松尾慎吾 沖縄三線・沖縄民謡ライブ情報*blog -6ページ目

父親と息子の長い一日。





今日は珍しく平日の休みです。前田先生と最後のお別れをする。
不思議なもので、普段の平日は絶対に休みにならないのだけど…。 ちゃんとお別れができるようになっているね。

元々ミソラッチと遊びに行く予定だったので、彼も連れて行く事にしました。 先生がいつも「息子は大きくなったの?」と、とても気に掛けていたしね。

告別式は、やっぱり泣いちゃった。焼香で黙祷してると、思い出を覆っていたカーテンみたいなものが引き剥がされて行くんだね…。 隣のミソラッチにやり方を教える。何も知らない彼が手を合わせて目をつむっているのを見て、人がいなくなる事の、なんとも言えない無常さを感じてしまう。
「何で前田先生はお花の中で寝てたの?」
帰りにミソラッチは言ったけど、それだけ安らかな、どこかホッとしたような先生の顔でした。

先生を見送ってから、ハイサイフェスタの会場「ラ・チッタデッラ」のガレリオさんの店でランチ。グラスワインがとても美味しかった。 パスタもさすがっす。息子を連れてったらホントに喜んで、パンナコッタとジュースをサービスしてくれた~。 ガレリオさん、ありがとう!
今年のフェスタは沖縄の喜劇王、仲田幸子さんがやって来るよ! 屋外ライブミュージシャンはディアマンティス。 最終日は「白雲ぬぐとぅに」ライブがクラブ・チッタで。 三線教室は今年も自分がやるので、よかったら遊びに来てね!

チッタを出て、ミソラッチの希望で蒲田にあるタイヤ公園に行く事に。今日はハードかも…。
この公園はJRの電車から見えて、面白そうだから来たかったのですよ。タイヤで作ってある、でっかいゴジラ風の怪獣がある所。 実はあの怪獣には登ってはいけないので、親子でちょっとがっかり。
でも、タイヤを使って遊ぶのは結構楽しいよ! ありえない大きさのタイヤが普通に転がっていたりするし。 1時間半くらい、飽きもせずに遊んでましたー!

家に帰って、「今日は寂しくて、楽しかったね!」などと話しながら新聞を見ると…。
「8時だョ!全員集合!」4時間スペシャルがある!
「母ちゃん、ドリフ見ていい?」 「え~、ドリフ~?」とあからさまに拒否気味。 でも、「たまの休みだし、ミソラッチも見たいってさ。」…で何とか9時までの許可を得る。
ミソラッチはドリフ見るのは初めて。さて…。
コントが始まってたった15秒で心をわしづかみにされてしまい、ずっと「カ~ラ~ス~…」と「ぞ~おさんぞ~おさん…」を連呼。 恐るべし、ドリフ。

昔のお母さん達が見せたくなかったのがよくわかった…。今日のウチの奥さん、おやすみも言わなかったっすよ! 自分とミソラッチは、寝床で自分の携帯でドリフの続きをこっそり見た(バカ親子かも)。すぐに大爆笑してしまう息子。怒られる父親。

今度のミソラッチの誕生日プレゼントは、ドリフのDVDだな。


いっぺーにふぇーでーびる!

イナゴ


月曜日の最後の教室、マザーシップ。最近は生徒さんのお土産や差し入れが多く、途中で適当なお茶休憩が入ります。 今日はフランスのチョコレート菓子と京都の八ッ橋、生徒さん手作りの(作ってくるのは五十代男性のタカオさん)大学芋と紅芋の甘いもの、さらに柚子風味の甘酒。甘酒は寒いだけに嬉しいね。

別の時には手作り生キャラメルだったり、忘年会の時には宴会用料理を全部バッチリ作って来てくれたり。ニジマスの燻製とか、餃子とか、サラダから何まで全部! これがまた作った物が全部美味しいから凄いです。 それだけでなくピアスやネックレス、三線用のピックまでも、まるで売り物のように綺麗に仕上げて持って来る。 めちゃくちゃ多趣味でボーリング、麻雀、釣りはプロ級。
タカオさん、いつ仕事してるのかなぁ…(笑)。
…という訳で、マザーシップ女子の心をわしづかみして離さないっす。

教室の後、打ち上げの庄屋にタカオさんが持って来てくれたのは「イナゴ」。懐かしい~! 昔は三鷹でもいっぱい捕まえたけど、イナゴというだけに、稲にたかるのが味も大きさも良いらしいっす。見た目が思いっきり昆虫なので、ダメな人はダメでしょうね。
山椒がピリッと効いて非常に美味しいっす。

小学生の時、カマキリを飼ってたのだけど、えさは自分がイナゴを捕まえてあげてました。たくさんいたからカマキリは食べ放題で嬉しかっただろうなあ。
自分に馴れたし。…カマキリは馴れるんですよ。テーブルの上に出して家族4人で手を差し出すと、百パーセント自分のところに寄って来た。自分の手の上に乗ってじーっとしてましたよ。
虫でも、トンボやカマキリみたいに頭がクルクルと回るやつは頭良いのではないかな。

最後は秋深くなってイナゴが捕れなくなり、仕方なく家の中のカマドウマ(別名便所コオロギ)を捕まえてあげたら、美味しく無いらしくて、ちょっと食べてから食べ残し、以後二度と餌を口にしなくなり、11月に入ってから死にました。 ちゃんと庭にお墓を作って埋めたなあ。一寸の虫にも五分の魂ってホントだね。 イナゴも感謝して食べないと。

いっぺーにふぇーでーびる!

島唄ぬ縁。

日曜日、島唄ぬ縁。マスターとネギちゃんと、四回目の一夜ライブです。
6時前の事。リハーサルに入って調絃した瞬間、「バキ!」…(泣)。
出番は8時半頃なので、両国のブルーズマンジャパンまですっ飛んで直しに行く。
一夜に帰って来たら、ネギちゃんが盛り上げていた。 でも、踊らないで夢中で焼肉を頬張る人達もいたなー(笑)。 自分は混ぜてもらえず、焼肉にありつけなかったっす(怨)。「これでも喰っとけ。」と、ゆで卵を渡される。虐げられる出演者(泣)。
自分だけシラフだし。乾き物をつまみに寂しく日本酒を飲む事にする。出番前だけどね~。

ゲストの女の子、よへん紫乃ちゃんの三線。「毛遊び浜千鳥」がとっても良くて、今度音源を教えてもらう約束をしたような気がするのだけど、どうだったかな。不思議な事に、自分の演奏も含めてあまりこの日の記憶が定かで無いのです。

自分の出番。昨日の先生の事が頭から離れなくて、泣けてきそうだけど頑張って唄いました! …けど、5曲しか唄わなかったらしいっす。どうやって締めくくったのか、さっぱり憶えてない!アルちゃんかな。 ギターサポートしてくれたネギちゃん、ありがとう! 御礼を言った記憶も無いのでこの場で言っとくね。
ライブが終わった後、残った人達と朝まで飲んで(記憶が無いのはこれのせいかもね)、家に着いたのは朝7時。
ミソラッチが、「父ちゃん、今日は早いねー!」…(笑)。早いっていうか何ていうか。

1時間位寝るつもりが、2時間寝てしまった~!
寝坊です! 朝の教室の方、ゴメンなさい!
五年教室をやっていて、二度目の寝坊。
もう年かもね。気をつけます…。

いっぺーにふぇーでーびる!

大好きな前田久進先生へ。

野村流音楽協会の前田久進先生が、二十七日の夕方に天国に旅立ちました…。九十歳。
古典音楽、舞踊曲、民謡まで、丁寧に唄の意味や背景を説明しながら教えてくれた、自分の先生です。
忙しさにかまけて、なかなか稽古に行けなくて、この前お見舞いに行った時も、「あんたは、忘れた頃にやって来るねー。」と軽口を叩いてた。
唄に気持ちを乗せて唄うのがとても上手な先生で、心の持ち方や気持ちの乗せ方は本当に参考になりました。 「意味がわかって、情景が思い浮かばないと唄を唄える訳がないでしょ。」 の言葉がずっと残っているのです。
自分の仕事をとても良く理解していただいて、自分に対するいろんな雑音や縛りが多い中、ある意味で庇って応援してくれていたのだと思います。
自分が新年会の余興で唄う時、「何曲唄っても良いから、思いっきりやって来てよ。あんたみたいなのがいるんだと、みんなに分からせてやりなさい。とても良い刺激になるはずよ。」 …嬉しい発破でした。

お茶目な先生は耳が遠い。普段は補聴器を付けていて声が大きい。ものすごく大きな音で相撲を見てて、「上手投げー!」とかそんな物凄い声が聞こえる中で稽古を始めようとする。調絃が狂ったまんま唄い出したりする。補聴器をテーブルに置きっぱなしでピーピー凄い音が鳴ったまんま「かぎやで風」を唄う。

お茶目な先生は総入れ歯。さーたー(黒砂糖ね)が噛み切れず、舐めるように食べてる。ベタベタのさーたーをテーブルに置きっぱなしで稽古する。一回だけ、くしゃみをしたら入れ歯が外れてテーブルに落ちました。慌てて口に戻す姿に笑ってしまって稽古にならなかったっすよ。

お茶目な先生は助平爺さん。女性の弟子には、二人きりの「イチゴ狩りドライブデート」に絶対誘う。足が悪くて杖ついてるけどしっかり歩いてる。でも若い女性が近くを通ると、突然よろめいて、「大丈夫ですか?!」と女性から抱き抱えてもらうように仕向ける必殺技を持っている。 自分も爺さんになったら使ってみよう!

お茶目な先生は自分の大好きな先生。天国でも唄い続けてくださいね。本当にありがとうございました。

いっぺーにふぇーでーびる!

雨男。

木曜日は南林間とつきみ野で教室。 前日も雨が降って、今日も雨。荷物が多いし身体も大きいので、こういう天気はつらいなぁ…。 女性だったら二人は入るようなバカでかい傘をさして移動です。狭い歩道ではすれ違いできないっす。

「先生ってホントに雨男ですよねー!教室の日はいつも雨だし。」
…決してそんな事は無いのだけど、一度ついたイメージってなかなか拭い去れないよね。不思議と何処に行っても雨男と言われてしまいます。 合宿、発表会、琉フェス、ライブ、花見、言われてみれば雨の確率は高いような気がするけど、他に真の雨男、雨女がいるんじゃないかなぁ。納得いかん。

自分の友達で、「嵐を呼ぶ男」がいるっす。
彼が沖縄旅行に行く時は、台風。飛行機や船が欠航になって、いつも延泊して帰って来るんですよ。

去年、晴れた日に一緒に飲んでいると、店を出る時に土砂降りになっていた。 店にタクシーを呼んでもらって帰りました。 友達は自分自身の事を棚にあげて、「この雨男が!」などと言っていたけど、「お前が言うな!」って感じ。

今年の1月にこの男は新潟へ出張で行ったら、記録的な大雪になって帰って来れなかったし。

先月会った時も雨。
…でも、考えてみると会う時がいつも雨だと言う事は、自分もやっぱり雨男と思われて仕方ないかもね。

雨男と雨女が10人くらい集まったら世のため人のために、雨乞いの会社を作るかな。

木曜日は教室が早く終わったので、シーバス・リーガルを土産に父親のところへ飲みに行きましたー!
家飲みって安いよねぇー。 ドカドカ食べて、散らかすだけ散らかして、土産のはずのシーバスを、ほとんど一人で飲んでしまい、「お前は何しに来たんだ。」と言われ、早々に帰されてしまいましたー!
父親にとっては、自分が嵐を呼ぶ男。

いっぺーにふぇーでーびる!