☆アトピーだと喘息になりやすい?ウソ?ホント?
こんにちは、松本比菜(まつもとひさ)です。
最近目にしたのですが、
「お子さんがアトピーと診断されて、喘息も出るかと心配になる」
というお母さまがいらっしゃるようですね。
アトピー性皮膚炎と違い、喘息は命に関わることもある病気。
(アトピー性皮膚炎でも命に関わるほどの重症になられた方もいらっしゃいますから、もちろん油断はできませんが)
ご心配、よく分かります。
ただ、「アトピー性皮膚炎」と「喘息」との間に因果関係があるワケではありません。
今日はこのへんを整理して解説しますね。
「アレルギーマーチ」という言葉を聞いたことがありますか?
アレルギー反応によって起こる病気には、代表的なところで、
★アトピー性皮膚炎
★喘息
★アレルギー性鼻炎
があります。
これらは、「アレルギー反応が起きやすい体質」の方が、幼少期から順に患いがちです。
乳児期から「アトピー性皮膚炎」が始まり、幼少期に「喘息」を発症し、学童期~大人で「アレルギー性鼻炎(花粉症など)」……というように、「マーチ=行進」のように順に発症するよね、という言葉なんですね。
で、この3つの病気(アトピー性皮膚炎・喘息・アレルギー性鼻炎)は、
【発症しやすい体質が、共通(=アレルギーを起こしやすい)】
で、
【それぞれ独立した、別個の病気】
です。
だから、
「アトピー性皮膚炎になったことが原因で喘息になることはない」
のですが、
「アトピー性皮膚炎になる体質の方は、喘息にかかる可能性もやや高め」
とは言えるのですね。
アレルギー反応が関係する病気は、要は免疫のバランスを取りにくくなって起こる訳ですから。
免疫のバランスを崩しやすい生活を、なるたけ避けて過ごしていただきたいです。
具体的には、
★早寝早起き、規則正しい生活
★暴飲暴食を避け、胃腸が丈夫に育つ食事
★老廃物が溜まらないよう、お菓子は極力避けて野菜をしっかり
★閉じこもってゲームや勉強ばかりせず、適度に身体を動かす
といったことが重要です。
あら~、みんな知ってる、ごく当たり前のことばかりですね。
でも、当たり前のことが、やっぱり一番効果あるんです。
あ、それから、
★厚着や暖房・冷房に頼り過ぎず、体温調節を鍛える
ことも大事!
「乾布摩擦」や「水泳」で、「肺」が丈夫になると、皮膚や呼吸器が丈夫に育ちます。
※皮膚に炎症があるとき、蕁麻疹のある方は「摩擦」はNGです
あと、やっぱり、ある程度心配な体調の方は、「肺」を丈夫にする漢方薬(と、老廃物を生まず丈夫な身体に育つため、「脾」を丈夫にする漢方薬)を使っていただきたいですね。
養生で可能な範囲は限られていますので……
ということで。
今日は、アトピー性皮膚炎だから喘息になる……という心配が、妥当なものなのかどうかを詳しく検証いたしました。
何にでも言えることですが、「怖れすぎる」ことなく、必要なだけ「配慮する」ことができるといいですね。
「怖れすぎない」ためには、正しい知識!
これからも、まつもとは、困っているみなさんに正しい知識を発信していきますよ~。
まつもと漢方堂 公式LINE「アトピー食べ物で治そう!」お友達登録はこちらからどうぞ。
アトピーを治すための、正しい食べ方(食養生)は、こちらで学べます。
「アメンバー限定記事」を読むには……
「アメンバー申請」をお願いします
漢方薬などの濃~い話は、誤解のないよう、いつも読んでくださるみなさまだけに公開しております。
ご相談は、札幌市西区二十四軒の漢方相談のお店
「まつもと漢方堂 」で承っております。
東西線二十四軒駅から徒歩1分。
お問い合わせ・ご予約は
日・月・祝定休
営業時間 10:00~18:00
(イベントなどにより変動することがございます。
お問い合わせください)