胃腸を丈夫にする食べ方―5 | アトピー脱ステ脱保湿☆札幌発キレイな肌をつくる漢方的生活

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札幌市西区二十四軒で漢方相談をしております、まつもとです。
アトピー性皮膚炎(顔・首・腕・脚・足・胸・腹・背中・乳首)の漢方治療と、食べるものを中心に、何に気をつけたらよいかといった、治し方・スキンケアから脱ステ・脱保湿についてご紹介いたします。

 前回「胃腸を丈夫にする食べ方―4」 で、食べる量が何故大切かについて書きました。

 今回はその内容です。


「食べる」ことは、「補給」であると同時に「解毒」であります。

 タンパク質などの栄養豊富なものを摂ると、それを分解しなければなりません。

 個々人が分解しきれる程度の量に抑えることが何より大事ですが、その分解を促進するものを一緒に食べることも大いに効果があります。


 タンパク質や糖分は、消化にパワーが必要です。

 ここでいう「パワー」とは、胃腸の消化吸収力だったり、消化酵素だったり、そういう「分解しきる」ために必要な全ての機能・物質をひっくるめたモノと考えてください。

 肉や魚、卵や乳製品などを消化するには、パワーがたくさん必要です。

 一番ハードなものは「油モノ」。揚げものとか、バターたっぷりのお料理・ケーキなど。

 穀類も、肉・魚チームほどではありませんが、糖分をしっかり含んでいるので、それなりのパワーが要ります。

 では、野菜はどうでしょう。


 結論から言うと、野菜は食べものの分解を促進するパワーを持っています

 穀類やタンパク質豊富な肉・魚を食べるときには、必ずそれらに負けない量を摂るべきです。

 では、野菜なら何でもいいのでしょうか。


 注意点がひとつ。

 根菜類は、糖分が多く、消化にパワーが消耗されるということ。

 肉・魚ほどではありませんが、穀類と似たようなものと考えると間違いないでしょう。

 食べものの消化を促進して、体内に不要物が溜まるのを防ぐ働きがある野菜は、

葉物野菜

だということです。


 葉っぱをしっかり摂ることで、体内浄化は進みます。

 最近の言葉でいうと、「デトックス」ですね。

 おいしいものに囲まれたわたしたちのカラダに溜まる毒素を、排出する手助けを、葉っぱさんたちにして貰いましょう。


 大根やタマネギをたくさん食べたから、「ああ、今日は野菜食べた(^ε^)♪」と満足していませんか?

 もちろん、根菜類もとてもよい食べものです。

 しかし、肝腎の葉物野菜が少なくないか、常に気にしていてください。

 胃腸の粘膜を丈夫にする、キャベツ・白菜などは特におすすめです。量の割にお値段もお安いですし。


 体内浄化が進んで、体内に残った老廃物が減ってくると、いろんな変化が現れます。

 免疫系、循環系、神経系、etc……。

 胃腸の中の渋滞が改善されてくると、心身ともにスッキリしますよ!!


 そして最後に、一番大切なことは。


最低30回は噛むこと


 胃腸は、口で咀嚼という「一次消化」を受けたものが入ってくる設計になっています。

 食べるものが今のように柔らかくなると、大して噛まなくても飲み込めますが、食べものが唾液と充分に混ざり合っていません。

 唾液に含まれる消化液と混じり合った食べもの。わたしたちの胃は、そういうもののために出来ているのです。

「えーっ」

と思われる方も多いです。実際店頭でも、「30回噛んで」と言った途端、多くのひとの顔は引きつります(^_^.)。

 でも、慣れると普通になりますよ。

 胃腸の丈夫でない方は、逆に噛んだ方がお腹がラクだと感じるでしょう。

 丈夫な方も、ここはしっかり噛むことをおすすめします。人体の設計に逆らわないように。


 細かいことは、まあ、結構いろいろありますが、本筋はこれまでにご紹介した通りです。

 すぐ実行に移されると、3ヶ月で、身体の状態は変化しますよ。

 楽しみですね(^o^)。


「薬膳」の前に、「薬膳」が効く身体を作らないとダメ。

 現代人は、老廃物が溜まり過ぎてノイズとなってますので、薬膳も漢方薬もイマイチ効き目が悪いです。

 くすりや特殊な考え方に頼る前に。

 誰でもすぐできる、カンタンな方法をご紹介しました。


今の日本人の胃腸は、どうしてこうも弱っているの!? そう思ったら食養生……まつもと漢方堂