ニュースに出てくる軍関係者の死傷者の数は正規軍のものだから、傭兵がイラクでどのくらい死傷しているか正確な数はすぐにはわからない。正規軍のそれより多くなっている可能性が高い。それくらい現代の米軍は外注に頼っている。
今回の日本人のみならず、アメリカ人やイギリス人やその他多くの国の出身者が(日本では)報道されぬまま死傷しているはずだ。
彼らには戦争法規は原則として適用されないから、捕虜として待遇する必要がない。テロリストと認定して直ちに殺害しても構わない。拉致した側も正規軍でないから、本来闇から闇へ葬られても全く不思議ではない。拉致した側が政治的な目的を持っているらしいので自発的に公表しているだけのことだ。
民間企業である以上、就職するか退職するかは個人の意思にかかっている。外国の会社の命令でその企業に勤務している外国の居住者たる日本国籍保有者がイラクに行くのを止めるすべは日本政府には無い。
それから、こういったことも報道してほしいものだ。
・ヨーロッパでは傭兵は中世以来の長い歴史があり決して珍しい存在ではないこと。フランスやスペインの外人部隊の存在、あるいは10年ほど前(だったと思う)まで存在したイギリス陸軍のグルカ兵部隊の存在、はその結果であること(イラクからのニュースを見ているとネパール人の死亡・行方不明がときどき報じられるが、グルカ人であるとmattは見ている)
・ヨーロッパでの歴史的背景の一部としてだが、日本では平和国家の代表選手のように扱われている(?)スイスは歴史的に傭兵の産地で、敵味方に分かれて別々の外国に雇われたスイス人傭兵同士が戦ったことすらあること(極端な例ではあるが、ヨーロッパ系の連中にとって、契約の履行とはこういう側面を含んでいる)
などなど。
これら背景を一通り説明した上で今回の邦人人質事件とそれへの日本政府や米国政府等の対応や人質の弟さんの会見での発言などについて、日本の大手メディアには論評してほしいものだと思う。背景の説明が少なすぎる。
ところで、米国政府は「外国企業まで含めて、軍事請負企業も広く自分の軍隊への援兵である」という認識の下行動しているようにmattには見える。想像以上に早く戦争の形態が変化しているのか?