
踊り場現象
先日、とあるハンドメイド系の協会の代表理事さんと今後の展開についてミーティングをしました。
その中で、ビジネスの上昇カーブについて話しました。
ビジネスを始めて、最初は順調に右肩上がりで上がっていくけれども、途中で必ず、停滞が訪れる。
そこが、ビジネスの転換点でその時期は大事ですよ。と。
ダイエットをしたことがある方は、お分かりだと思いますが、低迷期がありますよね。
それまでは、順調に体重が減っていたのに、ある日、突然、気が付いたら、「全然、減ってない!」と気が付く時期。
それと同じです。
「成長の踊り場」とは、仕事を始めた当初はやることも多くことが多く、
慣れない為試行錯誤で一生懸命自分の成長を目指します。
だんだん、ファンも増え、売上も上がり、モチベーションもバッチリ。
その一方で、その段階を過ぎると、仕事をこなすようになってきます。
"これぐらいでいいかな"という慣れのような気持ちが出てしまうのです。
それと、危険なのが「学習性無力感」
アメリカの心理学者のセリグマン教授が提唱した
「努力を重ねても望む結果が得られない経験や状況が続いた結果、
何をしても無意味だと思うようになり、現状を脱する努力を行わなくなること」
という考え方です。
このように「踊り場」では成長が止まっていると感じたり、慣れから仕事をこなし諦めていることを
自分自身で気付いているのかも知れません。
ここで、それに気づいて、少し自身を振り返り、仕事を整理する時期なのです。
この時期を腐らず前向きに過ごすことで、ビジネスはもう一度上昇カーブに乗ることができるのです。
見えない壁攻略法
また、人によっては壁にぶち当たったと感じる方もいるでしょう。身動きがとれず、八方塞、人間関係のトラブルも起こり二進も三進も行かない時。それもまた、踊り場のひとつなのです。
成長をジャマする見えない壁には、次の4種類があります。
1.固定観念の壁
2.恐怖心の壁
3.習慣化の壁
4.プライドの壁
いずれも柔軟性がなくなってカチカチにこり固まった、文字どおり「壁」になった心の状態なのですね。

1固定観念の壁
人は誰でも、
・携帯がないと生活できない
・お金は汚いもの
・遅刻はしてはならない
など、自分の経験や子どものころのしつけ、教育などから培った、独自の価値観、思考パターンを持っています。
これが常識だと思いこんでいるのです。
「普通は~でしょう」
「普通あんなことしないでしょう」
などが口癖の人はこれですよ、きっと。
この思考パターンが凝り固って固定観念になり、無意識のうちにほかにもある考え方や、違ったものの見方を排除してしまいます。
2恐怖心の壁
人は新しいことを始めるとき、ワクワクとした期待と同時に、
「失敗したら……」
という不安が
よぎるものです。
うまく行っている時も
「こんなにうまく行くはずがない」
「どこかに落とし穴があるのでは?」
これが「恐怖心の壁」です。
3習慣化の壁
人は日常の生活のほとんどを、無意識のうちに行っています。
起きて顔を洗うときの洗い方、歯みがきをするときの歯ブラシの動かし方、1日の過ごし方……、
決まったパターンを持っています。
日常生活の行動パターンが固定化していると、そこに別のことを追加するスキがなくなり、
新しく始めた行動が習慣化できません。
これが「習慣化の壁」です。
4プライドの壁
人間は、自分を一番大切にする生き物です。
しかし
「自分だけよければいい」
「自分は特別な存在だ」
「失敗すると恥ずかしい」といった
「我欲」や「自尊心」が大きくなると、さまざまな問題を引き起こします。この我欲、自尊心が大きくなり、こり固まって人を寄せつけなくしていること。これが「プライドの壁」です。
4つの壁を攻略する!
以上のような4つの壁の障害を取り払い、「できない自分」から抜け出すにはどのようにすればいいでしょうか。
固定観念の壁を飛びこえる!
固定観念の壁は、
「飛びこえる!」
というイメージで攻略。
フワッと壁を乗りこえて、新しい自分に出会えることを想像しましょう。
楽な気分で行い、やるたびに気づきがある攻略法です。
恐怖心の壁を突き破る!
恐怖心の壁は、
「突き破る!」
というイメージで攻略。
気分を落ちつかせ、その後に思い切り拳をぶつけて壁を壊してしまうのを想像しましょう。
冷静に自分をみつめたり、一気に勢いをつけて行います。
やるたびに気づきや効果を感じることができる攻略法です。
習慣化の壁に穴をあける!
習慣化の壁は、
「穴をあける!」
というイメージで攻略。
一気にやろうとせずに、ドリルで少しずつ穴を開けながら広げていく感覚です。
プライドの壁をゆさぶり倒す!
プライドの壁は、
「ゆさぶり倒す!」
というイメージで攻略。
壁を何度も押したり引いたりして、少しずつグラつかせながら最後に倒してしまう感覚です。

さあ、壁をぶち破り更なる高みをめざしましょう!