豊かなのに生きづらい世の中と、少子化。 | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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僕も日々勉強ですが、一人でも多くの方に年金の事を知って欲しいと思います。
年金は…正確に書くように努めてはいますが、少しでも年金の事を知っていただければ幸いであります。
一緒に年金について考えてみませんか?

こんばんはー。
年金アドバイザーのhirokiです。
 
 
今日は時間的に急いで書いたから、ややザックリとブログ書いた感じです^^;
 
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年金の話と同時によく問題になるのが少子高齢化です。
 
少子化の問題が深刻になり始めたのは昭和50年に合計特殊出生率(女性が生涯に産む子供の数)が2.0を下回った頃です。
 
合計特殊出生率が2.08を人口置換水準と言いますが、この値を下回ると人口は減っていきます。
 
将来は人口が減っていく事になると見込まれるようになったため、少子化対策が必要になっていきました。
(高齢化率は昭和45年から7%になって高齢化社会となし、平成6年に14%になって高齢社会になり、平成19年に21%になって世界初の超高齢社会に突入した)
 
 
戦後の昭和の時期は第一次ベビーブームの昭和22年から昭和24年頃の事を言いますが、この頃の合計特殊出生率は4.5とかかなり高い水準でした。
 
 
ところが日本は昭和30年から高度経済成長に乗り、工業化が進み、農業離れが進んでいったので子供を労働力と捉える考えも薄くなり、そこまで子供は産む必要は無くなっていきました。
 
 
ちなみに発展途上国なんかは子供が十数人とかすごい子沢山ですが、それは子供を労働力とみなしてるからです。
 
 
しかしながら人口が増えると、その増加した人口を養うための食糧が必要になるので、無理な過耕作や過放牧などで環境が破壊される原因になります。
土壌の力を超えた農業をするので、砂漠化が進んでいきます。
 
あのサハラ砂漠とかは有名ですよね。
 
 
中国なんかもあの世界一の14億の人口で散々環境破壊してきたせいで、モンゴル自治区のゴビ砂漠とかシンチャンウイグル自治区あたりのタクラマカン砂漠から飛んでくる大変な黄砂に悩まされている。
 
昭和30年代の毛沢東の時代から徹底的に森林伐採してきたからですね。
 
 
日本上空には常に偏西風が吹いてるから、その風に乗って黄砂が飛んでくる。
 
 
 
環境破壊が進むので、先進国としては発展途上国に対してそんな無茶な事はするなって言います。
 
しかし、今までは先進国が散々経済の発展のために環境を顧みずに経済を発展させてきたので、発展途上国からしたら善意の押し付けみたいになって反感を買う。
 
人口の急激な増加は確実に環境破壊を進行させる。
 
現在は世界で76億人ほどいますが(もう地球が養える人口の限界)、2050年には100億人近くが見込まれています。
 
 
日本は人口は減り続けますが、世界人口は毎年8000万人ずつ増えている。
 
 
さて、話を戻しますが、日本は昭和50年から本格的な少子化が始まったわけですが、それ以前に昭和48年の石油ショックというのがありました。
 
この石油ショックで日本の高度経済成長は完全に終わってしまい、不景気に傾いていきます。
 
 
不景気に移行していきましたが、日本は石油依存から省エネ産業を開発して不況を乗り切り、そして昭和60年からはバブルを迎えます。
 
平成3年にはバブルが崩壊し、皆さんご存じの通り長い不況が続きます。
 
 
バブル崩壊してからはほとんど日本の経済は成長しなくなった。
 
 
働いても働いても給料は上がらなくなり、昭和の典型的な雇用体系である終身雇用とか年功序列型賃金は終わっていった。
 
 
企業はコスト削減のために賃金の高い正社員から、賃金の安い非正規社員とか派遣労働者に変えていきました。
 
 
 
正社員と同じくらい働いても最低生活水準を維持する収入が得られないワーキングプアの問題も深刻化した。
 
 
 
自分一人生きていくだけでも精一杯で、一体明日はどうなるのかわからない不安を持つ人が多くなった。
 
 
2009年の100年に一度と言われたリーマンショックによる不況の時に派遣切りという言葉が流行りましたが、会社の経営が悪化するとそういう労働者が真っ先に何の予告も無く一方的に解雇されてしまう。
 
 
年功序列とか終身雇用の時代を生きてきた人からしたら考えられない事ですが、バブル崩壊以降に時代は変わってしまった。
 
土地や株を購入するためのお金を銀行がひたすら莫大なお金を貸し続け、バブル崩壊とともに土地の値段が暴落した後に残ったのは莫大な不良債権だった。
 
 
担保に取っておいた土地を売却しても、貸したお金の全部は戻ってこないからですね。
 
不良債権処理で手いっぱいだから銀行は企業にお金なんか貸してる場合じゃなくなり、深刻な貸し渋りが続いたため、景気は回復していかなかった。
 
 
ところで少子化の問題が取り上げられる時、今の若者は結婚しなくなった、結婚を必ずしも必要としなくなった、今の生活を楽しみたいという人が増えたとかいろいろ言われる事がある。
 
 
結婚をしなくなったとかいう問題よりも、したくてもできない時代になってしまったといったほうがいい。
 
 
給料は上がらない、キチンと就職しても会社がずっと存在する保証もない、いつ解雇されるかもわからないというような、自分自身の心配が大きくなってしまった。
 
結婚したいと思っても迂闊に結婚なんかできない。
ましてや子供を作り、育てるなんてとてもとても。
 
 
それでも結婚したいと思う人は多いのでしょうけど、このような時代なのに女性が男性に求める条件が高望みしすぎてますよね。
 
 
昔の時代のようにまだ養ってもらうのが前提かのような条件を掲げる女性がまだまだ多いというか。
男が稼ぐのが当たりまえと。
 
夫婦で支え合うという考えは無いのだろうか。
 
 
また、男性にしてもよく思うんですが、自分の子供の世話の仕方が出来ないとかいう人も多いですよね。
自分が作った子供の世話を奥さん任せっきりというのは不思議でしょうがない。
 
なんで自分が作った子供なのに世話はノータッチなんだろうか。
もう昭和の時代ではない。
 
そこら辺も協力しないと今の時代は公平じゃないでしょう。
 
最低限の掃除片付けもできないんじゃ何も自立できていない。
 
 
さすがに協力して生きていこうという思いが無いとですね^^;
 
 
まあそれにしても、自分一人生きていくのですら厳しい世の中であります。
 
 
なのに少子化を改善しようったってできるわけがない。
 
とはいえ改善していくという目標はずっと必要ですけどね。
 
 
話はちょっと脱線しますが、世の中には「どうして結婚しないの?」「誰かいい人居ないの?」「子供は作らないの?」など誰も幸せにならない質問をするのが大好きな人が世の中にはいる。
 
そんな質問をしてその場の誰が幸せになるんでしょうか。
 
 
人の気持ちを思いやれない鈍感な人は多い。
 
 
このような質問をする人は、自分よりちょっと不幸そうな人を見つけて、それによって自分の幸せを確認するいやらしい人です。
 
生きていくのが大変な世の中ですが、そんな思いやりのない人にはならないようにしましょう^^
 
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