共通テストの問題を、昨日、私も解いてみました。
予備校の平均点予想では昨年よりも少し上がるようです(河合塾のデータ)が、大きくは変わらないようです。
確かに、難しくなっている印象はありませんでした。
しかし、共通テストになってから読まなければならない問題文の量が増えたので、時間内に全問を解くのは大変ですね。
少し悩んで考え込んでしまうと、それで時間はアウトでしょう。
今年の共通テストの問題文と5年前(2019年)のセンター試験の問題文のページ数だけを比較してみました。
以下のように増えていました。
数学ⅠA 24 ⇒ 33(37.5%増)
数学ⅡB 18 ⇒ 30(67%増)
英語(R) 32 ⇒ 40(25%増)
国語 49 ⇒ 51(4%増)
いずれにしても、日本語も英語も速く正確に読める読解力が重要になっていることは確かでしょう。
しかしセンター試験のころとくらべて昨年や今年の共通テストの平均点はほとんど変わっていません。
一方で多くの先生が
「センター試験のときと比べて共通テストは難しくなった」
と言っています。
この結果について、ある予備校の先生が
「受験者数が減っているため」
と分析していました。
2019年のセンター試験の志願者数は 57.7万人
今年の共通テストの志願者数は 49.2万人
であり、約15%の減少です。
そして減っている受験者層のほとんどは学力下位層の生徒だろうとの分析です。
下位の生徒が15%もいなくなれば平均点はかなり上がってもおかしくないところが変わらないのですから、やはり難しくなっていると考えるのが妥当なのでしょう。
毎年のように受験者(の下位層)が減り続けているのに平均点が変わらないのは、問題が難しくなっていることの裏返しのようです。