こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
英検準1級の壁に直面しているお子さんはいませんか?
難解な長文に苦戦している様子を見て、
「どうすれば効率的に読解力を伸ばせるのだろう」と
悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
今日は、英文読解のプロフェッショナルが
口を揃えて重視する「ディスコースマーカー」について解説します。
この小さな言葉たちが、
お子さんの読解力を
劇的に向上させる鍵となるかもしれません。
ディスコースマーカーとは何か?
ディスコースマーカーとは、
文章の中で「話の流れ」や
「筆者の考え方の変化」を示すつなぎ言葉のこと。
「However(しかしながら)」「Therefore(したがって)」などの単語が代表例です。
これらの言葉は、筆者が何を言いたいのか、
どのように話を展開していきたいのかを示す道標のような役割を果たします。
英検準1級レベルの長文では、
複雑な議論や多角的な視点が展開されるため、
この道標を見逃さずに読むことが非常に重要になります。
主要なディスコースマーカーとその役割
マーカー |
日本語訳 |
役割 |
---|---|---|
However |
しかしながら |
対立・反論を導く |
Therefore |
したがって |
結論・結果を導く |
In fact |
実は |
補足・強調 |
For example |
例えば |
具体例の導入 |
On the other hand |
一方で |
対照の提示 |
Although |
~だけれども |
逆説的な前提 |
As a result |
結果として |
原因→結果の流れ |
実際の英検準1級長文での活用例
例えば、次のような英文を見てみましょう:
Some people argue that online education is as effective as traditional classroom learning. However, others claim that face-to-face interaction is crucial for real academic development.
この例文では:
-
「Some people argue...」で、オンライン教育が従来の教室学習と同じくらい効果的だという意見が紹介されています。
-
そしてHowever(しかしながら)というディスコースマーカーがあることで、「これから逆の意見が述べられる」ことが明確になります。
-
つまり、筆者はここで**対立構造(賛成 vs 反対)**を紹介していることがわかります。
このように、ディスコースマーカーを見逃さずに読むことで、段落の論調や構造を把握しやすくなり、要旨や要約問題が解きやすくなるのです。
家庭でできるディスコースマーカー強化トレーニング
お子さんの読解力を伸ばすために、ご家庭でも以下のような取り組みをしてみてはいかがでしょうか:
-
英字新聞や英語ニュースサイトの記事を読む習慣をつける
-
記事中のディスコースマーカーに蛍光ペンで印をつけ、文章の流れを可視化する練習をしましょう
-
-
ディスコースマーカーのフラッシュカードを作る
-
表にディスコースマーカー、裏に日本語訳と役割を書いて、隙間時間に確認する
-
-
家族での会話でも意識する
-
「However...」「Therefore...」など、日常会話でも意識的に使うことで定着を図る
-
-
文章の構造を図式化する練習
-
ディスコースマーカーをもとに、文章の論理展開を矢印や図で表現してみる
-
まとめ:日常から意識することが大切
英検準1級の長文読解では、
単に英単語を知っているだけでは足りません。
文章全体の論理構造を素早く把握する能力が求められます。
その鍵となるのがディスコースマーカーです。
日々の学習の中で、
これらのつなぎ言葉に敏感になる習慣をつけることで、
お子さんの読解力は確実に向上するでしょう。
テスト前の詰め込み学習ではなく、
日常的な英語との触れ合いの中で、
自然とディスコースマーカーを
意識できるようになることが理想的です。
お子さんの英語力向上を支える保護者として、
ぜひこの「ディスコースマーカー」
という概念を一緒に学び、
日々の英語学習に取り入れてみてください。
小さな積み重ねが、
英検準1級合格という
大きな目標への近道となるはずです。