違いは魅力? | 今日もひとこと、ほめてみた。

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ほめるのは、ちょっぴりの勇気で、びっくりの展開。
日本ほめる達人協会 顧問 松本秀男

先日、夫婦円満のために企画されたあるイベントに、ほめ達講師として参加させていただきました。

 

詳細はまたお話しできると思いますが、何組かのご夫婦に本音で語っていただき、旦那さんに対する不満や、奥さまに対する不満を聞き出し、ご夫婦の食い違いを出発点に、わずか1日で夫婦円満を実現する企画。

 

ご参加いただいたご夫婦は、どちらもお似合いの感じで、最初から素敵なご夫婦に見えるのですが、座談会を始めると、旦那さんの言い分、奥さまの言い分、どのご夫婦もそれぞれに、何かギャップを抱えていることが分かってきます。

 

 

「私だって忙しいのに、旦那は何も手伝ってくれない。」

 

「家事を手伝ってあげても、妻には食器の片付け方でダメ出しされる。」

 

 

夫婦は他人と言いますが、どこの夫婦にも「考え方」や「やり方」や「習慣」や「ペース」の違いがあるものですね。

 

 

私は、最初は敢えて「ほめる達人」という肩書きを隠して、オブザーバーのように参加をしました。

 

 

男性陣と女性陣に分かれての座談会は本当に盛り上がりました。

 

私は男性陣の座談会を担当しましたが、

 

 

「あるある!」

 

「そうそう、うちなんか!」

 

 

と、最初は少しダメ自慢(笑)

 

 

ほめ達とは、相手との違いを知っている人。

 

他人と自分とは絶望的に違うと知っている人。

 

 

ですから、私は座談会でも何も否定せずに、質問に徹していました。

 

 

「いつもダメ出しされるようですけど、逆にモチベーション上がること言われたりすることもありますか?」

 

「いや、ないですね!!」

 

「そうですか。昔のことでもいいですけど?」

 

「う~ん、あ、家事を手伝ってもダメ出しされますけど、家具の組み立てとか頼まれてやってあげると、尊敬されたりします。」

 

「へえ、いいですねえ。どんな風に言われるんですか?」

 

「いやぁ~、あなたって頼りになるわぁ~、とか(笑)」

 

「いいですねえ。ダメ出しもあるけど、そんな風にほめられることも実はあるんですね。」

 

「あ、そうか、そう言われるとたまに…」

 

 

不思議なことに、旦那さんたちは、だんだん奥さまの素晴らしさに気づき始めます。

 

 

こんな質問をしました。

 

 

「生まれ変わったとして、いまの奥さんともう一度結婚したいですか?」

 

 

この質問には、そこにいた全員の男性が、

 

 

「はい、勿論」

 

 

「それはそうですよ。僕なんかのことを理解してくれる人は他にはいないし。」

 

 

などと答えてくれました。

 

 

 

そして最後に、

 

「奥さまとの間には、違い、ギャップがあることは分かりました。ところで、奥さんには、その違いを変えてほしいですか? 奥さんに変わってほしいですか?」

 

 

この質問には、全員が、

 

「No」でした。

 

 

「よく考えてみたら、それがうちの奥さんらしさだし…」

 

 

 

素敵な気づきですね。

 

 

 

違いに気づく。違いを知る。

 

実はそこには、魅力も隠れていると知ります。

 

 

違いに向き合う。そして違い受け入れる。

 

その大切さは、夫婦だけの話ではなく、

 

人との関係すべてに通じますね。

 

 

違っているのは当たり前。

 

 

夫婦であればなおさら、もともと実はそこを受け入れていたはず。

 

自分が好きになった相手は、もともと自分と違う人。

 

恋をしはじめた頃の気持ちと、今の二人が、一本の線でつながったようです。

 

 

旦那さんたちの気づきにこちらも感動した後、

 

次に私は、奥さま方に「ほめ達!セミナー」を行いました。

 

こちらもまた感動の結末が待っていたのですが、

 

それはまた、あらためて。

 

 

違いを大事に、

 

今日もイイ日に。