Hyper Fun & Hobby -82ページ目

スネーク・フライト

ハワイのオフロードをバイクで走っていたショーンは、偶然、大物ギャングのキムが検事を殺している現場を目撃してしまった。目撃者を消すため組織の魔の手が迫るが、ショーンはFBIエージェント・フリンの助けで危機を脱する。そしてショーンはフリンの護衛のもとロスへと向かい、キムの悪事を証言することに。2人は民間の航空機へと乗り込むが、それを察知したキムは、航空機に“暗殺者”――大量の毒ヘビを送り込むのだった。

殺人現場の目撃者を消し去るため送り込まれた数千匹の毒ヘビが、大空の密室と化したジャンボジェットを制圧して人々を襲っていく――そんな荒唐無稽とも思えるアイディアを映画化したパニック・アクション。コブラやガラガラヘビなど、色も形もさまざまなヘビたちが、通路をうごめき、荷台からぶら下がり、そして牙をむく。ヘビがあふれかえる狭い機内の様子は、生理的な嫌悪感を覚えてしまうほどだ。主演はサミュエル・L・ジャクソンなのだが、彼の演技もまさにヘビに“食われている”状態。ところどころにユーモアを織り交ぜて笑わせてくれるが、それでもヘビが苦手な人には相当ヘビーかも!?それほどまでにヘビが満載された作品だ。

天使の卵

美大を目指して浪人中の歩太と、一足早く大学に入学した夏姫は、親も公認の似合いのカップルだ。しかし、歩太は満員電車で出会ったどこか陰のある見知らぬ女性に密かに恋心を抱いていた。ある日、精神科に入院中の父の病院で、その女性と再会する。父親の新しい主治医である彼女は、春妃といい、夏姫の8才上の姉だった。ある日、春妃は歩太を呼び出し、「あなたに他に好きな人がいるのではないかと心配している」と言う。歩太は思わず、「僕が好きなのはあなたです」と打ち明ける……。

94年に刊行されて以来、100万部を突破した村山由佳原作のベストセラーが、今、旬の俳優をキャスティングし、満を持して映像化される。今後の生き方に迷う歩太を『チェケラッチョ!!』の市原隼人、そんな歩太に、「自分の幸せだけを考えて」と優しく言う春妃を『UDON』の小西真奈美が演じる。19才の迷える少年が大人の女性に出会い惹かれていく姿が微笑ましい。撮影の多くは京都で行われ、背景に見える街並みや寺院など、作品全体を通して和のぬくもりが感じられる。

16ブロック

夜勤明けで署に戻った刑事ジャック・モーズリーは、上司に簡単な任務を課せられた。それはわずか16ブロック先の裁判所まで囚人エディ・バンカーを護送するというもの。嫌々任務を引き受けたジャックはエディを車に乗せて護送を始めたものの、渋滞やうるさいエディに嫌気がさし、エディを車に残したまま酒を買いに行ってしまう。だがジャックが車に戻ってくると、そこにはエディに向けて銃を構える男がいて……。

脂肪で突き出た腹、どこか見苦しい口ひげ、ずるずると引きずる足……。主人公ジャック・モーズリーを演じるブルース・ウィリスには、かつて「ダイ・ハード」シリーズで見せたような精悍さやワイルドさはかけらもない。そんな彼が警察の汚職にまつわる事件に巻き込まれていく姿を描いたのがこの作品。老いたかつての敏腕刑事が1人の囚人を護る様子を、ときに激しい銃撃戦、ときに絶妙な間の会話を用いて映し出していく。その中でブルース・ウィリスは、くたびれた中年刑事から渋くて正義感の強い男へと変化。アクションヒーローとはまた違った輝きを見せてくれるようになる。新たなブルース・ウィリスの魅力を発見できるドラマだ。