昨夜、さだまさしさんのコンサートへ。
この2週間ちょっと、さださんは喉を痛めて、コンサートを何本か延期にされていました。
一昨日の横浜でのコンサートから再開され、そして今日の川口リリアホール。
心配しながら、開演前に楽屋にお邪魔しました。
楽屋のドアを開けると、さださんは鏡の方を向いて、喉用の吸入器のスチームを吸いながら、声の調整中。
いろいろな発声をしながら、声帯のさまざまな部分にスチームを当てているようです。
私は、後ろから、
「こんにちわ!」
と言いながら、鏡の中のさださんの視線に合うように身体をかがめて、手をふりました。
さださんも吸入しながら、鏡を通し手をあげて、
「おうおう。」
「大丈夫ですか?」
「んなわけないだろ!」
「ですよね。」
「今日は、ストレートが走らないよ。ストライクとれないぞ、おい。」
「大丈夫です。私ら客席でボール玉でも全部振りますから。」
「まあ、どうなることやらだけどな(笑)」
「まさしさん、何だったら、代わりに唄いましょうか?(笑)」
「おう、唄っといてくれ(笑)」
すると、マネージャーの石井さんが、
「バンドメンバーのトラ(エクストラメンバー=代役)ってのは聞いたことあるけど、本人のトラって、聞いたことないですね(笑)」
そんなバカな話をしながらも、さださんは吸入を続けています。
「じゃあ、まさしさん。客席におります!頑張ってください!!!」
「おう、頑張るよ。やれるところまでやるまでよ!」
さださんと仕事をしていた時代に、何度か見た、その後ろ姿。
待っていてくれるお客さまのために、全身全霊でステージに上がるその後ろ姿。
例え身体がボロボロでも、28億の大借金をしていた時でも、
ただ一人、ステージに上がり、マイクの前に立ち、数千のお客さまに元気を届ける、その後ろ姿。
どれだけ強いんだろう、この人。
『風に立つライオン』
という、さだまさしさんの歌で、
「僕は風に向かって立つライオンに、なりたい」
と歌った、そのままの姿を感じます。
そんな夜が、ソロになって今夜で4227夜目。
4227回目のコンサート。
本番。
私は一人のお客として客席で聴かせていただきました。
1曲目から、一気に作り上げられる、さだまさしの世界。
喉の調子は100%ではないものの、それを超えたところで、歌が客席に届きます。
歌、楽曲、バンドの皆さんとともに作り上げる演奏、音響、ステージセット、照明。
どれをとっても、驚くほどに上質です。
4227の夜、磨き上げてきた、上質なコンサート。
圧倒的でした。
3曲目には、私は恥ずかしさも忘れて、涙が溢れて仕方がないほどでした。
終演後、また楽屋を尋ねたら、
「スリルたっぷりだったろ?」
なんて、さださんはいつもの茶目っ気たっぷりな顔で笑っていました。
「いえいえ、本当に素晴らしかったです。本当に感動しました!」
私にはたいした褒め言葉も浮かびませんでした。
ただただ、感動をお伝えしました。
お前、またまた〜
そんな笑顔で、さださんは他のお客さまのところへ行かれました。
しかし、すごいは、
さだまさし。
どんだけ、すごいんでしょう。
ずっと追いかけ続けないと、なりません。
今日もイイ日に。
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