X-MEN:ファイナル ディシジョン
ミュータントを導くための学校エグゼビア・スクールの主催者、チャールズ・エグゼビアはグレイ家を訪ねる。両親は、一人娘ジーンが病気だと思い世間に隠していた。しかし、彼女は世界最高のミュータントパワーの持ち主のエグゼビアをはるかにしのぐ能力の持ち主だった。それから10年後。大企業ワージントン社の社長の息子、ウォーレンは、自分の背中に翼が生え始め、誰にも言えず悩んでいた。彼が自分の手で翼を切り落とし、手と体が血で染まっているのを父親に見られ、父親は息子がミュータントであると確信する。
大ヒット作、『X-MEN』シリーズがついにクライマックスを迎える。時間軸の描き方がこのシリーズのたまらない魅力だが、3作目もそれは健在。前作のラストでメンバーを洪水から救うために犠牲になったジーンの過去から始まるなど、オープニングからX-MENワールドにどっぷり嵌ってしまいそうだ。監督は、『ラッシュアワー2』のブレット・ラトナー。彼もこのシリーズですっかりヒットメーカーとなった。主演は、ヒュー・ジャクマン、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセンらの他、今後のハリウッドを担うティーンアクターを起用しているのにも注目。エレン・ペイジは、『ハード・キャンディー』でも難しい演技に挑戦しており、今後ブレイクの期待大だ。
レディ・イン・ザ・ウォーター
フィラデルフィア郊外のアパート。住み込みの管理人クリーブランドは、日々雑用や修繕に明け暮れていた。そんなある夜、中庭のプールに女性が潜んでいたのを発見したクリーブランドは、彼女を自室に連れ帰って休ませる。まだあどけなさの残る美しい彼女が一体どこからやってきたのか、何者なのか、“ストーリー”という名前以外は何もわからない。その謎を解く鍵は、意外なところにあった。韓国人の女子大学生が語る東洋の伝説に、彼女が奇妙なほど合致していたのだ。そしてすべては、伝説通りに動き始める……。
『シックス・センス』の1作で、ハリウッドの寵児となったM.ナイト・シャマラン最新作は、監督が2人の娘を寝かしつけるため、即興で語っていた物語から生まれた。これまでも自作に顔を出していた監督が、初めてメイン・キャラクター(作家のタマゴ役)で登場。退屈な日常に突如として不可思議な存在が現われ、ごく普通の市民が奇跡を体験する筋書きは、『未知との遭遇』を彷彿とさせる。舞台となるアパートには何の変哲もないが、そのすべてが一から組まれたセットだとか。住民の個性まで伝えるインテリアに、是非ご注目を。主演は『シンデレラマン』でオスカー候補となったポール・ジアマッティ、『ヴィレッジ』で一躍注目を浴びたブライス・ダラス・ハワード。ちなみに彼女、ロン・ハワード監督と女優シェリル・ハワードの娘というサラブレッドだ。
イルマーレ
シカゴの病院の医師であるケイトは、湖畔に立つガラス張りの家から引っ越すことになった。家を出る時、次の住人に宛てて手紙を残した。「郵便物の転送をお願いします。玄関の犬の足跡は元からありました」。新しい住人アレックは、玄関を見たが犬の足跡はなかった。しかし翌日、迷子の犬がやってきて、ペンキで足跡をつけた。アレックは、このことをケイトに手紙で知らせる。数回の手紙のやりとりからアレックは、ケイトが2年後の世界にいることを知る。2人の不思議な文通は続き、やがて愛し合うようになる。
韓国映画の名作、『イルマーレ』をハリウッドがリメイク。主演は、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック。『スピード』で“異常な状況で恋に落ちた”二人が、本作では、時間を越えた恋人たちの精神的な愛を演じる。ヨーロッパ作品のハリウッド・リメイクは、オリジナルより大味になってしまうもの。本作の場合、オリジナルがヨーロッパテイストの韓国映画であることと、舞台をNYやLAではなく、シカゴにしたことが、他作品と一線を画す。また、監督アレハンドロ・アグレスティは、オランダを基盤に活躍してきたアルゼンチン出身の名匠。シカゴの街並みと風の動きを使い、せつない気持ちを巧妙に表現。大人のラブストーリーに仕上げている。