通信販売を行う場合の注文(受注)方法は様々です。
その中に、紙のカタログを郵送するスタイルがあります。
そのまま電話注文しても良いですし、
同封の注文書に書き込んでもらい、ファックスも可能です。
また、同封の注文用封筒に注文書を入れて返送してもらう場合もあります。
今回は「注文用封筒」を使った場合の話です。
この注文用封筒は基本的に全てのカタログに同梱します。
お客がどんな注文方法を選ぶか不明なので、その封筒に切手を貼る訳にはいきません。
郵便局には便利なサービスがあります。
「料金受取人払郵便」です。
これを申請して作った封筒の場合、投函されると受け取る側が切手代を負担します。
要するに、注文する人は切手代を気にせずに投函し、カタログを送った側が切手代を支払うシステムです。
当然、手数料が発生します。
通常、定形の手紙は82円のところ、手数料込みで97円です。
さて、この「料金受取人払郵便」には有効期限があります。
使用を始める日から2年先までで申請します。
カタログは1年に数回郵送するので、お客の中には大事に保管する人もいます。
そして気付かずに有効期限の切れた封筒を使ってしまう事があります。
その場合、どうなるか?
無事に届きますが、扱いとしては「切手の貼り忘れ」になります。
「切手の貼り忘れ」なので、正規の切手代82円を支払えば、受取れます。
おかしくないですか?
有効期限内が97円で、
有効期限切れが82円って。
たった15円ですけど・・・
封筒に「有効期限が切れても使えます」とは書けないよね。
申請が通るはずが無いもの。
でも、結果的には
「有効期限が切れた封筒(葉書)の方が、
受取る方が安上がり」
なのです。
ー 2021/03/31 追記 ー
こんなに古い記事が未だに結構アクセスがあって驚きです。
2年以上経っているので、切手代が値上がりしているのは、置いといて。
ソノハナシハ\(^^\) (/^^)/コッチニオイトイテ
「料金受取人払い」の封筒の有効期限は最大2年です。
2年以内に使い切る量を作ります。
そして次回DMを出す際に足りなくなるタイミングで再度申請するのですが、
実はその有効期限の2年の開始日も選べるのです。
例えば今日は3月31日です。
DMを出す予定が、6月上旬だとします。
開始日を6月1日から2年と申請し、封筒を印刷しました。
しかし、何らかの理由で急遽、5月中旬にDMを出す事になりました。
もう予想出来ましたか?
そうです。
封筒の有効期限が始まる前に投函される可能性があるのです。
この場合はどうなるのでしょうか?
有効期限前の使用は、有効期限切れと同じ扱いになります。(@_@)
自社で印刷可能な会社なら関係ありませんが、印刷屋さんに頼む場合、
プラ封筒にはロッドがあるし、紙封筒は千枚単位で、
増えれば増えるほど1枚単価が安くなります。
但し、多く作り過ぎたからと言って、
有効期限切れの封筒を同梱する訳には行きません。
なので、
有効期限内に使い切れる、最大枚数を印刷したいのですが、
有効期限前の使用でも良いなら、
有効期限の開始日を相当先にすれば経費節約になる訳です。
どこまで先が可能か解りませんけどね。
実際の封筒に開始日は印字されず、
有効期限のみ印字されるので、
最大2年を知らなければ、顧客が気付く事はありません。
実際にこの手法を使っている業者があるかどうかは解りません。
でも、1日に何十通も注文が来るなら、相当な経費節約になります。
郵便局側も気付いていない訳じゃないと思うんですけどね・・・
そのうち、変更されるかも知れません。