麹町駅5番出口近くにオープンした
「サラダ&ジュースバー ナチュラルアート」
店頭で試食イベントに立ちます。

私は「もやしと発芽大豆のプロフェッショナル」かどうかはわかりませんが(笑)、もやしや発芽大豆の生命力を伝えることはできます。
お近くの方は是非お越しください
これは深谷市内のスーパーのもやし売り場です。あえて載せます。
特売価格ではありません。この店舗ではこの価格が通常のようです。
毎日9円というもやしの小売価格は、いちもやし生産者としてどう考えても不可能です。もしかしたら店舗の競争力を上げるため卸価格と同じか、少し店側が損をして売っているか、それともこのもやし屋さんが売る他の商品(カット野菜、豆腐など)との大量取引と合わせで、つまり抱き合わせで生まれた「9円もやし」なのかもしれません。
しかし消費者はそうは見ないでしょう。ここにつけられた9円が
「茨城から深谷まで運ばれてきた200gの緑豆太もやしの価値」
なのです。
「物価の優等生」
「一食いくらで出来るメニュー」
…テレビ番組でそんな特集が組まれるたびに登場するもやし。
私は良い食べものが求めやすい価格で購入できるのは素晴らしいことと思います。しかし、
『食べもの、作り手に敬意を払わない、食べもの、作り手を軽蔑する風潮・言動』
にはいち生産者として憤りを覚えます。この「9円もやし」はその部類に入ります。
長年もやしが囚われている低価格の呪縛について、言いたいことは歴史を追って沢山ありますがとてもここでは簡単に書ききれません。ただ今回少しだけ言いたいことを言わせてもらいます。
まず販売者に対して。「お客は安ければ安いほどありがたがる。安いものを並べればお客は集まる」…今や完全に過当競争となった郊外型量販店のトップは、そう信じているからこそ、あちこちにお店を出しているのでしょう。「毎日もやし9円などとバカにしたような価格で集客を狙う」その考えそのものが、消費者を見下している、と私は感じてしまいます。
消費者に対して。「適正価格」というものをもう少し考えていただきたいです。もやし9円というのは、たとえば貴方の毎日休まず一生懸命働いた給料、パート代が「月5万円」と評価されているようなものです。そんな明細が来たら貴方は「ふざけるな」と怒りませんか。それと同じです。貴方が会社に文句を言ったとしても、会社は「今の基準ならそのくらいが妥当だ」と突っぱねるでしょう。それが現在もやし業界が置かれている立場です。
もやしの製造機械、設備を売るメーカーへ。皆様がもやしの付加価値を上げるため苦労して長年の夢でもあった「太もやし製造用の装置」を開発しました。しかしその装置の普及はもやしの価値、価格を上げるどころか「9円もやしの出現」という結果となりました。私は何人もの野菜仕入れ担当から聞きました。「どこでも同じもやしなら安いほうがいい」。つまりこれがもやし市場の共通認識となっています。この状況から今の方針で将来性は感じられますか。もう一度、もやしというものの原点に立ち返り、地域性、多様性、という観点から考え直しませんか。
最後にもやし屋さんたち。潰れそうな零細もやし屋の私ですが、いい加減「ふざけたもやしの扱い」に対して怒りを示しませんか?昔のもやし業界はもっと気骨に溢れていた気がします。それとも今は企業努力という名目で、もやしをバカにする売り先に尻尾を振り続け、限られたシェア争いを勝ち抜くことを望みますか?仮に国内の小さなもやし屋が潰れ大手数社が国内のシェアを寡占したとしても、一度この低価格が定着したらどんな情勢になっても「適正価格」にはならないと思います。200g9円のもやしが定着したら、業務用もすべてその価格で扱われることになりかねないです。無理難題を押し付けてくる取引先には勇気をもってNOと言いませんか。出荷量が減っても将来的にはいつかはやらなければいけないことだと思いませんか。そのかわり低価格脱却のための独自性を打ち出したらどうでしょうか。多くの消費者に価格以外で理解されるもやしを広めたらいかがでしょうか。
エスカルゴの定番料理ともいえるものですが、そこにごぼうの漬物が加わるだけで馴染みやすくなりました。
魚料理は「真鯛のフリット かつお沢庵とジャガイモのガレット 深谷ねぎからしを使ったサフランソースとともに」
が使われていることに気づきました。力強い大豆もやしの香りが漂ったからです。
そしてデザート。
小野シェフとお話をしているのは同じ深谷市内の結婚式会場である老舗ホテルグループの取
一仕事を終え、こちらへ挨拶に来たラヴィス・ヴィラ・スイート小野シェフに私はもやし屋として率直な感想を伝えました。
「雑炊に関して、よくもやしの強い香りを引き出してくれました。良かったです。あとは、特に大豆もやしですが、あの見た目の力強さをそのまま料理に反映できればと思いました。たとえばもやしを切らずにそのままの形で調理し、ナイフとフォークでいただくとか。もうひとつ、根の部分を切ってさっと揚げて魚や肉の料理に載せてもよかったと思います。」
こんな生意気な意見もシェフは聞いてくださいました。
今回私は妻とゆったりとデート感覚で行きましたが、食後は酒を片手に移動し他のお客様ともよいお話ができました。「漬物・酒BAR」は食への思いを繋げる社交場としても理想の空間であろうと思いました。
…お客様が大方帰られた後、ラヴィス