今回は、オミクロン株とワチンについて、1月22日に配信したニュース解説でご紹介している井上正康先生とのQ&A(1月下旬時点)を掲載します。
なお、井上先生とは1月9日に対談を行い、これを動画配信しております。オミクロン株についての包括的な見解がここで示されており、その内容を松田政策研究所のメルマガのコラム欄で文章にまとめています。こちらからご覧いただけます。
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◆松田学のニュース解説 新型コ〇〇最新情報~オミ〇ロンの正体5~前半
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<本編>
https://www.nicovideo.jp/watch/so39930100
Q これは認識として正しいのでしょうか?
・WHOは重症化リスク低いが「軽度」とみなさず
https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2JG1G4?il=0
「WHOの顧問ブルース・アイルワード氏によると、現時点では36カ国でワクチン接種率が10%にも達していないほか、世界で重症化している感染者の80%はワクチン未接種者という。」
🅰️「重症化リスクは低いが軽度とみなさず」とはどんな医学常識なのか⁉️アフリカの国々ではワクチン接種率が低いが、デルタ株を一気に上書きしたオミクロン感染者の大半は無症状~軽症であり、重症化する兆しは無い。南アでオミクロンが最初に発見されてから時間が経過して世界的な「無症候性パンデミック」となって久しいが、アフリカは元より欧米でも大半が無症状であり、重症化の兆しは見られない❗️WHOのテドロス氏には「症状の如何を問わずにワクチン接種率を上げたいとの思いが強い事」がこの様な非科学的発言の基盤となっていると思われる。
Q 風邪と闘うT細胞、新型コロナを防御か⁉️次世代ワクチンに応用の可能性は⁉️
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/01/post-97816.php
🅰️過去の風邪によって生じた交差反応性T細胞は新型コロナによる重症化抑制の主役であり、旧型コロナと武漢由来の初期新型弱毒株に対する集団免疫が早期に確立された事が日本の新型コロナリスクが低かった主因である❗️このリスク軽減に交差反応性T細胞が重要な役割を果たした‼️
Q 日本よりも欧米のほうがオミクロンも感染拡大の度合いが大きいようですが、なぜでしょうか?日本人も欧米と同じぐらいまで「感染」は拡大するのでしょうか?
🅰️オミクロンは南アで誕生した可能性が高く、その周辺国と頻繁な交流があった欧米諸国へ早い時期に感染が拡大した。この事に加え、今回の遺伝子ワクチンは自然免疫系を抑制する作用がある事が判明しつつあり、これがワクチン接種率の高い国々でオミクロンの爆発的感染を加速した可能性がある❗️
Q 仏でオミクロン株とみられる感染拡大で医療や交通機関で人手不足
🅰️ フランス政府は各地に無料検査場を設置して感染者を早期発見隔離で感染拡大を抑え込もうとしており、フランス全土の病院、薬局、鉄道の駅などの検査場に連日平均150万人もが詰めかけて大混乱となっている。これらの対策は「ステルス戦闘機並みの感染力を持つオミクロンには全て無効」であり、逆に社会経済や医療逼迫の人災的主因となっている❗️
Q 岸田総理はまん延防止重点措置などを決定していますが、総理として今すぐやるべきコロナ対策とは何でしょうか?
🅰️最重要課題は新型コロナを指定感染症5類以下に格下げして多数の開業医が風邪として初期対応可能にする事である。同時に「PCR無料検査」を廃止して中等度~重症化の兆しのある発症者のみをPCR検査して変異株の種類を同定し、それに応じた初期治療を可能にする医療体制を整備する事である‼️
Q オミクロンは子供が感染しやすいといえるのでしょうか?そうだとしても、大騒ぎする必要はあるのでしょうか?
🅰️喉や気道の上部粘膜細胞に感染するオミクロンは年齢を問わず感染します。その為に自然免疫力の強い子供にと感染しますが、大半が無症候性~軽症の風邪で経過するので大騒ぎする必要はない‼️
Q オミクロン株感染急増に潜む「子どもの重症化」リスク:学校や保育園でクラスター続出https://news.yahoo.co.jp/articles/8556d56cc443c8e66973dab52b9876dd2432a660
🅰️オミクロン株が早期に感染拡大した海外では症状の有無に関わらずPCR陽性者に過剰対応しており、これが医療体制を逼迫させている主因である。子どもの鼻腔や気道は小さくて詰まりやすいが、海外ではオミクロンによる小児の重症化リスクは低く、子どもが特に危険とは言えない。メディアや自称専門家が「小児のリスクの可能性を煽る」のは、児童へのワクチン接種を加速させたい動機によると考えられる。現在、日本中でPCR陽性者が激増しているが、急速な感染拡大後にピークアウトして早期収束する予定です❗️人間の浅知恵でその流れを止める事は不可能であり、過剰反応して馬鹿騒ぎしない事が大切である‼️
Q オミクロンに有効な治療薬はありますか?オミクロンにワクチンが効くと、どうしてこんなにも多くの専門家が言っているのでしょうか?
・「軽症者多い」オミクロン患者診る医師に聞く:懸念は子供の感染
https://news.yahoo.co.jp/articles/357d361903d18fb8f3063e496a40da9e57c37e79
🅰️大半の医師はオミクロンのスパイク変異の分子的特性を知らず、「δ株以上に感染力が増加した新型コロナウ」程度の知識であり、ワクチンの詳しい原理や反応特異性を知らず、これがワクチンを盲信する理由になっています。
オミクロンは喉や気管の浅い部位の粘膜組織のアミノペプチダーゼN(APN)に結合して感染するスパイクの分子特性を有し、これが無症状~軽症の理由です。その為に血栓を作るδ株などとは比較にならないほど症状が軽いのです。
ノド飴や葛根湯が効く風邪であり、開業医に任せれば適切に対応治療してくれます。間違ってもモルヌピラビルの様な核酸代謝阻害剤などを処方してはなりません‼️
Q この見解は正しいのでしょうか?↓↓↓
・ナオミクロン株 患者のゲノム解析で見えたものは
🅰️オミクロン株はα~δ株とは異なる幹から変異した株であり、スパイク部位の共通の変異以外に様々な変異を有するコロナ集団の総称である。日本で拡散しているオミクロン株は南アやEUと異なる北米型の系統である。日本人感染者のオミクロン株では「肺炎を起こしやすいδ株の『P681R』と同じ箇所に『P681H』という変異が確認されている」が、同じ部位でもプラス荷電のR(アルギニン)と弱塩基性のH(ヒスチジン)では分子的特性がかなり異なる。血管壁の細胞に感染して血栓症を発症させるδ株と異なる気道上部の粘膜組織に感染するオミクロンでは病原性に大差がある❗️北米でオミクロン株が感染拡大してかなり時間が経つが重症化の兆しは見られない❗️これらの疫学的観察事実から、この北米型オミクロン株が日本でも重症化させる可能性は低いと考えられる。その為に免疫的ハンディのある方や高齢者などに「口腔ケア、手洗、ウガイ、鼻洗浄」を励行していただく事が大切であり、人流抑制や時短要請などの馬鹿騒ぎは無意味である❗️
Q 職場でオミクロン陽性者が出たときの事業継続計画(BCP)について、先生ならどのようなアドバイスをされますか?新型コロナ事業継続の取り組みとワクチン3回目接種は必要?
🅰️・オミクロン株が健康な日本人を発症させて重症化させる可能性は低いので、「免疫的なハンディのある方や高齢者は『口腔ケア、手洗、ウガイ、鼻洗浄』を励行し、喉の痛みや微熱などの風邪症状があれば直ぐに開業医を受診する事が基本です❗
・厚労省は3月以降に新型コロナワクチンの3回目の接種間隔を、一般高齢者は6か月、医療従事者や高齢者以外は7か月に短縮するよう自治体に通知し、企業や大学には間隔を7か月とし(モデルナ製ワクチン960万回分を3月に配送予定で7月までに1169万人を対象)。大学も「接種前倒しで今春卒業や入学予定者に接種可能」とし、自衛隊も2月から大規模接種会場で18歳以上に接種予定。
・これに関して、日本政府は5億数千回分のワクチンの購入契約をしており、それを使わなければ巨額の税金を無駄遣いしたと国民から糾弾される❗️しかし、「手持ちのワクチンはα~δ株迄のACE2受容体感染型の新型コロナには限定的効果が認められているが、オミクロン株にはほとんど効かず、自然免疫力の抑制とADEを誘発する危険性があり有害である‼️
Q 中国はこの2年間ゼロコロナ政策を続けてきましたが、これはウイルスに曝露することによる免疫訓練を中国人がしていないことを意味するのではないでしょうか。すなわち、中国人は免疫力が弱い懸念があることを意味しているのでしょうか?
🅰️これまで中国がゼロコロナ政策をとってきましたが、都市国家でない中国の政策とは無関係に新型コロナは全土に広く拡散しており、海外と同様に何度もPCR陽性波に暴露して免疫軍事訓練を繰り返しています。その為に中国人も他国と同様に集団免疫を獲得しており、免疫力が弱い事はありません。
Q オミクロンは感染者の絶対数が多いため、重症化率は低くても医療は同じく逼迫するという見方は正しいでしょうか?オミクロン株NYなどの米大都市で収束の兆し
https://www.afpbb.com/articles/-/3385279?cx_part=theme-latest
🅰️ハイ、オミクロンは無症候性~軽症の喉型風邪ウイルスなので重症化率は低いが、一時的に多くの方が急速に感染する為に発症する絶対数も大きくなります。米国の様に医療費の高い国では早期診療を受けられず、冬季の気候が厳しい地域で免疫栄養状態や衛生環境の悪い貧困層では被害が出やすくなります。これは世界共通の現象です。欧米ではオミクロン株もピークアウトして収束しつつあり、春には感染リスクも激減すると考えられます。
Q 「承認済みのワクチンはオミクロン株も含めて重篤な症状や死亡を防ぐ効果は依然ある」と強調していますが、これは正しいでしょうか?
🅰️既存のワクチンは二度接種しても簡単にブレイクスルー感染し、ブースター接種した国々では感染爆発が起こっており、接種により自然免疫力が抑制される事が判明しています。オミクロン株のスパイク構造は変異が激しく、α~δ株迄の新型コロナと大きく異なる為に既存のワクチンが無効である事をファイザーしゃ自身も認めて新たにオミクロン専用ワクチンを開発中です。その為、ブースター接種直後に抗体価が多少高まっても、半減期が短くて総合的免疫力を抑制する現在のワクチンは害あって益なしです。又、今後オミクロンの新変異株が誕生しても、「喉型の風邪ウイルス」の特色である限りはワクチンではなく、通常の風邪の治療が基本です‼️
Q・欧州では2か月後には人口の半数超がオミクロン株に感染か WHO
https://www.afpbb.com/articles/-/3384626?cx_part=theme-picked
🅰️無症候性パンデミックとなったオミクロンでは、PCR陽性者の何倍もの既感染者が存在し、南アはもとより欧米でも大半が感染して収束にむかっています。
Q ビル・ゲイツが「コロナはインフルエンザと同等になる」と予測したオミクロンの次の変異株が恐ろしいウイルスになる可能性はあるでしょうか?
🅰️オミクロンは「感染力は強いが、喉の風邪なのでリスクはインフルエンザ以下になった」と考えられます。しかし、ゲイツが言う様に「オミクロン感染で核酸代謝阻害剤のモルヌピラビルを使用すると副作用が激増する可能性」が高いので、開業医が処方してきた通常の風邪薬で十分である‼️