🎧「リスニング力」を育てるということ
― シュリーマンと英検の共通点とは?―
こんばんは、澤田英語学院のMattです。
今回は、英検や定期テストに欠かせない
「リスニング力」をテーマに、
ちょっとユニークな視点からお話ししたいと思います。
突然ですが、トロイの木馬の話をご存知ですか?
古代ギリシャの伝説で語られる
「あり得ないおとぎ話」だと思われていたトロイ戦争。
しかし19世紀、あるひとりの男がその神話を“現実”に変えました。
その人物こそ、現代考古学の父・ハインリヒ・シュリーマンです。
🔍 シュリーマンと科学的探究の姿勢
シュリーマンは、
多くの人が「神話に過ぎない」と
笑ったトロイの存在を信じ、
ギリシャの古文書や伝承を手がかりに、
独自の仮説を立て、実際に発掘調査を行いました。
そしてついに、伝説の地・トロイ遺跡を発見したのです。
この流れ、どこかで聞いたことがありませんか?
🎧 リスニングの鉄則と“仮説→検証”の思考
実は、英検のリスニングも
**「科学的な実証手順」と同じ流れ**で
解くことができるのです。
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選択肢を先に読む(仮説を立てる) → どんな場面?誰と誰?時間や場所は?など予測を立てます。
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音声を聞く(実験を実施する) → 実際に流れる音を注意深く聞いて仮説が正しいか検証。
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確認して選択肢を決める(結果の分析) → 予測通りなら即答。外れてもズレから「消去法」で正解にたどりつく。
📘 だからこそ、選択肢は「宝の地図」
英検準2級以上のリスニングは
一度しか聞けないため、
事前の「選択肢の読み取り=ヒントの収集」が重要です。
そこから「時間・場所・人物の関係性」などを把握し、
音声が流れる前に思考を走らせることが、
成功の鍵になります。
たとえ予測が外れても大丈夫。
そのズレをヒントにして、
消去法で正解に近づけるという柔軟な戦略も身につきます。
これは単なる耳の力ではなく、思考力そのものです。
🌱 保護者の皆様へ
リスニングとは、受け身の作業ではありません。
むしろ「考える力」
「仮説を立てる力」
「冷静に判断する力」
を伸ばす、極めて能動的な学習です。
英語を聞き取る力だけでなく、
論理的思考や検証の姿勢を
育む貴重な機会として、
私たちは日々の授業で丁寧に指導しています。
シュリーマンがそうであったように、
仮説を信じ、検証し、成功へとたどりつく力を、
お子さまのリスニング学習から一緒に育てていきませんか?