真冬の北京は寒い。

なので、休日はアパート内にあるGYMに行くのと、昼食をワイマイでオーダーして一階ロビーのBOXに取りに行く以外は部屋から出ない。

 

だが3日の朝、ちょっと出かけてみた。

翌日のゴルフのお昼ご飯にコンビニのおにぎりを買うためだ。

 

アパートから歩いてすぐの小さなレストランモールにあるセブンイレブンへ。

おにぎりだけ買うつもりがパンとか飲み物も買ってレジに行ったら、おばちゃんが何か話しかけてきた。多分、袋いるか?とか聞いていると思ったけどわからないふりをしていたら、おばちゃん、袋を指さしてこれいるか?とか聞いてきたので、うんうんとうなずく。

ニコニコ笑いながら袋に入れてくれた。

基本的にお店のおばちゃんとかは優しい人が多い。

 

日本での中国人の評判は、マスコミのせいなのかインバウンド旅行者の狼藉ぶりばかり報道するので評判がよろしくない。

先日のお昼に中国人スタッフ2人と一緒にご飯を食べた時、そのうちの一人のGAOさんが、なぜ中国人が大きな声で話すかについて語ってくれた。

中国語は同じ言葉でも発音が違うとまったく違う意味になってしまうので、できるだけはっきりとしゃべる必要がある。そのため大声になってしまうのだと。

 

日本から一度も出たことの無い人や、旅行でちょっとしか外国の生活に触れたことのない人は、「違い」についての寛容さが小さいのかもしれない。

こちらで2カ月暮らして感じたのは、中国人の多くはそれほど勝手ではないし傍若無人でもない。そういう人もいるけど、その出現率は日本で生活している時とさほど変わらないと思う。

 

「違う」ということを受け入れる器の大きさは人それぞれだ。

自分も外国に行けば、その土地の人と「違う」ということを受け入れなければいけない。

 

買い物した後、少し周辺を歩いてみた。

気温はマイナス2℃ほど。部屋着のスウェットの上にユニクロのダウンコートだったが、それほど寒さは感じず。

正面真ん中に見えるのがMATTのアパート(日本的に言うとマンションか)。

MATTの部屋は反対側なので見えない。

東向きなので朝日がいつもまぶしく、午前中は暑いくらい。

夏はカーテン閉めないと暑いだろうなあ。。。。。

 

4日までの短い正月休み。

のんびり過ごすつもりだったが、昨年末にラウンドをご一緒したNイーさんからお誘いいただいたので、参加することにした。

 

朝8時半にNイーさんの社用車・黒のアルファードが到着。

前回のグランビアに続いて、豪華な気分でゴルフ場まで送っていただく。

昨年の飲み会でお会いした業界再大手銀行のY屋さんと3人での道中、色々お話する中でY屋さんとMATTが同じ大学ということを知る。

 

40分強でゴルフ場に到着。

やはり寒い時期のゴルフ場は、ほとんど人がいない。

今日も600元とまずまずのお値段。

到着して待っていると、政府機関関係者のYさん、業界最大手鉄鋼会社のAのさん、J航空会社のWナベさん、そして箱根駅伝主催在京キー局のY沢さん、鉄鋼系法人のDO田さんが集まって、全員集合完了。

 

MATTの組はYさん、Aのさん、DO田さん。皆さんと初のラウンドとなる。

朝のうちは曇っていたが、途中から日が差して気温も上昇し穏やかな一日となった。

風もなくゴルフをするには最高だったが、コースはやはりカチンコチンで、今日も想像もつかないところで跳ねたり転がったりと翻弄され続けた。

ちなみに空いているのは寒いのもあるが、中国は今日一般企業は出勤日だったので、それもあったかもしれない。

白ティで5,899yと短い。

 

ここ浄山湖は初めてのコース。クラブハウスは例にもれず豪華だ。

 

もちろん内装も。

 

 

OUTコース

 

1 ミドル 268y 2-3 ボギー

2 ミドル 322y 4-2 ダボ

3 ロング 493y 4-1 パー

4 ミドル 374y 5-2 トリ

5 ミドル 338y 3-2 ボギー

6 ショート 164y 1-3 ボギー

7 ロング 516y 5-1 ボギー

8 ミドル 295y 4-2 ダボ

9 ショート 150y 3-1 ボギー

 

【ティショット】

1 〇

2 △

3 〇

4 △右

5 〇

6 〇7I

7 X右

8 X右

9 △9Iショート

 

MATT 48 カチカチの中ではいつもこんなもん

Yさん 55 寒い中苦戦されていました

Aのさん 48 ショットが安定しない中、まとめられました

DO田さん 62 ゴルフはこれからの方

 

こちらに来てカチンコチンの中でのゴルフは2度目。

スコアは良くはないが、手前から攻める時のアプローチが安定している。

アメリカから帰ってきてから練習はずっとアプローチ中心だった成果なのか、どんなライ、局面でもしっかりクラブを上から降ろせているのでミスがほとんどない。

 

ティショットは出かける直前まで観ていたゴルフ番組で、自分は振り切ってなかったな、、、と気づき前半はしっかり振ることを心掛けていいショットが出ていた。ただ後半はそれが突然できなくなり、課題を残した。

 

5番は1mのパットがけられてボギー。

8番も1mの下りパットをミスしダボ。

バンカーはガチガチなので、例のごとくノーペナで外に出して打つ。

そもそもコンディションが良ければバンカーに入れないショットを打てるので、これで相殺?(そんなわけない、、、笑)。

 

朝イチのティグラウンド。寒々しい。

 

 

INコース

 

10 ロング 495y 5-1 ボギー

11 ミドル 303y 3-2 ボギー

12 ショート 147y 2-2 ボギー

13 ミドル 401y 2-1 バーディ

14 ミドル 420y 4-2 ダボ

15 ロング 516y 8-1 +4 WHx2

16 ミドル 269y 4-3 トリ WH

17 ショート 127y 2-1 パー

18 ミドル 311y 2-2 パー

 

【ティショット】

10 〇右

11 〇右

12 X7I右

13 〇

14 〇

15 Xトップ WH

16 Xトップ WH

17 〇9I

18 〇

 

MATT 48-47 95 久しぶりに叩いた

Yさん 55-54 109 後半はしんどかったですね

Aのさん 48-52 100 今日は調子上がらずでした

DO田さん 62-58 120 ショートゲームですね。

 

前半もどこを狙って打てばいいかわからず苦労したが、後半はさらにコースがトリッキーに。

13番までは順調だったが、14番で素ダボを叩いて少し狂ったか。

 

14番の池越えティショットはなんてことないのに、なぜかトップしてしまいご奉納。

更に3打目刻んで4打目川越えの4UTは右にスライスするミスで、またも川にご奉納。

右に川があると知っていたら、このクラブ選択はなかったが、、、、キャディさんも教えてくれなかったので無念。

6打目をラフからミスり、7打目も乗らず。8オンで何とか最後に3mをワンパットで沈めて+4。

 

15番もティショットがなぜかトップしご奉納。キャディさんが56度ばかり持ってくるので、ここでは届かない距離を56度で打たざるを得ず。52度も一緒に持ってきてほしい。。。

4打目がグリーン奥へ、下りパットが寄らず3パットのトリ。

 

ここらで今までのMATTならぶーたれるのだが、こちらに来て知らない人と回るとそれもなくなった。

平常心でラウンドできるようになったのは、一番の収穫?笑

 

17番、18番は連続パーで締める。

特に18番のセカンドの9Iはこの日一番のアイアンショットだった。スピンも効いて固いグリーンにきゅきゅっと止まる。

気持ちよかった。

 

フェアウェイはうねっており、巧みに配された木々とバンカーによって難易度を上げている。

グリーンも中国のコースに多いポテトチップス。

難しいがキャディさんが優秀なのでラインをかなり正確に読んでくれて、その通り打てば結構入る。

ライン読みがヘタになるかも・・・・?

 

フェアウェイのあちこちも凍っているが、日陰はカート道路もカチカチ。

池や川は当然アイスリンクみたいだ。

 

10時前にスタートし、14時半には終わっていた。いいペース。

ちなみにキャディさんの話す中国語で距離と番手の数字だけは覚えた。

これからもっといろいろな言葉を覚えていきたい。

 

皆さま、楽しいゴルフをありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします。

芦沢央の原作。彼女の原作では「罪の余白」もなかなかの問題作だった。

吉岡秀隆、高杉真宙(最近、波瑠と結婚)共演の刑事ドラマということで、期待して観たのだが、想定していた以上に重いテーマを扱っていたので、視聴後はやや暗い気持ちになってしまった。

 

全5話だが、3話までの展開が今一つ波に乗り切らない感じがした。

その理由はおそらく、物語の軸となる1996年に起きた事件「戸川事件」の容疑者・阿久津弦(野田洋次郎)が早い段階で登場し、彼の周辺の人物、出来事が語られるからだろう。

見ている方は秘密や謎が少なく、事件の核心に迫っていく緊迫感も薄いと思ってしまう。

しかし、その印象は4話以降で大きく変わる。

 

平良刑事(吉岡)と大矢刑事(高杉)による阿久津弦の母親・栄子(キムラ緑子)への聴き取りで、この事件に潜むひとつの大きな闇が明るみになってくるあたりから、この作品が本当に描きたかったことが徐々に見えてくる。

MATTは大矢刑事が事件のカギを握る人物である平山という女性の娘に会って、居酒屋で聴き取りをするシーン、娘が「あたし妊娠しないから」の言葉で、事件の真相に近づけた。

 

「戸川事件」で、障碍者支援の塾を経営する戸川勝弘(宇野祥平)を殺した阿久津弦の動機が明らかになることで、この事件の全体像が見えてくる。

その背景にあったのは、かつて存在した悪法「優生保護法」だった。

MATTもぼんやりとは理解していたつもりだが、こんなとんでもない法律が1996年というかなり最近まで存在していたとは、、、と驚愕した。確かにそのころよくニュースでやっていたな、と記憶が蘇る。

 

当時は精神薄弱者と呼ばれていたそういった人たちへの心無い差別や、無理解な教育が阿久津を苦しめていた。今であれば発達障害だったり、医学的にもっと前向きな捉えられ方をしていたはず。時代がそれを許さなかったために起きた悲劇。

 

タイトルの意味がずっとわからなかったのだが、ラストシーンで明らかとなる。

平良刑事による事情聴取の中で、阿久津が語る昔話が心を締め付ける。

ある時、補導された阿久津を戸川が警察に迎えに来て自転車で一緒に帰る道中、暗い道を前を走る戸川の背中が阿久津を導くというシーン。

右へ、左へ、曲がる方を手で差す戸川を見て、阿久津は自分を導いてくれる存在だと思った、と語る。

 

しかし、そんな戸川も優生保護法に対しては何の疑問も持たず、阿久津に子供が出来ないような手術をすることを勧めていた。

「この世に生まれて来なくてよかった子など一人もいない」

戸川が語るその言葉をよりどころに生きてきた阿久津は、その事実を知った時に文字通り「道標(どうひょう)」を失ったのだろうか。

 

吉岡秀隆はシリアスもコメディもどちらも独特の間と雰囲気で、彼の個性を前面に出した役作りで見ごたえがある。どんどん味が出てきて、とてもいい。

また高杉真宙は、演技にとても真摯に取り組む役者さんらしく、このドラマでも吉岡とがっぷりと四つに組んで好感が持てた。

(MATTの中では「おいハンサム!!」での大倉学役が最高だが)

 

阿久津の同級生で彼をかくまう長尾豊子役の瀧内公美。

彼女のこういう役は初めてだったので、違った面を見られてよかった。

キムラ緑子はさすが、圧巻の演技。感情の発露が凄まじい。

瀧内公美。

阿久津弦への感情が次第に狂気を帯びた愛に変化していく表現力が素晴らしい。

 

宇野祥平も出番は少ないが、存在感が出てきた。

そのほか、和田正人、吉岡睦雄、映美くらら、朝倉あきなどいい俳優が脇を固める。

坂元愛登は「ふてほど」以来、色々な役に挑戦している。期待したい。

 

劇中では阿久津弦のストーリーと並行して、平良刑事の不登校の息子が自殺を図るお話、そして阿久津と交流するようになる波留(おお、字が違うがまさかのニアミス!)という父親から虐待を受けている少年のお話が語られる。

平良刑事の家庭も、波留少年の家庭もどちらも健常者の家庭だが、子育ての点では上手くいっているとは言えない。

障碍者でなくても、家庭や子育てには苦労する。

その事実が優生保護法の中の障碍者への人権侵害に光を当てる。

 

多様性に富んだ社会というのは、民族・人種だけが対象ではない。

多種多様な個性を尊重するということである。

それを考えるきっかけになるようなドラマだった。

ずっと前に観て、日本の推理ドラマ(あえて映画とは言わない)としては、最高傑作のひとつではないかと感じていた。

再放送をやっていてもう一度観たくなり視聴。

 

天才物理学者の湯川学が、明晰な頭脳で鮮やかに犯人のトリックを暴いて見せる倒叙形式の推理ドラマだが、本作はそこに絶望的な愛という要素が加わり、人間ドラマとしても一級品。

 

湯川を演じる福山雅治、相棒刑事の北村一輝(草薙俊平)、柴咲コウ(内海薫)のレギュラー陣の魅力は言うまでもなく、本作主役の堤真一(石神哲哉)、松雪泰子(花岡靖子)の二人の超一流の演技がドラマを盛り上げる。

堤真一の、本当は才能豊かなのだが冴えない数学者に落ちぶれてしまった男の哀愁や、松雪泰子のそこはかとない陰のある美しさは、演技を超えてまさに役そのものになり切っているといっても過言ではない。

 

特に、ラストシーン。

花岡親子の罪をかぶって拘置所に護送される石神に対し、泣きながら自分が元夫を殺したことを告げて石神をかばう。

二人が同時に泣き崩れるシーンは、この事件は謎が解けて真実が明らかになったとしても、誰も幸せにはならない、という湯川の言葉が心に響き、切なさに満ち溢れている。

 

娘をかばい元夫を殺めた靖子、そのきっかけを作ってしまった娘・美里、そして二人への愛から身代わり殺人まで犯してしまった石神。

更には学生時代からお互いを認め合って唯一の友人と思っていた湯川もその一人だ。

湯川にとっては無二の親友を失ったばかりではなく、その親友が(自分には無い)普通に人を愛する心を持っていた、という事実もまた、湯川を動揺させただろう。

 

そもそもが、殺人事件というものはこれほど複雑な人間関係がなかったとしても、解決したからそれでよい、というものではない。

真実が明るみになり、罰を受けることになったとしても誰も幸せにはならない。

その絶望的な事実を、東野圭吾は小説(ドラマ)という形で見せてくれる。

 

2008年の映画なので、皆さん役者さんも若い。

渡辺いっけい、真矢みき、ダンカン、益岡徹など。

林泰文なんか、若くてびっくりした。

長塚圭史が殺される元夫役だったんだ、、、
また金澤美穂はまだ14歳で、この映画がデビュー作。好きな女優さんなのだが、もっと活躍しても良い実力の持ち主。

草野球の監督のちょい役でリリー・フランキー。
 

「ガリレオ」作品は「真夏の方程式」も「沈黙のパレード」も観たが、このドラマほどの驚きと感動は無かった。

本作は、事件が解決してもその背景にある人間の業や情愛といったものを色濃く描き、切ない気持ちを引きずらせるところなどは、横溝正史の世界を彷彿とさせる。

そうか、だから好きなんだ、、、と今気づいた。

こういう映画は好きだ。

吉岡里帆と松本まりかが出ているので選んだ本作だったが、想像以上に良い作品だった。

 

本業が映画監督でない千原徹也による意欲的な本作は評価が大きく別れるところだが、そもそも映画などの芸術作品は、起承転結の有無や何が正解かなどを問うこと自体がナンセンスだ。好きか、嫌いか、評価はそのどちらかでいい。

 

アートディレクターである千葉監督が、川上未映子の小説を原案にして、スタイリッシュな作品に仕上げた。

セットや衣装、そして光の使い方など、まさにアイスクリームのような色彩で彩られた絵に、ほぼ全編主要な登場人物は女性だけ、という「男」の存在は物語の添え物程度とした脚本など、見るべきところは多い。

ハンディカムを使った映像も効果的だ。

 

物語は訳合って仕事を辞め、アイスクリーム店の店員をしている菜摘(吉岡里帆)と、客として訪れる謎の女性・佐保(モトーラ世里奈)の恋愛関係にも見える不思議な人間模様と、キャリアウーマンの優(松本まりか)と、連絡の取れなくなった父親を捜しに東京に出てきた姪っ子の美和(南琴奈)のぎこちない同居生活という、2つの異なる話が並行して描かれる。

 

だが途中で、優と美和が暮らすマンションのベランダの天井にあるピンクの花びらのような模様から、実はこの2つのお話が時間軸では同時進行ではなく、菜摘と佐保のお話より少し遅れて、優と美和の話が進んでいるのがわかる。この模様はストーリー上でも割と重要な存在で、冒頭からラストまでちゃんと伏線回収もなされていて面白い。

 

菜摘も優も自分自身に負い目を感じながら生きている。

菜摘は、仕事での才能や人との比較においての自身の存在意義などに悩み、苦しくて仕方ないのに誰にも言えず、一時的にアイスクリーム店のアルバイトという逃げ場を作って生きている。

優は、付き合っていた男性を姉に取られてしまい、そのため大喧嘩をして仲たがいしたまま姉を亡くしたことに負い目を感じている。(その男性が美和の父親なのだが)

 

そんな二人の元に現れた二人の女性によって、菜摘と優の人生は大きく変化する。

小説家の佐保にどんどん惹かれていく菜摘。佐保は鮮烈なデビューを果たすも、2作目が書けずにいるが、彼女の自由で何者にも縛られない発想や生き方は、徐々に菜摘の精神を解放する存在となる。

 

優にとっての美和は、憎い姉の娘であり目の上のたんこぶのような存在であったが、美和の純粋な心や、忘れていた姉との関係を思い出させてくれることで、二人の間の距離が少しずつ縮まっていく。

 

この2組の女性のお話は、物語の中でちょっとずつ交錯している。

しかし、それぞれの生活には大きく影響しない。

実際の世の中では、知らないもの同士の互いの生活が直接影響したり、しなかったり。

そこにはたくさんの人生が同じ、または異なる時間軸で交わりながら息づいている。

 

菜摘も優も、自分の新しい人生を掴む。

 

菜摘は意を決してアイスクリーム店の店長になる。

佐保と一緒にアイスクリームを作った夜の不思議な体験が彼女の背中を押した。

ラストシーンで佐保や優が住んでいた部屋に住み始めた男性が菜摘の店に来た時に持っていた本は、佐保の2作目でタイトルは「100万年君を愛ス」。

それはあの夜、佐保が菜摘にお店の名前「SHIBUYA MILLION ICE CREAM」の由来を問われ、菜摘が答えた言葉そのままだった。

 

優も会社を辞めて、常連だった銭湯を買い取って経営者となる道を歩む。

そこで美和のイヤリングの話から、実はそのイヤリングは優が姉の愛にあげて、愛がそれをずっと大事にしていたことを知る。姉は自分のことを愛してくれていた。

美和という存在をあらためて愛おしいと思い抱きしめる優。

彼女の中で、姉へのわだかまりが愛に代わった瞬間だった。

 

吉岡里帆、松本まりかの自然体の演技が作品にマッチしていて素晴らしい。

今回のようなちょっと特殊な映画の作りに、柔軟に答えられる力量があるからこそだろう。

 

名作「透明なゆりかご」でゲスト出演ながら、存在感を発揮していたモトーラ世里奈は、こういう芸術的な作品に映える女優さんだ。唯一無二の存在感。

 

南琴奈はまだまだ若いが「ミステリと言う勿れ 特別編」で美少女ぶりを発揮して記憶に残っていた。畑芽育に負けないくらい横顔がきれいな和風美人。横溝正史シリーズなどに是非出てもらいたい。

 

またほとんど出番はないものの、優のストーリーで重要な存在である姉の愛役は安達祐実。最近の彼女の女優としての存在感は増すばかり。

子役出身でここまで成功した女優さんもなかなかいない。

 

ほかに、銭湯のおばちゃん役に片桐はいり。菜摘のアルバイト仲間に水曜日のカンパネラの詩羽など、個性的なわき役もいい。

MEGUMIが出ていたらしいのだが、最後までどこに出ていたかわからず、、、、苦笑

 

見る時の心持で違った感想になるかもしれないので、また観てみたい良作だった。

 

ヒトリシズカ という不思議な雰囲気をまとうタイトル。

日本、東アジアに分布している多年草の一種で、花言葉は「静謐」「隠された美」だそう。

 

「ストロベリーナイト」などの誉田哲也原作で、2012年のWOWOWドラマ。

この頃のWOWOWは今のNETFLIXのような、良い作品を多数作っていた。

このドラマも良質なサスペンスとして仕上がっている。

 

当時21歳の夏帆が13歳の少女から31歳の女性までを演じているが、その演技力に感服する。ただ単に年齢に合わせて化粧は衣装を変えているだけではない。

セーラー服の夏帆は、その表情やセリフの言い回しまで中学生に見えるし、31歳の夏帆は34歳となった今と変わらぬ少し愁いを帯びた表情で、20歳の年の幅を完璧に演じ分けている。

 

10代の頃は天使のような美少女ぶりで人気だったが、そのまま大人になっていたら女優としては息詰まっていただろう。年を重ねるとともに外見的な美と内面の美を丁寧に育んできた結果が、女優としての夏帆となって存在している。

この作品では夏帆がどれだけ「演じる」ということに真摯に向き合っているか、20代の頃からしっかりと一歩ずつ役者として足跡を残してきたのだということがよくわかる。

今の夏帆はこの頃からそこにいたのだ。

 

物語は1990年代半ばから2000年代半ばまでの10年間を、夏帆演じる伊東静加という一人の女性の人生を通して全6話で描かれる。

中盤で靜加が、刑事である伊東考俊(岸部一徳)とその妻・深雪(黒沢あすか)の間の子ではなく、深雪の連れ子で本当の父親は別にいることがわかる。

本当の父親はヤクザ物で、母親に暴力をふるう家庭で育つという過酷な少女時代を過ごしてきた。

 

静加が失踪したところから物語は始まるが、名前と住む場所を転々と変えていくなかで、自ら手を下さず人を殺めていく様が、実に不気味だ。

美しい外見には似つかわしくない冷酷な心を持って残酷な所業を繰り返していく靜加。

そしてなぜ、そのきっかけになる事件は5話で明らかになるのだが、意外にあっさりと靜加の残虐性が両親に明かされてしまうので、そこに至る過程をもう少し深く触れて描写してほしかった。原作では描かれているのだろうか。

 

一方で人の心を持たない残虐非道な女かと思わせておいて、最終話ではまったく違う一面を見せる。それは3-4話で暴力団である本当の父親の娘、自分の腹違いの妹の澪を助けて、一緒に逃亡する展開で、深い姉妹愛で必死に澪を守り抜こうとする靜加の姿が感動を呼ぶ。

 

最悪な幼少期を過ごした靜加だったが、母親を救ってくれた義父の考俊など、周囲には温かい人たちがいて決して孤独ではなかったはず。

だが、彼女の中の何かがそうした人の優しさを徹底的に拒絶するようになってしまう。

 

流れ者ばかり住むアパートの管理人・浜西タツ(緑魔子)によって靜加と澪は守られる。そのタツから違法に戸籍を譲り受けた澪は、成人し結婚して娘を産むが夫とは別居し寂しい生活を送っていた。

その成人した澪を演じているのが、なんと当時20歳の門脇麦。

現在ほど女優として尖がっておらず、どこにでもいそうな雰囲気の若い女性という趣。

今や演技派としてならす二人が姉妹役というのは、なんとも豪華である。

 

ラストシーンで、澪の娘を救って交通事故で命を落とす靜加と澪の深い愛が涙を誘う。

澪に素性を明かさないまま逝ってしまった靜加。

人を殺したことを告白した13歳の靜加が、両親に冷たく言い放った言葉。

「自分が何なのかわからない」。

彼女が求めていたものは与えられる愛情ではなく、自らが愛情を注ぐ相手だったのかもしれない。

 

人を殺すと罰が下される。被害者感情を考えると極刑は当然である。

その意見に異論はない。だが殺人者を死刑にしただけですべて丸く収まるのだろうか。

被害者やその遺族は本当にそれだけで心が休まるものなのだろうか。

殺人を犯すに至った過程をきちんと検証することで、将来の犯罪の芽を摘むことも大事だと思うのだが、現在の日本では期待すべくもない。

 

出演者

 

1話
木崎信吾(国分寺署地域課 巡査部長) - 高橋一生
大村和己(国分寺署地域課、巡査部長、木崎の先輩) - 村上淳
青木久則(私立探偵) - 長塚圭史
村井(清林大学法医学教室) - 滝藤賢一
平田(警視庁機動捜査隊) - 渋川清彦
沖田(警視庁捜査一課) - テイ龍進
森園(警視庁捜査一課管理官) - 菅原大吉

2話
山岸潤哉(足立署生活安全課防犯係) - 新井浩文
加賀誠(元暴走族) - 玉置玲央
尾関(足立署刑事課強行犯係長) - 三浦誠己

3/4話
鮎川五郎(警視庁捜査四課) - 松重豊
矢部充(西麻布署刑事課) - 温水洋一
南原義男(天洲会麻布代表) - 池田成志
南原悦子(南原の妻) - 内田慈
南原澪(南原の娘) - 内田愛
樋口(警視庁捜査一課係長) - 柳憂怜
警視庁捜査一課管理官 - 井上肇
 

5話
山川浩(静加の隣室の住人) - 山中崇
唐沢秀也 - 赤堀雅秋
松井晋平 - 森下能幸
吉住(西東京署刑事課係長) - 徳井優

最終話
藤岡巧(入谷署刑事組織犯罪対策課主任) - 二階堂智
浜西タツ(春菜荘大家) - 緑魔子
佐川真琴 - 門脇麦
佐川秀幸(真琴の別居中の夫) - 趙珉和
島倉(入谷署刑事組織犯罪対策課課長) - 木下ほうか
立原(入谷署刑事組織犯罪対策課) - 裴ジョンミョン
山瀬(入谷署地域課) - つまみ枝豆

 

多彩な役者が出ていて面白い。ベテランからバイプレイヤーまでドラマファンには顔なじみの面々だ。

 

若い高橋一生や長塚圭史(ほんとオヤジさんそっくり)、また滝藤賢一や渋川清彦、山中崇、松重豊などは当時、まだそれほど有名ではなかった。

新井浩文は好きな役者だったが、最近復帰報道が出ていたので配信系で活躍を期待。

 

気になったのは静加の少女時代を演じた、小林里乃。

キリっとした目が印象的な美少女だが、現在24歳。さぞ美形に成長していると思って見たらそのまま美人さんに成長。あまり活躍できていないのが残念。。。。

2022年~2024年までアメリカで年を越し、やっと日本で正月の厳かな雰囲気を楽しめた2025年、しかしその一年後には北京で正月を迎えるとは、、、

 

アパートの15階から眺める初日の出。

朝が弱いMATT、初日の出なんて拝むのは何十年ぶりか覚えていない。

もしかして初めて・・・?笑

 

アメリカ時代と違って、北京には日本食食材店が近くに無いので、なんちゃっておせちを食べることもできず。今年は適当に済ます。

来年はもう少し事前に準備をしておこうと思う。

 

ずっと続けていた年末恒例、ゴルフスコアの今年の総括もやめてしまった。

まあ、練習もそれほどしないのに上達するわけないものな。。。

でも、ゴルフの質は安定してきて、いつどこに行っても自分のゴルフができるようになったのは、アメリカでの3年間があったから。

北京でもゴルフの機会はまずまずあるので、駐在期間中はスキルを少しでも保てるよう楽しんでラウンドしたい。

 

今朝の北京はマイナス11℃。

この4日間は久しぶりにのんびり過ごすとしよう。

そんな大げさなものではないが。。。

 

56年の人生で初めて大晦日に会社にいた。

中国は韓国などと同じく暦では旧正月なので、年末も稼働している。

年末年始、アメリカ時代はクリスマスシャットダウンで2日から稼働、韓国時代は日本よりも少し短い正月休みがあった。

しかし、ここ中国はがっつりと年末は稼働する。

 

中国人スタッフの3~4割くらいは、昨日、今日と有休を取り、日本人駐在員も単身・独身者は有休を取って日本に一時帰国、家族帯同者も有休。

今日、最終日に出社した日本人は9人中3人。

うち1人は午後に退社、マジメな法務部長のヨシさんはMATTと同じく定時まで。

明日のフライトで一時帰国だそう。4日には戻ってくるので大変だ。

 

いつもより少し早く退社して、アパート地下のモールで買い物をした。

アメリカ時代からひいきにしている韓国系パン屋のTOUS les JOURSでパンを買い込む。ここのおばちゃんはいつも愛想がよく、中国語が話せないMATTに優しくしてくれる。

 

その後いつもの高級(高額?)スーパーに寄って、年末年始に飲み食いする食材を購入。

普段は慎重に選んで買うけど、正月だということで目につくものを手当たり次第買い込む。

それでも600元はいかない。日本のおせち料理に比べるとしょぼくなってしまうが、こちらで過ごす正月は仕方ない。。。

 

ワインとかチーズ、クラッカーとか購入。

昨日通販で買った炊飯器が届いたので、米は貰い物がたっぷりあるので納豆を購入。

足りなくなったらまた買いにくればいい。

 

明日は一日飲んだくれてダラダラ。2日はジムで筋トレ、運動。3日は箱根駅伝見ながら飲んだくれてダラダラ。4日は異業種の駐在員の方からゴルフに誘われたので参戦。

これで短い正月休みはあっという間に終わる。

今年はたまたま4日あったが、例年は元旦が休みだけなのでラッキーだった。

 

年明けから4月頃までは、監査や報告イベントが重なって、滅茶苦茶忙しくなりそう。

この4日間はダラっと過ごすことにする。

 

 

 

 

これ、だいぶ前に観たのだけどレビューを書いていなかった。

 

なんといっても伊藤沙莉が子役時代からを通じて、2015年に初めて主演を張った作品。

子役時代はドラマをあまり見ておらず知らなかったが、彼女を初めて観たNHKの「これは経費で落ちません!」での脇役なのに妙に存在感のある演技に虜になった。

3年前、10年ぶりに「気になる女優さん」を書きたくなったほど、気になった女優さんでもある。

 

「虎に翼」は久しぶりにフルで視聴した朝ドラだったが、伊藤沙莉でないとあの感動は実現できなかったと思うほどの、迫真の演技だった。

 

そんな彼女の記念すべき初主演作はフジの深夜枠「土ドラ」で放映されたこの作品。

今ではドラマ、映画でも普通に取り上げられる「ガールズラブ」が題材と、当時としては意欲的な作品だった。

そんな難しいテーマだったが、まだ今ほどの感情表現を備えていなかったにもかかわらず、フレッシュさと彼女らしい表現力を駆使して、当時の伊藤沙莉としては最高の演技で主人公の小百合を演じている。

 

彼女と恋愛関係になる女性は、父親が再婚した女性の連れ子・ゆい=佐久間由衣だ。

佐久間由衣は当時まだモデルから女優に転身したばかりということもあり、演技はかなりのシロウトレベル。これは致し方あるまい。

現在ではコメディもできる女優として大きく成長している。

 

実はこの時、伊藤沙莉は21歳、佐久間由衣は20歳と佐久間の方が年下。

しかしどう見てもセーラー服の伊藤沙莉は女子高生にしか見えないし、佐久間由衣は大人びていてお姉さんに見える。

 

ある日突然やってきた姉の存在と、その姉から好きかもしれない、と青天の霹靂の告白を受ける。多感な高校生がそんな状況に身を置いたら、どんな表情でどんな言葉を発するか?

想像力と発想の転換、それらを全身で表現する演技力。

特に、ゆいと小百合がキスをするシーン。いったん唇を合わせた後に、少し遅れて反応するかのように伊藤沙莉の唇がほんの少し動くところなどは、細かな演技だが心の揺れが現れていて、21歳でこんな演技するのか、、、、と驚いてしまった。

見ている方もドキドキさせられっぱなしだ。

 

その後少しずつ、様々なトラブルを乗り越えながら、二人の間の距離が縮まっていく過程は瑞々しくて心地よい。

 

同ドラマには、母親役に霧島麗華、小百合の彼氏役に伊藤健太郎(当時:健太郎)、吉川愛(当時:吉田里琴)らが出演している。

 

伊藤沙莉の女優としての原点のような演技が、このドラマで観られる。

彼女のファンであれば、一度は見ておきたい作品だろう。

 

 

土曜日のラウンド後、4人でロンバオのアパートビル一階にある日本料理屋「鉄 TETSU」で遅い昼食を摂った。

 

このレストランは会社の入っているビル一階にもあり、ランチでよく利用する。

ただ、ランチはそれほど美味しいと思ったことはなかったのだが、昨日はお酒を飲みながらいろいろな料理をオーダーし、かなり満足できるレベルであったことに驚いた。

 

中国は手に入る食材が日本にも近いのか、クオリティは本国・日本の料理に比べても負けていないと思う。ここはアメリカや韓国の日本料理屋さんとの違いだろうか。

もちろん競争も激しい分、シェフの質の高さもあるのかもだが。

 

楽しく呑んで食べた最後の締めにラーメンを、となった時にNイーさんが「つけ麺がお勧めです」と教えてくれた。

会社の一階のお店では見たことなかったので、迷わずオーダー。

 

これがまた意外にと言ったら失礼だが、とても美味しかった。

煮干しベースのつけ汁だろうか、これが太麺にしっかり絡んで絶品。

これを68元で提供するとは、、、、また食べたいと思わせる味だった。