【ロシア的なテロへの対処法】 | キセキを紡ぐ Rut of hope

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 【ロシア的なテロへの対処法】


昨晩、3月22日の晩に、モスクワ郊外のコンサートホールで、大規模なテロがあり、多くの人が犠牲になった。何人ものテロリストが機関銃でコンサートを訪れた人々に向かって乱射して、建物に火を放った。最初40人ほどだと言っていた犠牲者の数が、どんどん増えていって100人を超えた。犯人が逃亡したあとも、建物は燃え続けて、さらに多くの犠牲者を出した。



アメリカ国務省報道官のジョン・カービーは、テロ事件が起きてからわずか数時間後に、「ウクライナはこの事件に関わっていない」と声明を出した。その時点で、犯行についてまだくわしいことは何もわかっていなかったのに、根拠もなくこんなことを明言するなど、本当はウクライナがやったということを暴露しているようなものだ。そして、それをアメリカは最初から知っていたということもだ。


カービー報道官は、何だかとてもきまり悪そうな顔をしながら、「ロシア国内には、プーチン政権に不満を持つ人たちもたくさんいますから」と言っていた。ロシアの反プーチン派が政府に抗議するために行なった犯行だというのだ。しかし、その後しばらくして、逮捕されたテロリストがロシア人ではなくタジキスタン人だったことが発表されると、今度はISISの犯行だったという話が報道され始めた。


多くの人は、3月初めにロシアのアメリカ大使館が、48時間以内にモスクワ市内でテロ事件が起こる可能性があるから、コンサートやイベントなどの人が集まる場所は避けるようにという警告が出たことを覚えていた。その後48時間以内には何も起こらなかったのだけれど、しかしコンサートでの大規模テロとは、まるでこのことを予見していたかのようだ。予見というより、計画されていたのだ。そうでなければ、どうしてそんなことを知っていたのだろう?



こうしたことから、ロシアの状況を知る多くの人は、アメリカ中央情報局が計画して、ウクライナにやらせたのだろうということを言っていた。しかし、アメリカやヨーロッパのメディアでは、ISISの犯行だという話が、まるですでに確定したことであるかのように、広められていた。いつも同じ物語だ。ロシアのことでは、事実とまったく合わないことが、まるで確定した事実であるかのように語られ、勝手な物語が作られていく。それが大々的に報道されて、多くの人々はそれを事実として信じてしまうのだ。



2022年に2月にウクライナの内戦に軍事介入を始めた頃は、世界中であることないことが語られている中で、ロシア政府はそんなことにはかまっていられないといったように、勝手に好きなことを言わせている風だった。しかし、それが少しずつ変わっていって、ロシアは西側諸国の情報戦に対抗するようになっていった。そして、西側諸国の闇についてかなりのデクラスをしてみせたりもした。先日のロシア大統領選挙のときには、いろいろなデマが飛び交う中で、すばやく正しい情報を出すことで対抗していた。


情報戦に対抗するためにということもあったのか、ロシアは逃亡したテロリストたちを、すばやい対応で追跡し、翌日の朝までには、11人全員を逮捕することに成功した。犯人たちは、モスクワからウクライナの国境の方向へ向かって走っていたところで逮捕された。ウクライナの国境では、犯人たちを受け入れる準備がなされていたらしい。モスクワでジャーナリストのダリヤ・ドゥギナが暗殺されたときも、テロリストは同様のルートでウクライナへ逃げのびたということだった。


逮捕された犯人は、誰一人としてイスラム過激派ではなかった。ロシア語かタジキスタン語を話す男たちで、ロシア国籍を持つ人も誰もいなかった。彼らは、SNSで話を持ちかけられて、50万ルーブルの報酬をもらえるということで、仕事を引き受けたのだと言っていた。すでに半額は振り込まれていて、仕事のあとで残りの半額を受け取る約束だったと。契約は、人をなるべく多く殺してくるということだったそうだ。逮捕された犯人は、すでに全員、犯行を認めたということだ。


50万ルーブルといったら、日本円にして80万円くらいの金額だ。少ない金額ではないけれど、大量殺人みたいな重犯罪を犯すには、安すぎるような気がする。こんな金額でこんな犯罪を犯してしまうなんて、かわいそうな気さえするくらいだ。


タジキスタンの外務省は、タジキスタン人はテロに関わっていないという声明を出していたけれど、タジキスタンのウクライナ大使館で、傭兵を募集していて、そのサイトが今は消されているということが、あとになってわかった。傭兵というけれど、モスクワに潜入して一般人を無差別攻撃するという仕事だったりもするわけだ。タジキスタンのウクライナ大使館では、こうした求人広告が出されることは、これまでにも何度もあったそうだ。


ロシアのメディアでは、昨晩から現地からのレポートが次々と伝えられていたのだけれど、燃え盛る建物の前の広場を埋めつくすほどたくさんの救援チームの車が来ていて、消火活動する人たち、ヘリコプターで建物の中にいる被災者を救出する人たち、ケガ人を手当して、病院へ運び込む人たちと、ものすごくたくさんの人が活動していた。チェチェン共和国やベラルーシからも、支援の申し入れがあったそうだ。翌日は、重傷者のために献血する人たちが大勢やってきて、雨が降っているのか、カッパを着て、長い行列を作っていた。



災害の際の救援活動でも、ロシアはいつも手際がよくて早いのを感じていたけれど、それにしても、今回のテロ事件でのこの活動ぶりは、ロシアの人々の結束の固さを示しているように思えた。先週の大統領選挙で、プーチンが87%という歴史的な高得票率で再選されたのも、ロシアの人々がプーチン政権のもとで結束するという意思表示だったのだけれど、それによって、国全体が一体になって共に生き延びていくのだという意識がいよいよ強まったのかもしれない。


このテロ事件について、プーチン大統領が出した声明では、まず救援活動の人たちに感謝の念を述べてから、ロシアは困難があればあるほど結束して強くなっていくのだ、と言っていた。そして、この犯行に関わった人物は、誰一人として逃さず、全員が厳しく処罰される、と言っていた。


たまたま夫婦でコンサートに来ていて、テロの現場に居合わせた若い男性は、仕切り壁の向こうでテロリストが機関銃に装填しているのを見て、反射的にテロリストに飛びかかって、銃を取り上げ、殴りつけて倒したのだそうだ。そうして犯人の一人はその場で捕まった。これで100人もの人の命が助かったかもしれないと言っていた。この手の話は、ロシアでは割とよくあるような気がする。前にロシアの国境の村でテロがあったときには、11歳くらいの男の子が、テロにやられて重傷を負っていたのに、それを隠して一緒にいた女の子2人を森へ逃し、安全な場所へ連れて行ったということがあった。身内の人間を守るために戦うというのも、人間の本能なのだと思うけれど、現代社会ではこういう本能が封じ込められていることが多い。だけどロシアでは、それが封じ込められずに行きているのかもしれない。


このテロが、アメリカがウクライナにやらせたことだったとすれば、これによってロシアを混乱させ、分裂させるのが目的だったのだろう。しかし、このテロによって、ロシアはますます結束してしまったようだ。何があろうと、皆で一致団結して生き抜いていくのだと、決意を固めたように思える。そして、この一致団結で、翌朝には火事を消し止めて、犯人を全員逮捕してしまった。この事件は、ロシアの人たちがこのことを確かめることにもなったのじゃないかと思う。もうこうなったら、どんな妨害をしようが、ロシアはますます強くなってしまうばかりだ。経済制裁でもそうだったけれど、プーチン政権のロシアは、外からの攻撃の力を、前進する力に変えてしまうのだ。

 





 

 

 

表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓

 

 

 

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