杉本博司 今昔三部作・味占郷 | 飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中

飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中

飲水思源とは中国語の四字熟語で、
水を飲んで、その源に感謝の気持ちを抱くということです。

お世話になっている日本で、
生まれ育った台湾の良さを伝えていくことをライフワークにしています。

最終日の23日に、千葉市立美術館で終了した杉本博司展に行ってきました!

住まいから1時間以上もかけて、千葉市立美術館に到着しました。市役所と同じ建物の7、8階で、その日、小学生のピアノ発表会があったらしいです。可愛くて綺麗な服装だったのを見て、自分も両親にそう可愛がられてきたと思い出したりして、最近、よくこういうことを考えています。

展示室に入って、写真撮影可能な展だったので、写真で感動を味わいながら、ご紹介したいです。

{C9A511C5-E416-4E48-A0F0-4A2720BFC9BC:01}

世界の海の作品です。

まるで、風に当たってくるかのように、また、一枚一枚の写真に、違う波の音が聞こえるかのように、ゆっくりと海と向き合いました。白黒の写真でも、光りが地平線だったり、近海だったり、神秘的に偏ったりしているところは、面白かったです。

中に私より年上の作品もありました。

{6E82472E-10D8-4BD6-891D-8C02C927FC18:01}

展示室の空間もスタイリッシュ。

{2B4B1E46-7B16-491C-830D-CF7712EE92A7:01}

杉本博司のことに、興味を惹きつけられたのは、シンプルなかたち展で、この『スペリオール湖、カスケード川』に目にしてからです。

それから、杉本の本を読んでみて、ますます興味が湧いてきました。

{8CE15FCA-89E4-4DB7-A0DA-65CD42209F75:01}

たしか、これが最新作で、2014年にシエナで撮った劇場の写真でした。

劇場の写真で見えた席に、いるはずの観客が誰一人いなくて、それを一つ一つの空間で見てきたら、とても感動しました。

ずっと追い求めてきたものは、ここまでの写真にあったことに気付いて、全身全霊との共鳴がまた、涙しました。

次の展示室にあった生き物の写真を見終わると、下の階へ、もう一つの企画展に。


杉本は「味占郷」という、空想の高級料亭をイメージし、器、床の間の設え、客の背景、料理まで、提案する展示です。

何気なく、ただ床の間の組み合わせが気になって、見に行くと、想定外の大きな企画でびっくりしました。

古美術商を営んだことのある杉本博司のコンセプトや設えに、脱帽したばかりです。

{830E0A97-91E4-4886-90DA-4EBB04B90D9C:01}

ルーシー・リーの作品を始めて見ました。

{2A21B6F1-755F-447E-ADAB-4C8C7918AD53:01}

昭和の小皿は、小鉢皿として使われます。

{6D55026B-AB66-40D6-A44F-0F820ED86C2C:01}

宗旦の消息文との組み合わせで、心静かさを思わせる風景でした。

{21DCD8FA-72D1-4D6B-9A3B-042A655AF538:01}

ゆでたまご器、これも初めて!

{A990BF85-BE1D-47CA-867E-79A03C00D8FB:01}

20何点の床の間の装飾の中、コンセプトに納得できなかったものもあったが、これはとてもお気に入りの組み合わせでした。

{C9309D83-6BF2-46B7-BB75-B14CA42F0B65:01}

華厳経の近い写真、これにすっかり魅了されました。

{FE10B386-2214-4199-AE47-C25F024A9354:01}

月刊なごみ1月号に出たこのガラス茶碗も、チェックのポイントでした。


展示室から出たところ、先輩とfbメッセージのやり取りで、「私は杉本博司のファンになる資質を持ってるかも!」と言いました。

私は長い間、追い求めているのが、心の安らぎだと、ここで再発見しました。

環境の上がり下がりによって、影響されやすいタイプなので、最近はさらに、心の安らぎは外の環境に応じて求めるのではなく、自分自身の中にある、絶対的な強さにしないといけないと思いました。

年末は私にとって、思い出の季節で、色々な昔話が頭の中でぐるぐる回るが、それと共存して、それから、自分のアイデンティティと強さを見つければいいと、思った2015年の終わり頃です。

年の瀬にこの場を借りて、記事を目にした方に、年末のご挨拶をさせていただきたいです。

2015年は色々な方にお世話になってきました。

2016年も怒涛の一年になりそうです。

どうか、よいお年を、お迎えください!

2016年も、どうぞよろしくお願い致します。


追記:来年の春に、味占郷展は京都で展示されることになります!

その時期、京都にいる予定の方は是非チェックを☆

「杉本博司 趣味と芸術—味占郷」展 2016年4月16日(土) - 6月19日(日) at 細見美術館 →


にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村