明日は朝早い便なので、都内で前泊となった。

会社で取ってもらったのは蒲田駅至近のホテル。

予算では11000円前後だが、今の東京ではとてもそんな料金では泊まれない。

カプセルホテルでもそのくらいの値段はするだろう。

結局、いつも特別裁量にて予算オーバーで予約を入れることになる。

今回も18000円強。それでも世界レベルからは安い方だろうと思う。

 

夕方、かみさんに駅まで送ってもらう。

うっかりしてスマホを忘れてしまい、一度家に戻るというドタバタはあったが無事移動して17時前には蒲田に。

 

チェックイン後にぶらっと駅前を散策し、晩御飯の店を探す。

ホテルでコンビニ弁当でもいいかなと思いつつも、せっかく駅前にたくさん飲食店があるのにもったいない、とホテル近くの焼き肉屋・味楽苑というお店に。

さすがにまだお客はほとんど入っておらず、すぐに座れた。

 

タッチパネルでオーダーしていく。

タン塩、カルビ、ハラミ(それぞれ味噌)、レバ焼きは半額セールだったので、これは辛みそでオーダー。生中x2、ごはん小、たれかけ豆腐を頼んでゆっくりいただく。

量もしっかりあるのに、お値段はリーズナブル。しかも味もよい。

しめて5000円ちょっと。これはかなり満足度高い。

 

タン塩。

 

ハラミとカルビ。

 

蒲田、いいお店がたくさんありそう。

一人飯には環境の良いところに泊まれてよかった。

 

明日は早朝起きで羽田へ。早く寝よう。。。。。

アメリカ駐在時代に観たのだけど、もう一回観たくなった。

ブログも記録しなかったが、当時はまだ本格的にドラマ・映画レビューを始めていなかったからだ。原作の前川裕は、「イアリー 見えない顔」もドラマ化されている。

 

黒沢清監督は本当に評価が真っ二つに分かれる監督さんだ。

シンプルに好きか、嫌いか。それだけ玄人好みする映画を撮るということだろう。

MATTは作風も画も好きなので、断然黒沢推しだ。

 

高倉幸一役の主演・西島秀俊は、妻・康子役の竹内結子とは「ストロベリーナイト」で、西野雅之役の香川照之とは「MOZU」でがっつりと共演していることから、息のあった演技が見られる。

 

中心人物となる謎多き隣人・西野を演じる香川は、WOWOW連続ドラマ「災(さい)」で、非常に似通った役を演じて、こちらでも不気味な存在感を発揮している。

「いい人」の仮面の裏に潜む、ドロドロした闇をたたえた恐怖を実に見事に表現している。

 

香川照之のいやらしくねちっこい役作りは完璧。

竹内結子の徐々に精神的に支配されていく演技が素晴らしい。

 

物語は序盤のテンポよい展開から、徐々に高倉夫婦が怪しい隣人の闇に取り込まれていくまでが、緊迫感を持って描かれる。

黒沢監督らしい画作り、たとえばガラスに移りこむ怪しい光や、風になびくビニールカーテン、暗い部屋や不安定な空間を強調する闇などは健在。

 

若い川口春奈や東出昌大が好演しているが、MATTが注目するのは前年公開の「ソロモンの偽証」で衝撃的なデビューを飾った、藤野涼子だ。

西野の娘・澪を演じているが、「ソロモンの偽証」に続いて16歳の新人とは思えない演技力で圧倒してくる。

どうして彼女が今もなお、それほどドラマ・映画に起用されないのか不思議でならない。

少なくとも、共演していた川口春奈よりも実力はダントツに上だと思っているが。。。。

藤野涼子。

キャリアのスタートが衝撃的な役ばかりだったから、その後使いづらいのだろうか。。。

 

凶悪で粗暴な殺人者も恐ろしいが、善良で人畜無害に見える隣人が、実は恐ろしい悪人だった、、、という怖さを、黒沢監督はいつものようにひたひたと忍び寄ってくる恐怖として表現、まさに面目躍如である。

 

主な共演者は、笹野高史、戸田昌宏、冒頭のサイコパス殺人犯にまだ若い馬場徹など。

 

本作は黒沢清監督作品の中でも割とエンタメ性が強いので、サスペンスとして気軽に楽しめるだろう。サクッと迫りくる恐怖を楽しみたいならお勧めの作品だ。

「夜ドラ」の名作排出が止まらない。

4人の30代女性が再会することで大人になって忘れていた、キラキラとした「あの頃の夢」をもう一度追いかけるという物語。

これ、民放が作ると陳腐なドラマになってしまいがちだが、そこはNHK。

作り手の想いがストレートに制作につながり、キャスティングも適切だから、良質な作品となる。今回はNHK大阪放送局制作。主人公の一人が途中で亡くなるなど、悲しい展開があるものの湿っぽくせず、泣いても笑い泣きにしてしまうあたり、関西らしい作りになっていると思う。

 

「夢」というと、管理職試験前の研修を受けた時に講師から言われた言葉が今でも心に残っている。

「最近のH社さんの社員さんから、夢という言葉を聞けなくなって残念」

本田宗一郎は常に「夢」を大事にしていた。夢こそが生きる原動力であり、良い仕事をするために欠かせないのだと。

 

ストレートに夢を追い求める姿は、人々の心を素直に震わせる。

このドラマの主人公である望月飛鳥(木竜麻生)と日比野ひかり(森田望智)が13年ぶりに再会することから、高校時代に天文部の仲間4人で追いかけていた夢にもう一度チャレンジしようと、水原周(片山友希)、木内晴子(伊藤万理華)を説得し、人工衛星を飛ばすプロジェクトを(無謀にも)スタートさせる。

 

個人的には、推しの4人の女優が集まること自体奇跡だったので、このドラマはまずキャストを知って観るのを決めた。

彼女らの役名はみんな空/宇宙を想起させることばが使われている。

鳥、ひかり、周、晴。

奥平大兼演じる宇宙工学を学ぶ大学生の金澤彗もそうだ。

ちなみに金澤がアルバイトをしていレトロなレストランの名前は「ロメット」。ロゴが「コメット」に線を一本足したようになっているのも、やはり。。。と思わせる。

 

また彼女らの高校時代を若手女優たちが、それぞれ自分の演じるキャストたちの特徴をよく捉えて演技している。飛鳥を田牧そら、ひかりを上坂樹里という、実力派の二人が熱演(上坂樹里は、森田望智の特徴をよく捉えていて素晴らしい)、周を白倉碧空、晴子を山下桐里という無名ながら、魅力的な女優さんが演じている。

 

物語自体はそれほど外連味はない。

4人の仕事や家庭を持つ女性が、ただ流れていく日常を過ごす人生から少し離れて、かつて青春時代に見た夢を、もう一度追いかけようというストーリー。

ここに物語のキーマンであるひかりの突然の死を軸に、登場人物それぞれの人生に大きな影響を与えていくことになる。

そこにはNHKらしい、分厚いキャスティングがあってこそのドラマ作りが見られる。

 

まず、森田望智の演技力の高さがいかんなく発揮されている。

自分の命の時間を知り、友とともに最後まで夢を追いかけられないことに対する無念さを余すことなく全身で表現する力や、涙をためて話す時の間合いなどは天性のものだろうか。

ひかりの人生を森田は完全に演じ切っている。

 

そして木竜麻生だ。彼女はもっと評価されてもいい女優さんだが、NHKはちゃんと主役に抜擢した。彼女は森田ほどは動かない。

ただ黒目がちな大きな潤んだ瞳が彼女の最大の魅力であり、この作品でも彼女の眼の演技がとてもよかった。まっすぐに宙を見上げる眼差しは、飛鳥という女性を生きていると感じさせるものだった。

 

木竜麻生と森田望智。

二人の実力派女優の演技に泣かされる。

 

伊藤万理華と片山友希の二人は関西弁がナチュラルでよかった。片山は京都出身、伊藤は幼少時代を大阪で過ごしたというから関西弁ネイティブである。

飛鳥とひかりをつなげる周と晴子の存在は重要であり、個性的なキャラでありながら出過ぎずさりとて個性を忘れずといったバランスの良い演技ができるのは、やはり実力ある女優さんだからだ。

 

奥平大兼はさすがである。

ボソボソしゃべってもしっかり聞き取れるセリフ回しや、テンションが低い役が多いけれども、このドラマで演じた金澤のように、内に秘めた熱いものを持つという演技はいつ見ても巧い。

飛鳥、ひかりについで3人目の主人公と言ってもいい重要な役をしっかり務めている。

人工衛星プロジェクトは、飛鳥がスキッパ―、ひかりは精神的支柱、金澤はエンジン(それも強力な)という役割だからだ。

何度も壁にぶち当たり、喧嘩をし、躓きながらも夢に向かって突き進んでいく4人を見て、金澤は自分の人生に足りなかった何かを見つけることができた。その成長譚もまたひとつの見どころである。

 

ひかりが亡くなるシーンや、ラストで人工衛星からの音声を聞いている最中に、突然ひかりの声を聴くシーンなどは、森田望智の演技に涙してしまうが、それでも全編を通して明るく前向きな作りが明日からの仕事も頑張るぞという気分にさせてくれる。

天の声を担当した柄本佑の力の抜けた語りも、その空気に大いに貢献していたろう。

 

共演者は飛鳥たちのプロジェクトを応援する大学教授・和泉季子に鈴木杏、ちょいちょい出てくるタクシー運転手(ラストでまさかの告白があるが)に生瀬勝久など実力者がそろう。

またひかりの母親に河合美智子。

そしてゲストで飛鳥の人生に影響を与えるベンチャー企業社員に藤谷理子。渋いキャスティングだ。

 

ロケは主に大阪、大阪近郊で行われて、MATTが昔よく通った大阪市立科学館(昔は四ツ橋筋にあった大阪市立電気科学館、今は中之島に移転)のプラネタリウムもロケに使われたとか。子供の頃、母とよく通ってプラネタリウムを見たのが懐かしい。

またいつか行ってみたい。

 

ちなみに劇中で出てくるアポロ11号の話の中で、月面に人類最初の一歩を残したニール・アームストロングは、オハイオ州のワパコネタという小さな街で生まれた。

ここはよく取引先へ行くのに通ったし、彼の名を冠した博物館もあるのは知っていたが一度も足を運ぶことはなかた。この間の駐在時に行っておけばよかった。。。

 

 吉澤嘉代子が歌う主題歌、「うさぎのひかり」はドラマの世界観にぴったり合って、NHKらしい忖度ない選曲が光る。

 

4年前の3月にFD2を置いていくことにした時の記事を、久しぶりに読み返した。

かみさんには1週間に一回くらい乗ってほしいと書いてあるが、実績は年に数回。。。笑

まあ、たまにエンジンかけてもらい、一か月に一回くらいちょっと動かしてもらえりゃいいかな、と思う。

アメリカ時代は年に一回しか帰ってこなかったが、今回は春節、お盆休み、国慶節、更にGWもと小刻みに帰国の機会があるので、乗る機会は多くなるはず。

 

それからガレージを作ったことで、車の外装にはとても良い環境になった。

昨日も駐在前最後の洗車をしたが、埃や砂などがほとんどつかないので、水洗いでOK。以前はかみさんに汚れたら洗車をお願いしていたが、今回は不要だ。

 

またしばらく乗れない日がやってくる。

しかも今回の駐在では現地で車を運転しないので、おそらく社会人になって以来ハンドルを握らない期間が最も長くなるだろう。

帰ってきて運転方法を忘れていなければいいが、、、、笑

24日から転勤休暇をもらって、駐在赴任準備を進めてきた。

 

29日のみ会社に出社し、職場の皆さんへの挨拶とスマホ、PC、IDを返却。

同じグループの先輩たちには本当に優しくしていただいた。

たった6カ月の在籍だったけど、色々と学ぶことがあった。

また、3回も乗り換えのある片道1時間40分の通勤はさすがに心折れてしまい、途中からは在宅中心になったけど、車通勤しか知らないでサラリーマン人生を終わらずによい経験になった。

 

送別会は29日夜にアメリカ駐在時代のメンバーがやってくれ、昨夜はたまたま出張で

アメリカから帰ってきていたヒサノリさんとシゲ・Yさんが送別会を執り行ってくれた。

伊勢志摩サミットでふるまわれた「作」。

シゲ・Yさん、珍しいお酒いただき、ありがとうございました!

 

昨日は空港配送サービスに事前に送ってもらうスーツケースx2とキャディバッグを用意するため、朝からパッキングをやって疲れてしまった。

ただこれをやってしまうと、あとはもう移動するだけ。ホッと一息といったところ。

 

今日は一日残務処理をしながら、送別会続きだった体をゆっくり休めて、明日の夕方に都内に前泊のため移動。

ここ最近朝は目覚ましを鳴らさずに好きな時間に起きていたけど、日曜の朝は4時半くらいに起きて羽田空港へ。

残り少ない日本生活を満喫するか。