、下等なものと認識されている。恐らくは歴史改変以前のモーゼス博士の人間に絶望した思想がそのままアムとイム、その子孫に受け継がれたものと思われます)で作られながら、直には派遣されなかった理由を幾つか推測すると、ロボットとはいえやはり自我を持った存在である以上、最初からある程度の情報などの知識を持って完成はしていても、情緒や感性といった心の部分はある程度は生活などの中で実際に経験・学習・蓄積し慣熟させていき、独立した自我を確立する必要があったのではないでしょうか。
また、偶然見かけた壊れたジュドを自分の部品を分け与えてまで修理した事を気まぐれと言っていましたが、これも彼女自身がまだ理解できていなかったものと思われますが、彼女自身の心の中の他人を思いやる優しさに起因しているのは確かでしょう。
元々メカトピアのロボットには心が存在しています。歌、という文化が存在する事からも間違いありません。
それを司るのがアムとイムに与えられていた三つの星型の回路(それぞれが感情、欲望、思考を司るものとされています)です。劇中ではアムとイム、リルルやピッポ、司令官などがこの三つの星を持っていた事が確認出来ますが、メカトピア製の自立ロボットには生まれ持ったものとして全てのロボットが持っているものと推測します。
但し、改変以前の時点では競争本能=他人よりも少しでも優れた者になろうとする心、社会の発展には必要な感情ではありますが、この感情の占める比率がモーゼス博士が望んでいたものよりも大きくなっていた為にメカトピアは弱肉強食の支配階級と奴隷による世界になってしまっていました。
タイムマシンによってやってきたしずかとリルルによってその事実を知ったモーゼス博士は再調整を施そうとしますが、その途中で天命を終えてしまい、プログラミングによる調整が不可能になりましたが、リルルの機転で彼女の自身の二つの星(一つはジュドに与えられてるので、ジュドと彼女は心の一部を共有、繋がっています)と、しずかにもらった星型のペンダントを用いて、彼女とジュドが認識した感情をアムとイムに伝え、彼らを誕生させています。
その結果、メカトピアは他人を思いやる心を持ったロボットたちによるユートピアという歴史に改変されました。
改変後の世界で30000年後にリルルとピッポ(ジュドとしてではなく、彼が劇中呟いた「もっとかっこいい鳥になりたかった」が反映されているのでピッポとして生まれ変わったものと仮説)が地球に訪れています。
地球侵攻の為でなく、彼らがこの地球に訪れたのは恐らく、生まれ変わった自分たちをのび太たちに伝える為にやってきています。
何故、改変後の世界でリルルとピッポがのび太たちを覚えていて、地球に来たのか。
それはプログラミングによる再調整ではなく、リルル(及び心を共有していたジュド)の心=星と、彼女たちの願いが込められたしずかのペンダントによってアムとイム=全てのメカトピアのロボットの祖となる心が生まれた事に起因します。
全てのメカトピアのロボットたちの心には、リルルとジュドが地球で育んだ心が残っています。
それ故、30000年後ののび太たちのいる時代に再びリルルとピッポ(彼が望んだかっこいい鳥としての姿で)が生まれ、その記憶も引き継いでいたのではないでしょうか。
それは彼らが歌う「アムとイムのうた」の改変(「みっつめにおもう あなたはなあに わたしはなあに」から「みっつめにおもう あなたはわたし わたしはあなた」になっている)によって暗示されているように思うのです。
※補足・アムとイムのうた
この歌の歌詞は人間の成長過程、という意味が込められている事が寺本監督によって証言されています。(ネオ・ユートピア51号インタビュー)
三つの星が司る感情、欲望、思考は感情を「愛」、欲望は「願い」、思考は「思う」と表現されています。
ジュドのこと
元々、球形の労働ロボットであった事が劇中描かれています。
この時点では歌えていた様子ですが、労働ロボットが歌を歌う事をよしとしない貴族ロボットによって壊された時点で音声回路が破損していたものと思われます。
(他のメカトピアの自立ロボットは会話に基本的に言語を使用している様子です)
ジュドの頭脳、とされますが、元々は球形の労働ロボットで、地球侵攻の任を担うリルルに拾われた事からその役割が与えられたのではないでしょうか。
(ジュドの身体とされる部分は以降、ザンダクロスと呼称します)
彼自身の強度は貴族ロボットによって壊されたり、玉子さんが彼を踏んで転んだ拍子にぶつけた程度のショックで破損している事から、それ程強度は高くはないと思われます。
それを補う機能として、事故修復能力を有している事が劇中確認できます。
(貴族ロボットによって壊された際はその機能も壊れていたのか、あるいはリルルに修理された際などに追加された能力なのかも知れません)
余談ですが小説版ではこの事故修復の機能によって、ドラえもんたちに改造されて彼らの味方にされていた状態から本来のメカトピアの指令遵守の為に自己修復する様子も描かれています。
ほんやくコンニャクを乗せられた際に「うわっ、冷てっ」と言ってましたし、リルルと同様に痛覚などもある事は間違いない様子です。
地球にやってきたのはザンダクロスの部品のワープの誘導のマーカーとしての役割として、人目のつかない北極に来ています。
劇中、彼が地球に来た瞬間というのは描かれていませんが、恐らくは一旦地球の大気圏外の宇宙空間にワープしてきて、目視した上で北極に着陸(彼の強度から考えて、大気圏突入用の外装などがあったものと思われます)したのではないでしょうか。
と考えるのは、わざわざワープのマーカーとしての役割、後に兵団を誘導する任もあった事があった事からの推測です。
ある程度は計算でワープ先は決められるものの、やはり当初はその任務の隠密性から人目につかない事を確認しなければならない事からマーカーとしての任があったのでしょう。
同時に、最初にやってきたジュドは直接北極にワープしたのではなく一旦大気圏外に出たものと推測するのはマーカー無しでのワープだと自転・公転している地球の北極に直接ワープするのは難しい(ワープした先が高さや位置を間違えて氷の中になったりする恐れもある)ものと推測します。
また、メカトピアのワープ技術ですが小説版でドラえもんが推測していますが、わざわざザンダクロスを部品単位でしか転送できなかった事から考えて、大きさはせいぜい4、5メートルくらいのものしか転送できない様子です。
(ドラえもんはその推測からやってくる鉄人兵団に巨大ロボなどが居ない事を予測しています)
しかし、唯一兵団の母船だけは巨大な状態でワープしている事が確認できます。
その母船も蜘蛛の姿を模している事や、最終決戦時に司令官が直接動かしていた事等からザンダクロス同様に司令官を頭脳とした巨大な身体だったのかも知れません。
他の戦艦などが一切存在していない事(基本的には地球の前線基地で現地で巨大兵力や武器の補充を行う計画だったものと思われます)から考えても、あの母船は特殊なものだったのでしょう。
母船が特殊な存在で、司令官を頭脳とした巨大な身体だった可能性については劇中、司令官のみ単身で瞬間移動を見せていることから推測します。
他の兵士やリルルなど他のメカトピアの者達は単身の瞬間移動能力は有していない様子です。
また、司令官が母船から脱出した際に転送していた状態を見ると恐らくは自身を一旦量子化して転送先で再構成した様に見えましたが、ザンダクロスのパーツの転送時や兵団が地球に向けてワープした際には周囲に空間の歪みが視認出来ています。
これらのワープについては、彼ら自身の能力ではなく恐らくは本星にあるワープ=転送装置によって捕捉後、目的の場所に転送されているものと思われます。
そしてその転送技術で完全な形で転送できるのがザンダクロスのパーツ単位の大きさ、せいぜい4、5メートルクラスまででなのではないでしょうか。
巨大な母船の転送は司令官と直結・一体化(杖状のものを媒体としていた様子)する事で、空間の歪みだけでなく、司令官の持つ自身の量子化・再構成能力を併用する事で実現しているのではないかと推測します。
また、長長距離のワープは一度には行えないのか、「ワープを繰り返し」て地球まで移動している事も言及されています。
ザンダクロスは土木作業用のロボット、と語られますが、事実前線基地の建設などに使用される任があったのでしょう。身長は14.4メートルとなっています。
(旧作設定では20メートル、150トン)
強力なビーム(劇中見る限り、切断能力に特化している)やミサイルランチャーなども武器としても使えるものの、工事作業や解体(現地の障害物を破壊する)などの為のものだったのでしょう。
尚、ビームはジュドが居ない時には黄色く、ジュドが動かしている際には緑色になっている事から出力の違いなのか、感情(三つの星はそれぞれ感情が赤、欲望が青、思考が緑)が反映しているのかも知れません。
尚、リルルのビームは青、鉄人兵士のビームは黄、マンティスのビームは赤でした。
5本の器用な指を持ち、人型であったのはあらゆる予想外の環境化でも作業する必要性の為の必然の姿かと思われます。
その姿が昆虫型ではなく、地球人=人間の感性から見るとかっこいい姿であるのは、元々人間を下等なものという価値観を持っていたメカトピアの支配階級から見れば、人間(の鎧を着た騎士の様な姿)の姿をしたものを支配し従属させ労働させる事は当然の事だったのかも知れません。(同じく兵士の多くは昆虫型ではない=より下等な階級である様子)
旧作設定によると、頭部に収まるジュドとは別にサブコントロールルームの下あたりにメインコンピュータがあり、頭部のジュドと連動して働くとされています。
また、サブコントロールルームについてはパンフレットの図解によるとドラえもんたちが作ったとされているので、この部分についてはサイ・コントローラーとセットに購入した部分=地球の22世紀の未来科学由来のものと思われます。
動力炉は脚部や腕部などに独立して配置されており、相当の出力と、それぞれの部位が破損しても独立して動ける様に配慮されている様です。
背中から肩口に伸びているバインダーはエネルギー吸収板となっていて、旧作設定によると太陽光線エネルギーを吸収する事が出来るとなっています。
太陽光線も星の位置や環境によって大きく異なりますが、そのあたりの調整も対応できるのでしょう。
旧作設定では足の裏などのジェット噴射口などでマッハ4の飛行能力を有していましたが、新ではエネルギー吸収板の項にエネルギーを貯めて空を飛ぶと書かれていますので、噴射口なども確認できますが主に飛行はリルルと同様の重力操作によっての飛行かと思われます。
これらの重力操作技術についても由来はわかりませんが、ドラえもん世界においてはタケコプターなども反重力技術によるものですし、コーヤコーヤ星系のガルタイト鉱石なども確認できますのでそれに類したものかも知れません。
エネルギー
メカトピアのエネルギー問題・および彼らのエネルギー源については言及はありませんので全く予想できませんが、「おはなしボックス」によって親しみやすい姿になったとはいえジュドがのび太たちと一緒にバーベキューを食べているシーンが確認出来ます。
リルルは食事するシーンは描かれてませんが、恐らくエネルギーに変換するか否かは別として、人間同様の食事をする事は出来るのかも知れません。
リルルの図解によると腹部中央あたりにエネルギータンクが存在し、故障していてもここにエネルギーが残っている限り動くことは可能となっています。
侵略理由にエネルギー問題が絡んでいるのかは不明です。
(参考までに他のロボット文化圏の星によっては、長い戦争でのエネルギーの枯渇が問題で外宇宙への探索に出ているサイバートロニアンの様な種族も居ますがそれはまた別の話)
地球への侵攻
メカトピアは長年アムとイム由来の競争本能が強いロボット種族が繁栄した事から貴族階級が奴隷・労働ロボットを支配していましたが、近年になりロボットは平等という考えが広まって、新たな労働力として人間=地球人捕獲作戦が計画された事が語られました。
ですが、わざわざ地球人など他種族を支配しなくても自我のないロボットを使役させる、という事は出来なかったのでしょうか。
恐らく、三つの星を持つロボット=自我のあるロボット以外のロボット、例えばザンダクロスの様なものを造っても、結局自我のあるロボットによる操縦が不可欠であるのでしょう。
プログラムなどだけで動作するロボット、というものが彼らの概念の中に存在しない可能性もあるかも知れません。
何より、彼らは人間から見たらロボットかも知れませんが、彼らからして見ればロボットという「種」なのです。
その種の中で全てのロボットが平等、という考え(と掲げつつも劇中を見る限り、未だに労働ロボットは軽視されて差別されている事は変わっていない様子ですが)がある以上、基地建設などで働いていた下級層扱いのロボットなどが居ても、ゆくゆくは人間を労働力にしていく事を信じて働いていたのではないでしょうか。
思いついた事をざっくりとりとめも無く書いてますので、色々読みにくく至らない部分も多々あるかと思いますが、とりあえず今回はこんな感じで。
参考資料
てんとう虫コミックス 大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団
藤子不二雄ランド 映画原作ドラえもん のび太と鉄人兵団
藤子・F・不二雄大全集 大長編ドラえもん3
小説版 ドラえもん のび太と鉄人兵団
映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 パンフレット
映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~ パンフレット
コロコロデラックス 映画アニメ ドラえもん のび太と鉄人兵団
映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 DVD
映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~ ブルーレイスペシャル版
VISUAL ARCHIVE OF DORAEMON THE MOVIE 2011「新・のび太と鉄人兵団」設定資料&絵コンテ集
Neo Utopia vol.51

ブルーレイソフトなんかも購入してて何時でも観れるものの、やはりこういう放送時にリアルタイムで観る、というのはまた違った感じで良いですね。
今はツイッターなんかで色んな人の感想がリアルタイムで見れるのも大きいです。楽しい。
で、折角なのでおぼろげに考えてたメカトピア関係の自分なりの考察を少しまとめてみました。
タイムマシンで過去に戻って改変された筈なのに、何故最初から無かった事にならずに戦っている瞬間に鉄人兵団が消滅したのか、鏡面世界はその世界が出来た瞬間を閉じ込めた世界の筈なのに次元震で入り口が無くなった後に新たに作った入り口からその世界に入れたのか、なども考察はしてますがそれはまた別の機会に…
まあ所詮自分の妄想に過ぎないので、どうでもいいことではありますが。
何かご意見とかあればありがたいです。
新鉄人兵団におけるメカトピア考察
基本的には新鉄人兵団版の劇中での描写や設定を中心にしますが、描かれていない部分で旧作設定がある要素についてはそちらを参考にします。
メカトピアの歴史
劇中のリルルの台詞で建国後三万一年という事が語られますが
モーゼス博士(この名称は新旧共に劇中未呼称。旧作ムック本にのみこの名で出ています)が後にメカトピアになる無人の星に降り立ったのは更にその10年前となっています。
メカトピアに階級制度が発生したのはメカトピア暦DM300年。
DM1500年には完全な貴族社会となり多くが奴隷になり、長い間それが続いた様です。
DM15000年に革命発生、奴隷解放戦争は10000年続きDM25000年に革命が成功、平等な社会となった事になっています。
そしてメカトピア改変後の歴史ではDM1500年の時点で平等な社会が成立していて
DM25000年にはロボットにとっての本当のユートピアになり、
DM29999年に新たな進歩を求めて宇宙に進出、となっています。

モーゼス博士はアムとイム誕生の際に老衰?で亡くなっていますが
彼は銀河の彼方の栄えていた星での人間の身勝手さに呆れて独り無人の星でロボットを創りロボットだけの天国のような社会を築こうとした、とされています。
元々(30000年程前の遥かな未知の文化圏の)人間社会出身、という事でしょう。
その彼を創造主=神として、アムとイムによって作られた子孫ロボットたちによってメカトピアは建国されていきます。
アムとイムは博士自身によって造られていて、その姿は人間を模したものになっています。
両目、二足歩行、手は5本の指、そして男女の性別がある事が大きな特徴です。
彼らが作った子孫たちは直接的にはどんな姿だったかは定かではありませんが、30000年後の現在、メカトピアのロボットの多くは昆虫を模した姿と人間の特徴を併せ持った者が殆どになっている様子です。
その原因は、メカトピアとなった無人の星には昆虫が栄えていた様で、彼らの姿を取り入れていったのでしょう。
但し、全てが昆虫系という訳でもなく、ジュド(ピッポ)の様に単純な球形のものや兵団主力の兵士にはあまり昆虫要素が見られません。
また、兵士やマンティス、カトンボの様に単眼の者もいます。
司令官などは両眼なので地位が高い者が両眼、という可能性もありますがテントの様に地位が低くても両眼のものもいるので必ずしも当てはまらないと思われます。
ロボットなので長寿であろうとは思われますが、アムとイムなどが現存していない様子から、長い革命戦争などで壊れてしまって失われているのかも知れません(死ぬ、という概念は壊れる、となっている様子)。
あるいは流石に3万年の間に耐用年数を過ぎてしまっているのかも知れません。

リルルのこと
リルルは劇中、しずかちゃんの見解などから地球人の女性として怪しまれない様に精巧に作られている事が伺えます。
(参考までに小説版では股間も見る限り普通の女の子と変わらない事や触れば皮膚は柔らかくほんのりと温かみもあると描写されています。加えてよく見れば皮膚の産毛は人間よりも薄く、生まれつきの傷や痣などはどこにもなく人間離れした美しさがある事も書かれています)
劇中を見る限り感情によって涙を流す事も確認できます。
壊れかけていた際に痛がっていた事からみても、痛覚などの感覚も持ちあわせている様子です。
地球にやってきた際の衣服などが地球の如何なる文化圏の一般的な衣服とは異なる事から、もしかしたらモーゼス博士が元いた人間社会の衣服を元にしている可能性も推測されます。
また、劇中の司令官の台詞などから明確にリルルは地球侵攻の為の尖兵として作られている事は間違いない様です。

リルルは兵団の兵士などと同様に反重力による飛行能力(脚部に重力操作装置を備えている)と指先からの破壊光線なども備えており、地球侵攻の為の諜報活動や基地建設時の指揮、及び最低限度の自己防衛が可能な戦力も与えられています。
(旧作ではしずかちゃんを押さえ込んだ際に見せた力も通常の女の子のものよりは高い事が伺えます。小説版でもすさまじい握力など表現されています)
新鉄人兵団の劇中の回顧シーンにてメカトピアの下級層の街の片隅?で歌っていたジュドが貴族階級によって壊され破棄されかけていた所を偶然通りかかったリルルが気まぐれ(と自称した)で拾い、故障した部品に自らの部品を分け与えてまでして助けている事が描かれています。
つまり、少なくとも作られて直に地球に派遣されたのではなく、幾許かの期間はメカトピアで生活していたものと思われます。
(彼女自身の言葉にて去年、三万周年の記念式典が行われたと語られているので少なくとも1年前には誕生していたものと思われます)
明確に地球侵攻の為に地球人=人間の姿(メカトピアでは忌み嫌われ、下等なものと認識されている。恐らくは歴史改変以前のモーゼス博士の人間に絶望した思想がそのままアムとイム、その子孫に受け継がれたものと思われます)で作られながら、直には派遣されなかった理由を幾つか推測すると、ロボットとはいえやはり自我を持った存在である以上、最初からある程度の情報などの知識を持って完成はしていても、情緒や感性といった心の部分はある程度は生活などの中で実際に経験・学習・蓄積し慣熟させていき、独立した自我を確立する必要があったのではないでしょうか。
また、偶然見かけた壊れたジュドを自分の部品を分け与えてまで修理した事を気まぐれと言っていましたが、これも彼女自身がまだ理解できていなかったものと思われますが、彼女自身の心の中の他人を思いやる優しさに起因しているのは確かでしょう。
元々メカトピアのロボットには心が存在しています。歌、という文化が存在する事からも間違いありません。
それを司るのがアムとイムに与えられていた三つの星型の回路(それぞれが感情、欲望、思考を司るものとされています)です。劇中ではアムとイム、リルルやピッポ、司令官などがこの三つの星を持っていた事が確認出来ますが、メカトピア製の自立ロボットには生まれ持ったものとして全てのロボットが持っているものと推測します。
但し、改変以前の時点では競争本能=他人よりも少しでも優れた者になろうとする心、社会の発展には必要な感情ではありますが、この感情の占める比率がモーゼス博士が望んでいたものよりも大きくなっていた為にメカトピアは弱肉強食の支配階級と奴隷による世界になってしまっていました。
タイムマシンによってやってきたしずかとリルルによってその事実を知ったモーゼス博士は再調整を施そうとしますが、その途中で天命を終えてしまい、プログラミングによる調整が不可能になりましたが、リルルの機転で彼女の自身の二つの星(一つはジュドに与えられてるので、ジュドと彼女は心の一部を共有、繋がっています)と、しずかにもらった星型のペンダントを用いて、彼女とジュドが認識した感情をアムとイムに伝え、彼らを誕生させています。
その結果、メカトピアは他人を思いやる心を持ったロボットたちによるユートピアという歴史に改変されました。
改変後の世界で30000年後にリルルとピッポ(ジュドとしてではなく、彼が劇中呟いた「もっとかっこいい鳥になりたかった」が反映されているのでピッポとして生まれ変わったものと仮説)が地球に訪れています。
地球侵攻の為でなく、彼らがこの地球に訪れたのは恐らく、生まれ変わった自分たちをのび太たちに伝える為にやってきています。
何故、改変後の世界でリルルとピッポがのび太たちを覚えていて、地球に来たのか。
それはプログラミングによる再調整ではなく、リルル(及び心を共有していたジュド)の心=星と、彼女たちの願いが込められたしずかのペンダントによってアムとイム=全てのメカトピアのロボットの祖となる心が生まれた事に起因します。
全てのメカトピアのロボットたちの心には、リルルとジュドが地球で育んだ心が残っています。
それ故、30000年後ののび太たちのいる時代に再びリルルとピッポ(彼が望んだかっこいい鳥としての姿で)が生まれ、その記憶も引き継いでいたのではないでしょうか。
それは彼らが歌う「アムとイムのうた」の改変(「みっつめにおもう あなたはなあに わたしはなあに」から「みっつめにおもう あなたはわたし わたしはあなた」になっている)によって暗示されているように思うのです。
※補足・アムとイムのうた
この歌の歌詞は人間の成長過程、という意味が込められている事が寺本監督によって証言されています。(ネオ・ユートピア51号インタビュー)
三つの星が司る感情、欲望、思考は感情を「愛」、欲望は「願い」、思考は「思う」と表現されています。

ジュドのこと
元々、球形の労働ロボットであった事が劇中描かれています。
この時点では歌えていた様子ですが、労働ロボットが歌を歌う事をよしとしない貴族ロボットによって壊された時点で音声回路が破損していたものと思われます。
(他のメカトピアの自立ロボットは会話に基本的に言語を使用している様子です)
ジュドの頭脳、とされますが、元々は球形の労働ロボットで、地球侵攻の任を担うリルルに拾われた事からその役割が与えられたのではないでしょうか。
(ジュドの身体とされる部分は以降、ザンダクロスと呼称します)
彼自身の強度は貴族ロボットによって壊されたり、玉子さんが彼を踏んで転んだ拍子にぶつけた程度のショックで破損している事から、それ程強度は高くはないと思われます。
それを補う機能として、事故修復能力を有している事が劇中確認できます。
(貴族ロボットによって壊された際はその機能も壊れていたのか、あるいはリルルに修理された際などに追加された能力なのかも知れません)
余談ですが小説版ではこの事故修復の機能によって、ドラえもんたちに改造されて彼らの味方にされていた状態から本来のメカトピアの指令遵守の為に自己修復する様子も描かれています。
ほんやくコンニャクを乗せられた際に「うわっ、冷てっ」と言ってましたし、リルルと同様に痛覚などもある事は間違いない様子です。
地球にやってきたのはザンダクロスの部品のワープの誘導のマーカーとしての役割として、人目のつかない北極に来ています。
劇中、彼が地球に来た瞬間というのは描かれていませんが、恐らくは一旦地球の大気圏外の宇宙空間にワープしてきて、目視した上で北極に着陸(彼の強度から考えて、大気圏突入用の外装などがあったものと思われます)したのではないでしょうか。
と考えるのは、わざわざワープのマーカーとしての役割、後に兵団を誘導する任もあった事があった事からの推測です。
ある程度は計算でワープ先は決められるものの、やはり当初はその任務の隠密性から人目につかない事を確認しなければならない事からマーカーとしての任があったのでしょう。
同時に、最初にやってきたジュドは直接北極にワープしたのではなく一旦大気圏外に出たものと推測するのはマーカー無しでのワープだと自転・公転している地球の北極に直接ワープするのは難しい(ワープした先が高さや位置を間違えて氷の中になったりする恐れもある)ものと推測します。
また、メカトピアのワープ技術ですが小説版でドラえもんが推測していますが、わざわざザンダクロスを部品単位でしか転送できなかった事から考えて、大きさはせいぜい4、5メートルくらいのものしか転送できない様子です。
(ドラえもんはその推測からやってくる鉄人兵団に巨大ロボなどが居ない事を予測しています)
しかし、唯一兵団の母船だけは巨大な状態でワープしている事が確認できます。
その母船も蜘蛛の姿を模している事や、最終決戦時に司令官が直接動かしていた事等からザンダクロス同様に司令官を頭脳とした巨大な身体だったのかも知れません。
他の戦艦などが一切存在していない事(基本的には地球の前線基地で現地で巨大兵力や武器の補充を行う計画だったものと思われます)から考えても、あの母船は特殊なものだったのでしょう。
母船が特殊な存在で、司令官を頭脳とした巨大な身体だった可能性については劇中、司令官のみ単身で瞬間移動を見せていることから推測します。
他の兵士やリルルなど他のメカトピアの者達は単身の瞬間移動能力は有していない様子です。
また、司令官が母船から脱出した際に転送していた状態を見ると恐らくは自身を一旦量子化して転送先で再構成した様に見えましたが、ザンダクロスのパーツの転送時や兵団が地球に向けてワープした際には周囲に空間の歪みが視認出来ています。
これらのワープについては、彼ら自身の能力ではなく恐らくは本星にあるワープ=転送装置によって捕捉後、目的の場所に転送されているものと思われます。
そしてその転送技術で完全な形で転送できるのがザンダクロスのパーツ単位の大きさ、せいぜい4、5メートルクラスまででなのではないでしょうか。
巨大な母船の転送は司令官と直結・一体化(杖状のものを媒体としていた様子)する事で、空間の歪みだけでなく、司令官の持つ自身の量子化・再構成能力を併用する事で実現しているのではないかと推測します。
また、長長距離のワープは一度には行えないのか、「ワープを繰り返し」て地球まで移動している事も言及されています。
ザンダクロスは土木作業用のロボット、と語られますが、事実前線基地の建設などに使用される任があったのでしょう。身長は14.4メートルとなっています。
(旧作設定では20メートル、150トン)

強力なビーム(劇中見る限り、切断能力に特化している)やミサイルランチャーなども武器としても使えるものの、工事作業や解体(現地の障害物を破壊する)などの為のものだったのでしょう。
尚、ビームはジュドが居ない時には黄色く、ジュドが動かしている際には緑色になっている事から出力の違いなのか、感情(三つの星はそれぞれ感情が赤、欲望が青、思考が緑)が反映しているのかも知れません。
尚、リルルのビームは青、鉄人兵士のビームは黄、マンティスのビームは赤でした。
5本の器用な指を持ち、人型であったのはあらゆる予想外の環境化でも作業する必要性の為の必然の姿かと思われます。
その姿が昆虫型ではなく、地球人=人間の感性から見るとかっこいい姿であるのは、元々人間を下等なものという価値観を持っていたメカトピアの支配階級から見れば、人間(の鎧を着た騎士の様な姿)の姿をしたものを支配し従属させ労働させる事は当然の事だったのかも知れません。(同じく兵士の多くは昆虫型ではない=より下等な階級である様子)

旧作設定によると、頭部に収まるジュドとは別にサブコントロールルームの下あたりにメインコンピュータがあり、頭部のジュドと連動して働くとされています。
また、サブコントロールルームについてはパンフレットの図解によるとドラえもんたちが作ったとされているので、この部分についてはサイ・コントローラーとセットに購入した部分=地球の22世紀の未来科学由来のものと思われます。
動力炉は脚部や腕部などに独立して配置されており、相当の出力と、それぞれの部位が破損しても独立して動ける様に配慮されている様です。
背中から肩口に伸びているバインダーはエネルギー吸収板となっていて、旧作設定によると太陽光線エネルギーを吸収する事が出来るとなっています。
太陽光線も星の位置や環境によって大きく異なりますが、そのあたりの調整も対応できるのでしょう。
旧作設定では足の裏などのジェット噴射口などでマッハ4の飛行能力を有していましたが、新ではエネルギー吸収板の項にエネルギーを貯めて空を飛ぶと書かれていますので、噴射口なども確認できますが主に飛行はリルルと同様の重力操作によっての飛行かと思われます。
これらの重力操作技術についても由来はわかりませんが、ドラえもん世界においてはタケコプターなども反重力技術によるものですし、コーヤコーヤ星系のガルタイト鉱石なども確認できますのでそれに類したものかも知れません。

エネルギー
メカトピアのエネルギー問題・および彼らのエネルギー源については言及はありませんので全く予想できませんが、「おはなしボックス」によって親しみやすい姿になったとはいえジュドがのび太たちと一緒にバーベキューを食べているシーンが確認出来ます。
リルルは食事するシーンは描かれてませんが、恐らくエネルギーに変換するか否かは別として、人間同様の食事をする事は出来るのかも知れません。
リルルの図解によると腹部中央あたりにエネルギータンクが存在し、故障していてもここにエネルギーが残っている限り動くことは可能となっています。
侵略理由にエネルギー問題が絡んでいるのかは不明です。
(参考までに他のロボット文化圏の星によっては、長い戦争でのエネルギーの枯渇が問題で外宇宙への探索に出ているサイバートロニアンの様な種族も居ますがそれはまた別の話)
地球への侵攻
メカトピアは長年アムとイム由来の競争本能が強いロボット種族が繁栄した事から貴族階級が奴隷・労働ロボットを支配していましたが、近年になりロボットは平等という考えが広まって、新たな労働力として人間=地球人捕獲作戦が計画された事が語られました。
ですが、わざわざ地球人など他種族を支配しなくても自我のないロボットを使役させる、という事は出来なかったのでしょうか。
恐らく、三つの星を持つロボット=自我のあるロボット以外のロボット、例えばザンダクロスの様なものを造っても、結局自我のあるロボットによる操縦が不可欠であるのでしょう。
プログラムなどだけで動作するロボット、というものが彼らの概念の中に存在しない可能性もあるかも知れません。
何より、彼らは人間から見たらロボットかも知れませんが、彼らからして見ればロボットという「種」なのです。
その種の中で全てのロボットが平等、という考え(と掲げつつも劇中を見る限り、未だに労働ロボットは軽視されて差別されている事は変わっていない様子ですが)がある以上、基地建設などで働いていた下級層扱いのロボットなどが居ても、ゆくゆくは人間を労働力にしていく事を信じて働いていたのではないでしょうか。
思いついた事をざっくりとりとめも無く書いてますので、色々読みにくく至らない部分も多々あるかと思いますが、とりあえず今回はこんな感じで。
参考資料

てんとう虫コミックス 大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団
藤子不二雄ランド 映画原作ドラえもん のび太と鉄人兵団
藤子・F・不二雄大全集 大長編ドラえもん3
小説版 ドラえもん のび太と鉄人兵団
映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 パンフレット
映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~ パンフレット
コロコロデラックス 映画アニメ ドラえもん のび太と鉄人兵団
映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 DVD
映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~ ブルーレイスペシャル版
VISUAL ARCHIVE OF DORAEMON THE MOVIE 2011「新・のび太と鉄人兵団」設定資料&絵コンテ集
Neo Utopia vol.51

甲虫
最近は主にツイッターの方で色々感想とか主に書いててこっちを放置気味ですが、どっこい生きてますよ。
ちょっと花粉症が出てきてますけど。
「映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー」公開初日に観てきました。
感想。
一言で言うと大長編ドラと劇場版ポケモンと劇場版クレしんを混ぜて、少しムシキングをトッピングした様な作品でした。
去年ほどの当たりではないですが、一昨年程酷くもないです。
ファミリー向けとしては安心して観れる感じ。
とりあえず、映画観た後劇場を出て欲しくなるグッズはゴンスケでもクラージョでもなくカブ太(カブトムシ)だとは思いました。一個も商品ないけど。
自分は自宅にあるムシキングのアクションフィギュアがあるからいいか、と思いましたが。
普通にカブトムシねだられる親御さんも多そう。
ちょっと突っ込んだ感想。
大長編ドラでは子供たちだけの秘密の冒険、という要素が強いので今まであまり大きくフィーチャーされてこなかった親子の絆をクローズアップしてきた感じで、ファミリー層には受けが良いのではないでしょうか。
話自体も割とシンプルでわかりやすいです。
まあシンプルといっても、よくよく考えると絶滅動物達の保護区であるベレーガモンド島は6500万年前の隕石で出来た島で未来の世界に存在してる事になってますが、じゃ現在ではどうなってるの?とかロッコロ族って何?とかの矛盾点は多々出てきますが。
そこは突っ込んだら駄目なんでしょうね。
あと今回ゲストキャラクターは女性キャラが多いのですが、どれもこれもしずかちゃん顔の延長にある様な顔立ちになってしまってる印象。
ケリー博士も設定の一枚絵だと大人になった星野スミレに近い顔立ちに見えましたが、劇中だとやっぱりしずかちゃんっぽい顔の印象が強かったです。
なんか所々、止め絵使用してたのですが、使いどころがなんか微妙な印象。
止め絵は効果的に使えば、強烈な印象や想像を掻き立ててくれる演出ですが、さじ加減や使いどころをちゃんと計れないとあまり多用しない方が良いのでは、と思います。
良いな、と思った部分もあります。
割と恒例になってる前作とのリンク部分ではのび太の部屋にザンダクロスのポスターやおもちゃがあったり、ちゃんと「1年前に買った」と触れられる金魚が出てきたりします。
あとタイム電話でドラミからの着信音は一瞬しか流れませんが「ドラミちゃんの絵かきうた」のイントロアレンジでした。
ドラミは前作ほど出番が無い訳ではないですが、冒頭の一連のシーンのみ。
無理に出さなくても成立はする、近年の何時もの感じの扱い。
まあドラミちゃんが本編にがっつり絡むと優秀すぎるから反則になる気がしますしね。
(それ故魔界大冒険は特別。人魚大海戦は…まあ、あんな感じならいいか?)
ゴンスケは、ゴンスケらしい活躍…流石にがめつい部分は出されてませんが。
彼のいい加減な行動がある重要な部分の発端にはなっています。
クラージョは、添え物感強し。マスコットキャラとして以上の活躍はない印象。
挿入歌の「キミのひかり」は2度使われますが最初の方は良い感じですが、2度目の方はちょっと如何にも「感動させよう」感のある過剰な演出・蛇足感のある使われ方をしていて勿体無い感じ。
エンディングの「生きてる生きてく」は曲が近年の映画ドラにはなかったアップテンポな曲で尚且つ歌詞も本編にリンク&ドラ誕生まであと100年、という部分にがっちり絡んだ素晴らしい曲。エンドロールも折角だからそれに合わせた絵でもよかった気がします。
恒例になった来年の映画の告知、あまりネタバレしてもいけないので細かい事は書きませんが少なくとも見た感じだと過去の大長編作品のリメイクではなさそう。
キーポイントとなるであろう、ひみつ道具ははっきり出てきます。
さて、3月16日は「祝!ドラえもん 誕生100年前xクレヨンしんちゃん 映画20周年 Wアニバーサリー 春のアニメ祭」で新・鉄人兵団がいよいよ地上波初放送です。
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/contents/topics/backnumber/0309/top.html#b
「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~」、
長らく映画版、あるいは現行TVアニメ版のドラえもんを観ていないという人には特に観てほしい傑作です。
未見の方はこの機会に是非!!
ローソンで開催されていたドラえもんキャンペーン。
一番くじのラストワン賞の「どこでもドアクッション」を入手出来ました。
一番くじの景品自体で今回一番欲しかったタイムふろしきバンダナは無難にオークションで格安入手してみたり。
実用と保存用で2枚入手しましたが、これならもっと予備があってもいいな。
他に玩具とか本も相変わらず買ってます。
S.H,フィギュアーツのスカイハイはお世話になってるお店で今回確保できなかったので発売当日並びましたが、事前に今までのデータや傾向から予測して、あまり人が集まらないお店を狙ってみました。
ついでに今後の為に多分行列が出来てあるであろうお店の状況なども先に確認・下見してきて目的のお店には開店30分前に到着。
それでも案の定、予想的中で余裕で買えました。
(とはいえ開店前に並んだ分できっちり入荷分は全部売れてましたが)
しかも結果的にはどこのお店よりも安く買えた様です。
結果オーライ!
大石まさる先生の「タイニープリニウス」「稲田小鬼物語」購読。
この2作品は同時連載されていて、コミックスも同時刊行されましたが作品の方向性やタッチの違いも面白い。
しかもどちらもちゃんと大石まんが、として素晴らしい出来。
新連載の「カラメルキッチュ遊撃隊」もSFジュブナイルという事で間違いなく面白そう、期待!
ちょっと花粉症が出てきてますけど。
「映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー」公開初日に観てきました。

感想。
一言で言うと大長編ドラと劇場版ポケモンと劇場版クレしんを混ぜて、少しムシキングをトッピングした様な作品でした。
去年ほどの当たりではないですが、一昨年程酷くもないです。
ファミリー向けとしては安心して観れる感じ。
とりあえず、映画観た後劇場を出て欲しくなるグッズはゴンスケでもクラージョでもなくカブ太(カブトムシ)だとは思いました。一個も商品ないけど。
自分は自宅にあるムシキングのアクションフィギュアがあるからいいか、と思いましたが。
普通にカブトムシねだられる親御さんも多そう。
ちょっと突っ込んだ感想。
大長編ドラでは子供たちだけの秘密の冒険、という要素が強いので今まであまり大きくフィーチャーされてこなかった親子の絆をクローズアップしてきた感じで、ファミリー層には受けが良いのではないでしょうか。
話自体も割とシンプルでわかりやすいです。
まあシンプルといっても、よくよく考えると絶滅動物達の保護区であるベレーガモンド島は6500万年前の隕石で出来た島で未来の世界に存在してる事になってますが、じゃ現在ではどうなってるの?とかロッコロ族って何?とかの矛盾点は多々出てきますが。
そこは突っ込んだら駄目なんでしょうね。
あと今回ゲストキャラクターは女性キャラが多いのですが、どれもこれもしずかちゃん顔の延長にある様な顔立ちになってしまってる印象。
ケリー博士も設定の一枚絵だと大人になった星野スミレに近い顔立ちに見えましたが、劇中だとやっぱりしずかちゃんっぽい顔の印象が強かったです。
なんか所々、止め絵使用してたのですが、使いどころがなんか微妙な印象。
止め絵は効果的に使えば、強烈な印象や想像を掻き立ててくれる演出ですが、さじ加減や使いどころをちゃんと計れないとあまり多用しない方が良いのでは、と思います。
良いな、と思った部分もあります。
割と恒例になってる前作とのリンク部分ではのび太の部屋にザンダクロスのポスターやおもちゃがあったり、ちゃんと「1年前に買った」と触れられる金魚が出てきたりします。
あとタイム電話でドラミからの着信音は一瞬しか流れませんが「ドラミちゃんの絵かきうた」のイントロアレンジでした。
ドラミは前作ほど出番が無い訳ではないですが、冒頭の一連のシーンのみ。
無理に出さなくても成立はする、近年の何時もの感じの扱い。
まあドラミちゃんが本編にがっつり絡むと優秀すぎるから反則になる気がしますしね。
(それ故魔界大冒険は特別。人魚大海戦は…まあ、あんな感じならいいか?)
ゴンスケは、ゴンスケらしい活躍…流石にがめつい部分は出されてませんが。
彼のいい加減な行動がある重要な部分の発端にはなっています。
クラージョは、添え物感強し。マスコットキャラとして以上の活躍はない印象。
挿入歌の「キミのひかり」は2度使われますが最初の方は良い感じですが、2度目の方はちょっと如何にも「感動させよう」感のある過剰な演出・蛇足感のある使われ方をしていて勿体無い感じ。
エンディングの「生きてる生きてく」は曲が近年の映画ドラにはなかったアップテンポな曲で尚且つ歌詞も本編にリンク&ドラ誕生まであと100年、という部分にがっちり絡んだ素晴らしい曲。エンドロールも折角だからそれに合わせた絵でもよかった気がします。
恒例になった来年の映画の告知、あまりネタバレしてもいけないので細かい事は書きませんが少なくとも見た感じだと過去の大長編作品のリメイクではなさそう。
キーポイントとなるであろう、ひみつ道具ははっきり出てきます。
さて、3月16日は「祝!ドラえもん 誕生100年前xクレヨンしんちゃん 映画20周年 Wアニバーサリー 春のアニメ祭」で新・鉄人兵団がいよいよ地上波初放送です。
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/contents/topics/backnumber/0309/top.html#b
「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~」、
長らく映画版、あるいは現行TVアニメ版のドラえもんを観ていないという人には特に観てほしい傑作です。
未見の方はこの機会に是非!!
ローソンで開催されていたドラえもんキャンペーン。
一番くじのラストワン賞の「どこでもドアクッション」を入手出来ました。


一番くじの景品自体で今回一番欲しかったタイムふろしきバンダナは無難にオークションで格安入手してみたり。
実用と保存用で2枚入手しましたが、これならもっと予備があってもいいな。
他に玩具とか本も相変わらず買ってます。
S.H,フィギュアーツのスカイハイはお世話になってるお店で今回確保できなかったので発売当日並びましたが、事前に今までのデータや傾向から予測して、あまり人が集まらないお店を狙ってみました。
ついでに今後の為に多分行列が出来てあるであろうお店の状況なども先に確認・下見してきて目的のお店には開店30分前に到着。
それでも案の定、予想的中で余裕で買えました。
(とはいえ開店前に並んだ分できっちり入荷分は全部売れてましたが)

しかも結果的にはどこのお店よりも安く買えた様です。
結果オーライ!
大石まさる先生の「タイニープリニウス」「稲田小鬼物語」購読。

この2作品は同時連載されていて、コミックスも同時刊行されましたが作品の方向性やタッチの違いも面白い。
しかもどちらもちゃんと大石まんが、として素晴らしい出来。
新連載の「カラメルキッチュ遊撃隊」もSFジュブナイルという事で間違いなく面白そう、期待!
暖手
昨日は仕事休みだったので不思議博物館館長
を誘って福岡Yahooドームに行ってきました。
開催中のイベント「こどものくに」内のウルトラマン撮影スタジオ再現コーナーにてゴルゴダの丘で磔られてくるのが目的です。
http://www.hawkstown.com/press/mall/000548.html
「ゴルゴダの丘に磔られに行こうぜ!」って誘って応じてくれる相手が居る事に、まず感謝。
で、実際に行ってみたら、展示物とかはかなり少なく余程期待して行くとちょっと物足りないのでは?と思える内容でしたが。
しかし油断してると、どうも実際に円谷で使用されてたと思われるカメラや鞄
佐川和夫監督が使用してたと思われるディレクターズチェア
なんかが無用心に並べられてて座れたりするので驚いた。
荒尾のウルトラマンランドでもこういう貴重なものが無用心に置かれてる時がありますがまあ、確かにファン心理としては貴重かもしれませんが普通のお客さんにとっては何でもないただの椅子とか壊れたカメラに過ぎないんでしょうけどね。
で、目的の処刑場。
館長共々、磔られてきました。
ウルトラマンAの「死刑!ウルトラ5兄弟」、「銀河に散った5つの星」ごっこができる楽しい展示でした。
や、実際には5つめの十字架使われてないし、Aとエースキラーの立ち位置も逆だ、とかはありますが
…しかし、なんでよりによって処刑シーンを再現してるのかよくわかりませんけどね。
足元にはお子さんが立てる様に足場が置いてあるので自分らはそれを避けて立ちました。
自分らの後に来た3歳くらいの娘さんは足場に乗っても全然鎖にも手が届かないのに、律儀に手を挙げて十字架に張付けられてるポーズをとってたのが微笑ましかったです。
やっぱり皆こういう所に立ったらそうするよな。
折角Yahooドームに来たので(自宅から自転車で行けるし、ザらスとかもあるんで割と来てますが)「暖手の広場」も寄りました。
http://www.softbankhawks.co.jp/stadium/facilities/dante.php
藤子不二雄(=F先生、A先生)先生のモニュメントが並んでいるのが嬉しい所です。
藤子・F・不二雄先生の手のモニュメント。
ご本人の手から型取りされた複製とはいえ、こうして触れられるのは嬉しいものです。
スマートなのに包み込んでくれる様な手でした。
藤子不二雄A先生の手のモニュメント。
頼もしさがあり、動くはずのないモニュメントなのに握り返してくれてる様な手でした。
他にも多くの著名人の手のモニュメントがありますが、やっぱり藤子両先生のモニュメントが「並んで」いる所が、なんというか感無量なのですよ。意義深い。
正直、福岡って観光スポットって実はあんまりないんですが(美味いものは多いぞ)、藤子ファンに限っては迷わずお薦めできる貴重な場所なのです。
5日には次世代ワールドホビーフェア も行われるみたいですので、機会があれば是非。
TFプライムの会場限定配布のマイクロンも欲しいけど、仕事で行けません…残念!
開催中のイベント「こどものくに」内のウルトラマン撮影スタジオ再現コーナーにてゴルゴダの丘で磔られてくるのが目的です。
http://www.hawkstown.com/press/mall/000548.html
「ゴルゴダの丘に磔られに行こうぜ!」って誘って応じてくれる相手が居る事に、まず感謝。
で、実際に行ってみたら、展示物とかはかなり少なく余程期待して行くとちょっと物足りないのでは?と思える内容でしたが。
しかし油断してると、どうも実際に円谷で使用されてたと思われるカメラや鞄


佐川和夫監督が使用してたと思われるディレクターズチェア

なんかが無用心に並べられてて座れたりするので驚いた。
荒尾のウルトラマンランドでもこういう貴重なものが無用心に置かれてる時がありますがまあ、確かにファン心理としては貴重かもしれませんが普通のお客さんにとっては何でもないただの椅子とか壊れたカメラに過ぎないんでしょうけどね。
で、目的の処刑場。

館長共々、磔られてきました。
ウルトラマンAの「死刑!ウルトラ5兄弟」、「銀河に散った5つの星」ごっこができる楽しい展示でした。
や、実際には5つめの十字架使われてないし、Aとエースキラーの立ち位置も逆だ、とかはありますが
…しかし、なんでよりによって処刑シーンを再現してるのかよくわかりませんけどね。
足元にはお子さんが立てる様に足場が置いてあるので自分らはそれを避けて立ちました。
自分らの後に来た3歳くらいの娘さんは足場に乗っても全然鎖にも手が届かないのに、律儀に手を挙げて十字架に張付けられてるポーズをとってたのが微笑ましかったです。
やっぱり皆こういう所に立ったらそうするよな。
折角Yahooドームに来たので(自宅から自転車で行けるし、ザらスとかもあるんで割と来てますが)「暖手の広場」も寄りました。
http://www.softbankhawks.co.jp/stadium/facilities/dante.php
藤子不二雄(=F先生、A先生)先生のモニュメントが並んでいるのが嬉しい所です。

藤子・F・不二雄先生の手のモニュメント。

ご本人の手から型取りされた複製とはいえ、こうして触れられるのは嬉しいものです。
スマートなのに包み込んでくれる様な手でした。
藤子不二雄A先生の手のモニュメント。

頼もしさがあり、動くはずのないモニュメントなのに握り返してくれてる様な手でした。
他にも多くの著名人の手のモニュメントがありますが、やっぱり藤子両先生のモニュメントが「並んで」いる所が、なんというか感無量なのですよ。意義深い。
正直、福岡って観光スポットって実はあんまりないんですが(美味いものは多いぞ)、藤子ファンに限っては迷わずお薦めできる貴重な場所なのです。
5日には次世代ワールドホビーフェア も行われるみたいですので、機会があれば是非。
TFプライムの会場限定配布のマイクロンも欲しいけど、仕事で行けません…残念!
魔空
「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」観てきました。
期待以上!!ネタバレしない様に感想とか。
最初から最後までまったく無駄の無い、詰め込みすぎなくらいの内容でした。
ギャバンは30年前のヒーローで、ライダーやウルトラに比べて今までそれ程現代の子供たちにアピールされる事がなかったのですが、逆にそれが効果的になったのか、劇場の子たちの反応が相当に良かった。
子供たちの目には全く新しいヒーローという風に見えるのでしょうね。
今見てもまったく色あせないかっこいいデザインですし。
スーツも現代の技術での再現のおかげで、当時の雰囲気を再現しつつ色々良くなってますし(多分、アクションそのものもしやすくなってる筈)。
キャストインタビューでも、ゴーカイの面々&バスコからしたら生まれる前のヒーローだったギャバン(&大葉健二氏)が衝撃的なかっこよさだったみたいで。
市道氏の「うちのシルバーよりギンギンや!」とか
清水氏の「うちのチームにも銀色がいるんですが、全然もう銀色に見えなくなっちゃいました」
とか面白いコメント。
内容的には、明日からのバスコとの決着編の前に観ておいた方が楽しめるのは間違いない=今日観るのがベストではあるかと思いますが、それ以降でも問題なく観れる筈。
199ヒーローは正に初日に観ておかないと、という作品でしたからねぇ。
そのバスコは例年のVSシリーズで恒例となった次期戦隊の顔見世でのゴーバスターズとの絡みが見所。
例年だと新戦隊の強さを見せる為の噛ませ役にされる事が多い立ち位置ですが、今回のさじ加減は良かったです。
ゴーバスターズのアクションも魅せつつ、バスコの強さ自体は否定されなかった感じ。
しかし、サリーが可愛いだけに明日以降の展開がより辛くなりそう…閑話休題。
魔空空間についてはパンフの荒川氏のコメントにある通り、あれくらいのさじ加減が今回の内容には相応しかったかと思います。
あまりギャバンよりの演出だと、初見の方が凄く混乱するでしょうし。
その脚本の荒川氏。もう、期待以上の事をやってくれてます!色々ありますが、とりあえずシャイダー最終回「3人の宇宙刑事 ギャバン シャリバン シャイダー大集合!!」 を観直しておくといい事あるかも?
っつーか、最後のあれは、そのネタ知らないと唐突すぎる、っつーのはあるかも知れませんが。
まあ、最後のおまけだしいいのか!すげぇ面白かったし!!
魔空監獄での囚人=比較的近年の戦隊シリーズで最終的に悪から足を洗った(もともとそうでない人もいますが)面々のシーンは一番の笑いどころか。
流石に劇場で一番湧いたのは、現行キャラのジェラシットでした。
本当、彼は子供にも大人気だな!
今作ではアクションの見所が満載ですが、同時にカメラワークも素晴らしく近年の戦隊の見せ方だけでなく宇宙刑事当時の見せ方も多く取り入れられています。
宇宙刑事で特徴的なびょーん、と何度も見せる手法は現代だと難があるのか控えられてましたが。(癲癇とかに影響ありそうですからね)
大葉氏のアクションがまた素晴らしく。
往年の動きと比較しても遜色ないのは驚異的!
ご本人は謙遜気味ではありますが、パンフレットの関係各位のコメントも必見。
大葉氏も太鼓判の今回のギャバンのスーツアクター・浅井氏のアクション、仕草も見事な再現度&今現在ならではの見せ方で素晴らしかったです。
ギャバンの当時のスーツアクターは主に村上潤氏。
戦隊ではJACに移行してからのミドレンジャー、デンジグリーンなどを担当されてました。
ギャバン、シャリバンで宇宙刑事のアクションを確立させた後はマシンマン、バイクロッサーケンを担当されてます。
以降はアクション監督として多くの作品で活躍中。
宇宙刑事のアクションは映像的な衝撃だけでなくその動き、見せ方にも当時自分は子供ながらにえらく影響受けて、学校の階段を10段くらいとばして飛ぶ時に例のギャバン飛びポーズとかやってました。
マシンマンの時のまわりに重力が働いて無いんじゃないか?と思える程の飛びまわるアクションも凄かった。
ギャバン周りのアクションも凄かったですが、ゴーカイジャー側のアクションも空間・舞台を活かした見せ方含めて素晴らしかった。
魔空監獄での烈救出の時のゴーカイレッドVSギャバンブートレグの激突などは様々な要素を見事に成立させたアクションに見惚れます。
ゴーカイグリーンのアクションはコミカルで子供たちには笑いを提供していますが、少しとはいえ経験した身から見たら、危ない!と心底肝が冷える事が多々あるのですが今回のアクションは特に相当危ない事やってます。竹内氏、無茶し過ぎ!!
音楽面では新録が多く、宇宙刑事音楽好きならサントラ欲しくなります。
レーザーブレードの曲(マクーの攻撃/襲撃Ⅲ・B-13)や
ドルの曲(迎えうつギャバン/斗う電子星獣ドル・A-14)のアレンジ曲とか堪らんですよ。
ギャバン廻りの効果音もほぼ当時のものの再現ですが、唯一目の発光時のSE違っていました。
個人的には、原典の電子音の方がらしくて好きなんですが、初見の方にはこっちの方がかっこいいかも知れませんね。
ゲスト俳優も百花繚乱、という感じで多くの素晴らしい役者・声優に恵まれていて個人的には予想外に新規キャラであるエルダー・シスター(CV.加藤英美里氏)が少ない出番の中&あれだけ沢山のキャラクターが出てくる中で、強烈なインパクトの声で存在感を発揮していたのが印象深いです。
ギャバンブートレグは言葉も発せず、感情も感じられませんが迂闊にキャラ付けするよりもこれはこれで正解かと。
肩アーマーとか銃を持っているあたり、後期のコンバットスーツよりの造りではありますがギャバンのレーザーブレードもシャイダーのレーザーブレードを更に進化させた様な使われ方してましたしね。
アシュラーダはドン・ホラーの血筋と自称してますが、サンドルバ&魔女キバとは別の所の血筋なんでしょうね。
ネタバレ避けつつだとこんな感じかな。
兎に角、ギャバン好きな人は絶対に、そしてギャバンを知らなかったり未見という方にも間違いなく観て損のない、というか観なかったら後悔する様な作品でした!
ゴーカイジャー好きなら正に最終決戦突入前の今、できれば今日!観て欲しい所。
追記。
パンフレット見てたら東映youtubeの今後の配信予定が。
1月23日からシャイダー最終回(例の3人の宇宙刑事の回)、ジェットマン、仮面ライダー555、KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT、30日からオーレンジャー配信開始との事。
シャイダー最終回はナイスタイミング!

期待以上!!ネタバレしない様に感想とか。
最初から最後までまったく無駄の無い、詰め込みすぎなくらいの内容でした。
ギャバンは30年前のヒーローで、ライダーやウルトラに比べて今までそれ程現代の子供たちにアピールされる事がなかったのですが、逆にそれが効果的になったのか、劇場の子たちの反応が相当に良かった。
子供たちの目には全く新しいヒーローという風に見えるのでしょうね。
今見てもまったく色あせないかっこいいデザインですし。
スーツも現代の技術での再現のおかげで、当時の雰囲気を再現しつつ色々良くなってますし(多分、アクションそのものもしやすくなってる筈)。
キャストインタビューでも、ゴーカイの面々&バスコからしたら生まれる前のヒーローだったギャバン(&大葉健二氏)が衝撃的なかっこよさだったみたいで。
市道氏の「うちのシルバーよりギンギンや!」とか
清水氏の「うちのチームにも銀色がいるんですが、全然もう銀色に見えなくなっちゃいました」
とか面白いコメント。
内容的には、明日からのバスコとの決着編の前に観ておいた方が楽しめるのは間違いない=今日観るのがベストではあるかと思いますが、それ以降でも問題なく観れる筈。
199ヒーローは正に初日に観ておかないと、という作品でしたからねぇ。
そのバスコは例年のVSシリーズで恒例となった次期戦隊の顔見世でのゴーバスターズとの絡みが見所。
例年だと新戦隊の強さを見せる為の噛ませ役にされる事が多い立ち位置ですが、今回のさじ加減は良かったです。
ゴーバスターズのアクションも魅せつつ、バスコの強さ自体は否定されなかった感じ。
しかし、サリーが可愛いだけに明日以降の展開がより辛くなりそう…閑話休題。
魔空空間についてはパンフの荒川氏のコメントにある通り、あれくらいのさじ加減が今回の内容には相応しかったかと思います。
あまりギャバンよりの演出だと、初見の方が凄く混乱するでしょうし。
その脚本の荒川氏。もう、期待以上の事をやってくれてます!色々ありますが、とりあえずシャイダー最終回「3人の宇宙刑事 ギャバン シャリバン シャイダー大集合!!」 を観直しておくといい事あるかも?

っつーか、最後のあれは、そのネタ知らないと唐突すぎる、っつーのはあるかも知れませんが。
まあ、最後のおまけだしいいのか!すげぇ面白かったし!!
魔空監獄での囚人=比較的近年の戦隊シリーズで最終的に悪から足を洗った(もともとそうでない人もいますが)面々のシーンは一番の笑いどころか。
流石に劇場で一番湧いたのは、現行キャラのジェラシットでした。
本当、彼は子供にも大人気だな!
今作ではアクションの見所が満載ですが、同時にカメラワークも素晴らしく近年の戦隊の見せ方だけでなく宇宙刑事当時の見せ方も多く取り入れられています。
宇宙刑事で特徴的なびょーん、と何度も見せる手法は現代だと難があるのか控えられてましたが。(癲癇とかに影響ありそうですからね)
大葉氏のアクションがまた素晴らしく。
往年の動きと比較しても遜色ないのは驚異的!
ご本人は謙遜気味ではありますが、パンフレットの関係各位のコメントも必見。
大葉氏も太鼓判の今回のギャバンのスーツアクター・浅井氏のアクション、仕草も見事な再現度&今現在ならではの見せ方で素晴らしかったです。
ギャバンの当時のスーツアクターは主に村上潤氏。

戦隊ではJACに移行してからのミドレンジャー、デンジグリーンなどを担当されてました。
ギャバン、シャリバンで宇宙刑事のアクションを確立させた後はマシンマン、バイクロッサーケンを担当されてます。
以降はアクション監督として多くの作品で活躍中。
宇宙刑事のアクションは映像的な衝撃だけでなくその動き、見せ方にも当時自分は子供ながらにえらく影響受けて、学校の階段を10段くらいとばして飛ぶ時に例のギャバン飛びポーズとかやってました。
マシンマンの時のまわりに重力が働いて無いんじゃないか?と思える程の飛びまわるアクションも凄かった。
ギャバン周りのアクションも凄かったですが、ゴーカイジャー側のアクションも空間・舞台を活かした見せ方含めて素晴らしかった。
魔空監獄での烈救出の時のゴーカイレッドVSギャバンブートレグの激突などは様々な要素を見事に成立させたアクションに見惚れます。
ゴーカイグリーンのアクションはコミカルで子供たちには笑いを提供していますが、少しとはいえ経験した身から見たら、危ない!と心底肝が冷える事が多々あるのですが今回のアクションは特に相当危ない事やってます。竹内氏、無茶し過ぎ!!
音楽面では新録が多く、宇宙刑事音楽好きならサントラ欲しくなります。
レーザーブレードの曲(マクーの攻撃/襲撃Ⅲ・B-13)や
ドルの曲(迎えうつギャバン/斗う電子星獣ドル・A-14)のアレンジ曲とか堪らんですよ。
ギャバン廻りの効果音もほぼ当時のものの再現ですが、唯一目の発光時のSE違っていました。
個人的には、原典の電子音の方がらしくて好きなんですが、初見の方にはこっちの方がかっこいいかも知れませんね。
ゲスト俳優も百花繚乱、という感じで多くの素晴らしい役者・声優に恵まれていて個人的には予想外に新規キャラであるエルダー・シスター(CV.加藤英美里氏)が少ない出番の中&あれだけ沢山のキャラクターが出てくる中で、強烈なインパクトの声で存在感を発揮していたのが印象深いです。
ギャバンブートレグは言葉も発せず、感情も感じられませんが迂闊にキャラ付けするよりもこれはこれで正解かと。
肩アーマーとか銃を持っているあたり、後期のコンバットスーツよりの造りではありますがギャバンのレーザーブレードもシャイダーのレーザーブレードを更に進化させた様な使われ方してましたしね。
アシュラーダはドン・ホラーの血筋と自称してますが、サンドルバ&魔女キバとは別の所の血筋なんでしょうね。
ネタバレ避けつつだとこんな感じかな。
兎に角、ギャバン好きな人は絶対に、そしてギャバンを知らなかったり未見という方にも間違いなく観て損のない、というか観なかったら後悔する様な作品でした!
ゴーカイジャー好きなら正に最終決戦突入前の今、できれば今日!観て欲しい所。
追記。
パンフレット見てたら東映youtubeの今後の配信予定が。
1月23日からシャイダー最終回(例の3人の宇宙刑事の回)、ジェットマン、仮面ライダー555、KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT、30日からオーレンジャー配信開始との事。
シャイダー最終回はナイスタイミング!
海豚
他の方々が届いた、と日記やツイッターで1週間くらい前から書かれていて、まだかまだかと待ち続けてようやく届いた藤子・F・不二雄大全集第三期全巻購入予約特典のF-art。
324番だったんだけど、そんなに後回し?
…まあ、なによりクロネコメール便が通常郵便よりもぶっちぎりに遅い、というのも一因かとは思いますが。
関東からだと最速でも4日は見ておかないといけないしなぁ。
何はともあれ、眼福。
しかし、もし第4期が実現したら今度はどんな特典がつくんでしょうね?
それから多分今年最後?の購入玩具になると思われる、某オークションで落札した分も到着。
こちらはゆうパック発送でしたが、滋賀から発送で翌日着、しかし仕事で不在で本日受領。
タカトクの合金ドルフィンⅡ世号(サイボーグ009)。
長らく探してるDXではなく、ミニの方ですがこっちはこっちで良い形状してるのでいいな!
相場から見れば格安の価格で入手出来ましたが、いざ届いてみたら未使用品で予想以上に良い状態だったのもラッキーでした。
飛行タイプ。
本来はもう一個ある尾翼(背びれ)は潜水タイプ時の指令塔とくっついてるので、無し。
陸上タイプ。
ミサイルとバズーカパーツはランナーから切る前だったので付けていませんが、このままでも劇中イメージには近いので今回はこのまま。
尚、変形は差し替えです。
潜水タイプ。
前述の背びれ付の指令塔を装着。主翼が底部にくるので、そのまま床に置けないのが難点?
ジャンク・欠品しまくりのDX版と。
サイズはかなり小ぶりにはなりますが、変形が差し替えのおかげで主翼が大きく出来てたりしてプロポーション的にはミニの方が良い部分も多し。
リメイク版のドルフィン号(バンダイ/ポピニカ)と。
リメイク版のデザインはより洗練されてますが、個人的には思い入れも含めてどうしてもⅡ世号の方が好きだったりします。
リメイク版も搭載メカの発進シークエンスとか含めて好きなんですけどね。
同じ石ノ森作品メカでドルフィン繋がりで星雲仮面マシンマンのマシンドルフィン(バンダイ/DXポピニカ)と。
石森先生、イルカ好きだったんでしょうか。
ドルフィン箱並べ。
おまけ。ピンクドルフィン号のキャプテン&イルカ繋がりの人。
ピンクドルフィン号(クライムクラッカーズ)の玩具or模型、出ないかなぁと思ってもう幾年…。
スタイルはⅡ世号に少し似てますが、搭載機発進シークエンスは逆にリメイク版に近かったり。
リメイク版ドルフィン号=リメイク版009はクラクラよりも後発だし、案外影響受けてたりするかも知れませんね。
こういう搭載機発進シークエンス&流線型の宇宙艇といえばボンバーマンジェッターズのコスモジェッターも大好きで、やっぱり玩具が欲しいと思い続けて幾年…。
2011年は色々良くない事が続きましたが、2012年は良い年になるように祈ろう&頑張ろう。
それでは皆様、良いお年を。
324番だったんだけど、そんなに後回し?

…まあ、なによりクロネコメール便が通常郵便よりもぶっちぎりに遅い、というのも一因かとは思いますが。
関東からだと最速でも4日は見ておかないといけないしなぁ。
何はともあれ、眼福。
しかし、もし第4期が実現したら今度はどんな特典がつくんでしょうね?
それから多分今年最後?の購入玩具になると思われる、某オークションで落札した分も到着。
こちらはゆうパック発送でしたが、滋賀から発送で翌日着、しかし仕事で不在で本日受領。

タカトクの合金ドルフィンⅡ世号(サイボーグ009)。
長らく探してるDXではなく、ミニの方ですがこっちはこっちで良い形状してるのでいいな!

相場から見れば格安の価格で入手出来ましたが、いざ届いてみたら未使用品で予想以上に良い状態だったのもラッキーでした。

飛行タイプ。
本来はもう一個ある尾翼(背びれ)は潜水タイプ時の指令塔とくっついてるので、無し。

陸上タイプ。
ミサイルとバズーカパーツはランナーから切る前だったので付けていませんが、このままでも劇中イメージには近いので今回はこのまま。
尚、変形は差し替えです。

潜水タイプ。
前述の背びれ付の指令塔を装着。主翼が底部にくるので、そのまま床に置けないのが難点?

ジャンク・欠品しまくりのDX版と。
サイズはかなり小ぶりにはなりますが、変形が差し替えのおかげで主翼が大きく出来てたりしてプロポーション的にはミニの方が良い部分も多し。

リメイク版のドルフィン号(バンダイ/ポピニカ)と。
リメイク版のデザインはより洗練されてますが、個人的には思い入れも含めてどうしてもⅡ世号の方が好きだったりします。
リメイク版も搭載メカの発進シークエンスとか含めて好きなんですけどね。

同じ石ノ森作品メカでドルフィン繋がりで星雲仮面マシンマンのマシンドルフィン(バンダイ/DXポピニカ)と。
石森先生、イルカ好きだったんでしょうか。

ドルフィン箱並べ。

おまけ。ピンクドルフィン号のキャプテン&イルカ繋がりの人。
ピンクドルフィン号(クライムクラッカーズ)の玩具or模型、出ないかなぁと思ってもう幾年…。
スタイルはⅡ世号に少し似てますが、搭載機発進シークエンスは逆にリメイク版に近かったり。
リメイク版ドルフィン号=リメイク版009はクラクラよりも後発だし、案外影響受けてたりするかも知れませんね。
こういう搭載機発進シークエンス&流線型の宇宙艇といえばボンバーマンジェッターズのコスモジェッターも大好きで、やっぱり玩具が欲しいと思い続けて幾年…。
2011年は色々良くない事が続きましたが、2012年は良い年になるように祈ろう&頑張ろう。
それでは皆様、良いお年を。