トランプ再選なら…ワシントン幕府からの大政奉還で国民国家日本の再スタートを~西村幸祐氏との対談 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 日経平均がようやく35年前の水準を取り戻し、日本は新たなスタートラインに立ったようにみえますが、この間、国境をなくして各国の独自性をマネーで壊していくグローバリズムに富を奪われてきたのが、失われた35年の日本の姿でした。しかし、今の株価はまさにグローバリズムによって押し上げられたもの。日本が完全にその支配下に入っていることを象徴しており、厳しいスタートラインです。

こう捉える西村幸祐氏と、グローバリズム衰退後の新しい世界秩序と日本独立の道について議論いたしました。

安倍氏暗殺について、トランプ氏は「彼らがやった」と。その「彼ら」勢力が支配する世界が、ウクライナ敗戦の流れとヌーランド国務次官の辞任が示しているように、変容し始めています。

実は、トランプ再選は日本にとってこそ絶好のチャンス。沖縄からも横須賀からも横田からも米軍は撤退して自衛隊の基地に…。制空権を取り戻す。ニクソンが佐藤栄作に、トランプが安倍晋三に提案した核保有も可能になる。SLBMは選択肢かもしれません。

これから世界は独立した主権国家を軸に、互いに協調し合う秩序へ移行する。ウェストファリア体制に戻る。日本がその時代に国民国家を取り戻すためには、「ワシントン幕府」からの大政奉還が必要。この新しい時代を担える政治勢力として、西村氏が参政党に大いなる期待を寄せる形で、この対談が締めくくられました。

 

◆『西村幸祐氏と語る!トランプ大統領復活!とグローバリズムの行方』ゲスト:批評家 西村幸祐氏

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●ようやくスタートラインに立った日本

このところ世界をけん引してきた流れは米国中心の金融資本であり、軍産複合体。これを背景にしながら、この30年、グローバリズムが支配。国境をなくしてカネとヒトの流れを自由にえ動かすことでそれぞれの地域で経済的に繁栄するのが効率がいいという考え方。だとすると、各国固有の文化や伝統が障害になる。それを突破するのがおカネの流れだった。

90年代に日本が、その米国の走りをさせられた。失われた30年とはグローバリズムの中で失うものばかりだった30年だった。たまたま日経平均が89年達成を超えた。やっと35年ぶりに。35年間、全く上がっていなかったことが異常。やっとスタートラインに、これから30年を取り返すのがこれから始まるのかというレベル。GDP、所得が上がらないことが結果だった。グローバリズムが日本の富を持って行った。デフレと円高も。民主党政権。7,000円台に。アベノミクスでデフレ状態脱却を目指して進み、やっとそれが功を奏した段階に。

かつての「幻の黄金時代」、日本経済が世界のトップ、あのときは内需だった。だから給料も上がった。今は海外の力で株価が上がっている。実質賃金はマイナス、危ないスタート地点だ。

●グローバリズム支配の変容

ウクライナ戦争を見ても、方向が変わってきた。ヌーランドが辞任。大きなニュースなのにあまり報道されていない。バイデンとタッグを組んでウ戦争を進めていたスキームだった。米議会がウ戦争に資金援助できなくなったことも関係しているが、色々なものが動いている。

安倍さん暗殺の少し前にシュワブが日本に来て、バイデンもヌーランドも日本に。岸田総理と会談。シュワブとヌーランドは向いている方向は同じ。それが方針が変わったようだ。連合国、国連体制の中で、SDGsの掛け声で進められていた色んな政策、EVも…そうできなくなってきた。エネルギー問題もグローバリズムが進めてきたことの問題点が露わに。

 

●安倍氏を消したグローバリズム勢力、トランプ氏は分かっていた

ヌーランド来日の頃、安倍さんは論文で、米国は台湾の曖昧政策を終わらせねばならないと書き、各国で配信。それ自体珍しいが、内容は、日本の総理が米国に対して、must endと書いたもの。「ねばならない」と。強い口調。170年の日米関係の中で、日本の首相が米国にそういうメッセージを投げたことはなかった。江戸時代も。一つの事件。

それを客観的に評価できないでいる。台湾有事は日本の有事だとも。そのあとにヌーランドとバイデンが来日して、そのあとに安倍さんが言ったのが、米国の核の傘が不確かなものだという趣旨の発言。拡大抑止の手順を確かめるべきだと。その可能性があるから日本は準備しなければならないという意味だった。核シェアリングや核保有に向けて。

それを言った二か月後に暗殺。また首相に返り咲いて最後のひと仕上げをしようとしていた。それが7月8日に絶たれた。

トランプが去年10月に、集会のスピーチの中で、安倍晋三はいいやつだ、しかし、彼らが排除した、と。They took him…と。assassinate…ととも。トランプなりに感じるところがあり、世界のグローバリズムの流れに抗う姿勢を示した人は結局、死んでしまったと。

トランプvsバイデンとは、グローバリズムvs反グローバリズム。国民が後者を支持し始めている。米国が景気がいいというのはAIとかウォール街。インフレも物価水準が高い。庶民の暮らしはきつい。日本人の有権者と同じ環境。グローバリズムの金融資本だけが景気がいい。

チャイナは崩壊に向かう最中。チャイナを金融資本は30年間利用。クリントン政権は日本を無視。それがグローバリズム。チャイナと米国が作るグローバリズムで両方が儲けた。日本は何もイノベーションを興せず、ITは潰された。PCのOSはマイクロソフト。そして日米半導体協議。世界の6割の半導体を日本が作っていた。

欧州はこれから日本のマイクロチップで生活すると、1990年頃言われていた。フランスの日本バッシング、日本は世界征服をたくらんでいると。クレッソン首相が言っていた。マイクロチップと半導体と経済力で、と。マンハッタンの土地も日本が買いまくっていた。日米構造協議も89年から。あれから。主権侵害。それから30年。日本は耐えてきた。過去の昭和の蓄積で。

●トランプ再選は日本にとって最大のチャンス、新しい世界秩序と主権の奪還と核の決断

トランプ再選で、まず日本のことを考えるべし。またとないチャンス。暗殺されてなかったら最高になった。安倍トランプがまたできた。新しい世界秩序が。キッシンジャーが昨年亡くなった。彼が創った大戦後の世界秩序が終わり、そこから派生したグローバリズムが衰退し、お互いのアイデンティティを認め合いながら、互いの経済の地場を認め合ったうえで国際協調。国も国境もいらない世界とは違うものを作る。

この20年、移民で欧州は疲弊し、米国はあの有様。パリ五輪も昔のパリとは違う。自分が知っていた欧州はもうない。世界の変容。そういう時に日本はチャンス。

核の傘は信用できないとはっきり言えるときがやっと来た。トランプになら言える。トランプは安倍さんに何度も核武装を言って、安倍氏が断っていたという逸話も。佐藤栄作も、沖縄返還するから日本も独立して核武装をとニクソンから言われていた。佐藤栄作は、日本人はエコノミックアニマルと言われたが、ミリタリーアニマルとは言われたことがなかった、だから核武装はできないと言った、ニクソンは烈火のごとく怒った。

共和党はそう。ニクソンとトランプだけ。2016年の選挙のときトランプは言っていた。同盟関係が成熟した関係にならないと米国も困る。沖縄に駐留しているわけにはいかない。

横須賀基地も自衛隊と入れ替えるべき。横須賀鎮守府、日本海軍発祥の地を米軍が占領している。横田基地も返還で東京の制空権を取り戻す。独立のチャンス、そこにもっていける政治家が日本にはいない。それこそ参政党や日本保守党が…。既存の政治勢力にそれが言える人がいない。核保有もSLBMとかイギリス型がある。

 

●ワシントン幕府からの大政奉還を…国民国家の時代に

中世に戻る。ウェストファリア体制に。世界統一政府の時代ではなくなった。各国が国家主権を確立して協調していく、それが21世紀の世界秩序。そうならないと行き先がない。なぜ日本がLGBT理解増進法を作ったのかということ。洗脳されてきた。核の問題が議論できない人がいる。

ゴジラのアカデミー賞。宮崎駿のアニメに比べ、日本ではあまり報道されてこなかった。ただ、欧米ではスゴイ。ナショナリズムの潮流、敗戦で困っている日本の当時の姿をいまの米国に重ねて米国人たちがみている。

日本にはもう国民国家がなくなった。日本は仮政府だ。幕府がワシントン。皇室がワシントンに行っているようなもの。大政奉還が必要。日本が国民国家になるためには…。

岸田はワシントン幕府に忠実。幕府に反発すると…となってしまう。五か条のご誓文と17条の憲法だけにしてよい。日本国憲法は失効したと。根本から日本国家の在り方を考えて、創憲、そういうチャンスが来た。その時には松田(参政党)に期待。