今のところ、「今年の後半はどちらかというとドル高。US企業が減税効果を享受しようとするため、今年はrepatriationが普段の年より多い」という前提でいる。

EUR/USDがconsolidateしてきていたので、ドル高側に放れるのを待っていたが、その通りになってくれた。ドル安側に振れたら悩んだだろう。

人民元切り上げ観測が頻繁に報じられているし、書店でも関連書籍がたくさん見られるようになった(FXに関する本もこの1年でずいぶん増えた)。だから「対円中心にドル安」という見方もあるのだろう。mattもそれを否定はしない。そうなのかもしれない。

中国人と(仕事上で)接した経験から言うと、外国人にやいのやいの言われてその通りにすぐ実行しそうな人達のようには見えない。経済の専門家からは心理的な面を重視しすぎていると思われそうだが、「ある程度ドル高が進行し、人民元切り上げ論議が少し下火になってから何らかの手を打つ」と漠然と考えている。

1~2月に失敗を繰り返して以来、チャートはEUR/USDとUSD/JPYの週足ばかり見ている。テクニカル分析するというより、何が起こったか結果確認をする、という感じの使い方になっている。

今日は久しぶりにCable・USD/CHF・USD/CAD・AUD/USDの週足を見た。とりあえず全面ドル高。対ユーロでこのままあと5%は上げてほしいものだ。

鮮卑族が中心になって北魏を建国し、華北を統一したことは前述した。

北魏の立場から見ると、南北に敵がいた。

北方:モンゴル高原に陣取る遊牧騎馬民政権の「柔然」
南方:南朝漢人政権の「宋」(註1)

前回書いたように、北魏は北方の守りとして駐屯軍を置いていた。騎馬民中心の兵士をモンゴル高原との境界付近の6箇所の集落に常駐させていた。(註2)(註3)

北魏が華北を統一してから約90年後(524年)、北方6集落の騎馬民を中心とする兵士が洛陽の中央政府に対して反乱を起こした。

前回、北魏政権下でしばらく社会が安定した、と書いた。北魏の華北統一後の90年間そこそこ平和だったのは確か。

洛陽へ遷都する前、大同(当時は平城と呼んだ)に首都があった時期は、モンゴル高原との境界付近の駐屯部隊は首都近辺の防衛部隊であった。

遷都後、その平和の下、北魏洛陽政権中枢では漢人貴族(政治的に有力な大土地所有者)と騎馬民出身者で中央政府の位階を上っていけた者たちが勢力を拡大し、北方で防衛にあたっている兵士達の地位が低下し、待遇が悪くなった。首都から遠く離れることとなり、次第に中央の政治に関与しにくくなったようだ。これが反乱の原因だったとされている。

この反乱の結果、北魏の君主一族が二派に対立し、華北を東西に分けて争った。(註4)(註5)

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註1:「宋」の後、「斉」、「梁」、「陳」と南朝政権が続く。魏晋南北朝時代というくらいで、胡漢混合社会だった北朝だけでなく、漢人と南方の異種族(現代のインドシナ系の人々の祖先か?)との混合社会だったと思われる南朝についても本当は書くべきなのだろうが、そこまでは手が回りかねる。ここでは、牧畜騎馬民+粟・小麦農耕民の混合社会だった北朝について記述する。南朝については、北朝と南北対立状態が280年ほど続いたことを理解いただければここでは十分。

註2:沃野鎮、撫冥鎮、柔玄鎮、懐荒鎮、懐朔鎮、武川鎮と呼ばれた6つの集落。現代の日本人がイメージしやすい例をあげるなら、明治期の北海道屯田兵のイメージが少し近いかもしれない。駐屯した兵士が全員騎馬民出身者(胡人)だったかというと、そういうわけではなく、漢人も結構いたらしい。ただ、漢人系であっても乗馬の習慣はあった模様。長い間に少しずつ混血が進んだらしいが、その詳細は不明。いずれにせよ、兵士だけが駐屯していたのではなく、家族ごと、コミュニティぐるみでの駐屯である。(男の)子や孫の軍隊への編入も世襲されることとなったであろうことは想像に難くない。なお、2~3万円くらいする大型の世界地図を開くと、武川(Wuchuan)という名の集落がちょうど武川鎮があったあたりに今日でも載っている。

註3:この時代、長城は建設されなかった。なぜか? 史書は理由を書いていないが、mattの考えでは、柔然の攻撃に対抗する北魏も騎馬民政権だったからだろう。騎馬部隊の機動力を自前で持っていたのだから、富と労働力を投入して長城を建設する必要が無かったのだろう。鮮卑の北魏とその後継者隋・唐も、モンゴルの元も、満洲族の清も、長城を建設しなかった。

註4:東側(河北省・山東省・河南省中心)が「東魏」、西側(山西省・陝西省中心)が「西魏」。東西に分裂するまでの過程は複雑なので詳細は省く。

註5:東西に分かれたのは君主一族が分裂したというよりむしろ、有力な武将が二人いて、それぞれが君主拓跋一族の者を押し立てたと言うべきだろう。有力な武将の一人が懐朔鎮出身の高歓(東魏側の有力者)、もう一人が武川鎮出身の宇文泰(西魏側の有力者)。高歓は漢語の姓名だが、賀六渾という鮮卑語と思われる字(あざな)を持っていた。宇文泰は武川鎮出身。宇文は鮮卑語の姓。

プロパンガスさんのブログ <http://propanegas.ameblo.jp/ > の冒頭に「8月15日、靖国参拝、即辞任?!」という観測が載っている。


うーむ


うーむ


うーむ


純ちゃんがブログを見なければ当たるかも。見れば彼のことだから外してくるだろう。

しばらく相場について書いていなかったが、見ていなかったわけではない。

ただ、今週は見るのが少なかったきらいはあった。火曜日にソフトバンクが決算発表し、内容を分析していたので。

大きなドル高トレンドになってくれればやり易いのだが...

為替と関係ないが、ソフトバンクの分析は株の銘柄分析としてはかなり難しい部類に入ると思う。事業構成が複雑だし、事業構成の変遷も複雑だし、資金調達スキームも複雑だ。公開されている資料を読み込んでもよく分からない部分がかなり残る。傘下に上場企業ヤフーがあり影響が大きいから、ヤフーの決算内容も把握した上で分析しないといけない。7月頭に一般公開されるであろう有価証券報告書を見てからでないと判断できない点もかなりある。

で、火曜日の決算発表時の内容について一言。「おとくライン以外の連結営業損益は161億円の利益が出ており」という説明がなされている。それ自体は決算短信の内容と一致し事実。しかし、この161億円の営業利益にはソフトバンク・インベストメントが計上した営業利益が含まれている。そのソフトバンク・インベストメントは16年度限りで連結対象から外されている。

ということは、17年度からはソフトバンク・インベストメントが上げる営業利益を連結することは期待できないということ。持分率が変わらなければ、ソフトバンク・インベストメントの当期純利益をその38.3%だけ営業外損益として計上するということだ。

久しぶりの取引。

昨日の売買:EUR/USD @1.2637 売り
昨日のポジション:EUR/USD @1.2637 売り

修身斉家治国平天下

という言葉があるが、これこそまさしく儒教のlogic/ethicsを端的にあらわしていると思う。

「個人個人の行動規範がそのまま家族/一族の行動規範・秩序の根幹となり、その延長線上に国家社会を統治するイデオロギーがある」

この場合「治国」の「国」とは、「都市国家」のことだろう。「天下」はその「都市国家」がたくさんある世の中全体ということだろう。

個人レベルの行動規範は親子関係が出発点。その同じ論理・倫理を延長して、世の中全体を統治する原理原則とする、というわけか。

「父母官」という言葉があるがそういう意味だと考えると納得がいくし、現代において「党が私の父であり母です」と言った中国人や北朝鮮人をTVなどで見た記憶があるが、その意識も儒教の影響下にあるのだろう。

で、「お上=親は常に下々=子より偉い」に決まっているわけだ。そーだ、「下克上」はやっちゃいけないんだな。だいたい、「お上」、「下々」という言葉自体、このロジックにどっぷり浸かっているし。

「正しい上級機構が、より下級の国家機構を導く。一番上は皇帝陛下。その下に官僚機構。その下に一般庶民。下は上に従う」。うん、そーだ。そういうロジックだな。

そうすると、庶民が(君主制かそれ以外かの)政体を選択するというアイデアがシナ人の哲学の中から生まれてこなかったのも理解できるというものだ。「頭は唯一人の君主」という政体、「世の中全体、全人民のお父様」という存在しか、思い浮かばなかったんだろう。

北の「将軍様」も、そういう存在なのかもしれない。(なんか、征夷大将軍を連想させて、今ひとつ腑に落ちない表現だが)

ニュースに出てくる軍関係者の死傷者の数は正規軍のものだから、傭兵がイラクでどのくらい死傷しているか正確な数はすぐにはわからない。正規軍のそれより多くなっている可能性が高い。それくらい現代の米軍は外注に頼っている。

今回の日本人のみならず、アメリカ人やイギリス人やその他多くの国の出身者が(日本では)報道されぬまま死傷しているはずだ。

彼らには戦争法規は原則として適用されないから、捕虜として待遇する必要がない。テロリストと認定して直ちに殺害しても構わない。拉致した側も正規軍でないから、本来闇から闇へ葬られても全く不思議ではない。拉致した側が政治的な目的を持っているらしいので自発的に公表しているだけのことだ。

民間企業である以上、就職するか退職するかは個人の意思にかかっている。外国の会社の命令でその企業に勤務している外国の居住者たる日本国籍保有者がイラクに行くのを止めるすべは日本政府には無い。

それから、こういったことも報道してほしいものだ。

・ヨーロッパでは傭兵は中世以来の長い歴史があり決して珍しい存在ではないこと。フランスやスペインの外人部隊の存在、あるいは10年ほど前(だったと思う)まで存在したイギリス陸軍のグルカ兵部隊の存在、はその結果であること(イラクからのニュースを見ているとネパール人の死亡・行方不明がときどき報じられるが、グルカ人であるとmattは見ている)

・ヨーロッパでの歴史的背景の一部としてだが、日本では平和国家の代表選手のように扱われている(?)スイスは歴史的に傭兵の産地で、敵味方に分かれて別々の外国に雇われたスイス人傭兵同士が戦ったことすらあること(極端な例ではあるが、ヨーロッパ系の連中にとって、契約の履行とはこういう側面を含んでいる)

などなど。

これら背景を一通り説明した上で今回の邦人人質事件とそれへの日本政府や米国政府等の対応や人質の弟さんの会見での発言などについて、日本の大手メディアには論評してほしいものだと思う。背景の説明が少なすぎる。

ところで、米国政府は「外国企業まで含めて、軍事請負企業も広く自分の軍隊への援兵である」という認識の下行動しているようにmattには見える。想像以上に早く戦争の形態が変化しているのか?

突然マイナーな本を取り上げたり宇宙人の話をしたりしているので、読んでいる方々は「この『まっと』ってやつは、一体何を考えているんだ?」と思われているかもしれない。

まっとがこのブログを書く理由は、「日本人が中国とつきあっていく上で気をつけなければいけない」という以下3つの問題意識があることにある。

(1)「中国社会には社会が自動的に崩壊→再生・統一するプロセスが組み込まれているのではないか?」という問題意識

(2)「中国人の政治的行動に儒教が影響を与えていることを重視しなければならないのではないか?」という問題意識

(3)「中国共産党政権を理解する上ためには、その軍隊を理解することが重要なのではないか?」という問題意識

いずれも、メディアでよく流されている「経済中心のものの見方」への反発が根底にあると自己分析している。もともと中国史好きであれこれ読んでいるということと、自ら中国向け輸出に携わった経験もあずかって、「経済協力を進めて日中友好云々」という考え方に単純に賛成できないものを感じているからだろう。

上に挙げた問題意識について、まっとにまだ明確な主張があるわけではない。「ひょっとして~なんじゃないだろうか?」という、もやもやっとした意識がある段階だ。そこで、このブログ上で「試行錯誤」してあれこれ考えてみようと思っている。そのために書いている。

少し突き放すようだが、読んでくださっている皆さんがまっとの頭の中を理解するかどうかを必ずしも考慮しないで書いていくだろうと思う。リンクを拒むつもりは全く無いが、積極的に他ブログ・サイトと連携していこうと思っているわけでもない。

「FT&FX」の「Sinology」は扱いが違う。「胡と漢」シリーズで書いていることは、「これは~だ」という主張がまっとの頭の中に、正しいかどうかは別として、すでにある。FT&FX上で訂正したり意見を変えたりすることはあり得るが、あれこれ試行錯誤することは多分しないだろう。「胡と漢」以外のSinologyトピックについては、そのときそのときの時事問題についての所感を述べていく。

"Mysteries"は息抜きだ。

ハウスドルフとクラッサは、他にも色々な事象について書いている。トンでも本ではあるのだが、仔細に読むとなかなか微妙な線をついていて面白い指摘にはなっている。

北京の天壇は明・清代の皇帝が天を祀る儀式を行った場所だが、彼らは「天壇はミステリー・サークルだ」と主張したいらしい。

確かに、ミステリー・サークルの中には天壇とよく似た平面図をしているものがある。

こんな感じだろうか。












天壇の場合、二重丸のところには断面が円筒形をした建物が建っている。真ん中の一重丸のところには建物はなく、平らな台があって、そこで天を祀る儀式を行う。

宇宙人がいてくれると、彼らを天帝だと定義できるから、ひょっとして儒教を理解しやすいのかもしれないが。(爆)