日本コロナの真実とは?コロナ狂騒曲の真相と処方箋~井上正康・大阪市立大学名誉教授との対談 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

松田政策研究所チャンネルの番組から、この番組は、ぜひ一度、多くの日本国民にご覧いただきたいものです。私のコロナ啓発活動にご共鳴いただき、11月のコロナイベントに私を論者として招いてくれた井上正康先生を、今度は松田政策研究所チャンネルにお招きしました。

上久保先生の集団免疫説を支持しつつも、さらに突っ込んだ視点からコロナの真相を解き明かしてくれています。非常に明快な説明には説得力があります。

 

<内容>

●「感染拡大」の原因は…

コロナウイルスの性格から当たり前のことが起こっている。湿度と温度が低いとウイルスは安定化する。冬になれば安定するのは、私たちが子供のころからかかってきた風邪、インフルエンザも同じ。しかも冬は、私たちの免疫力も弱くなる。

両者のバランスの中で、罹ったり罹らなかったりする。

 

スマホのガラス表面がいま、一番、罹っている原因。年末に向けて「勝負の3週間」は何の根拠もない。これから2月に向けてピークになっていく。それは毎年のインフルエンザと同じこと。陽性者も増えていく。

おじいちゃんたちは冬になると亡くなってきた。それも増えうる。しかし、重症化率や死亡率tが下がり、春になると収束していく。

 

●集団免疫説は…

上久保先生の言っていることは、ウイルス学の基本を押さえた正しい理論。T細胞の免疫の記憶が残っていることは証明されている。弱毒性で免疫訓練されていたところほど大丈夫というのは、学術的に論証されている。ただ、欧米がADE(抗体依存性感染増強)でパンデミックになったのかどうかは、学問的にはまだ決まっていない。

 

海外から来た外国人は日本において、日本人よりも4倍、罹患率が高い。日本にいるからOKであるとは証明されていない。日本や東アジアには、遺伝子が50%ぐらい同じ土着のコロナウイルスが4種類存在する。土着も新型も弱毒も一気通貫に中和するという論文が出ている。

 

東アジアの人たちは、はるかに高い基礎免疫力ができていた。その上に中国ウイルスの弱毒が免疫を強化してくれた。二重に守られたのが、日本人の神風だった。

日本人がアフリカなどに行くとお腹を壊すのと同じ。土着のものはそれぞれの地域にある。それが遺伝されている場合がある。民族による遺伝学的な背景もある。水が変わると体を壊しやすいというのは、基盤免疫。弱毒に曝露してワクチンのように強くなる。海外で同じ地域に再び行くと、今度はお腹を壊さないようなもの。

ウイルスを弱毒化して打つのが従来のワクチン。

 

●免疫記憶

抗体や免疫力の持続性は、病原体とホストとの関係で決まる。抗体の寿命は36日が平均。半減期が6日なので、半年たつと1%まで抗体は減る。抗体検査で測れないのは当たり前のこと。いつも軍隊を、戦争がないのに維持しているのが不経済なのと同じ。

 

症状が重い人の抗体は長く維持される。日本では8割以上が無症状。ほとんどが抗体検査ではみえなくなる。

しかし、免疫の記憶が残っていて、再び罹ると、リンパ球が出て、数日熱を出して治る。風邪で3日も寝ると治るという経験値と同じ。今回の新型は、深く理解できることに貢献した。

 

基本的に、ウイルスは、病原体とホストの免疫力との間のバランスで、トータルで弱毒化して、動的平衡になって落ち着くもの。去年までは土着のコロナが免疫を形成していたが、来年からは、新型コロナが免疫のメインになる。去年までとは違った病原体で風邪が起こるようになる。感染力が6倍強くなったのが新型コロナ。一昨年よりも風邪が6倍、起こりやすくなった、その意味でお年寄りは気を付けるべき。

 

●メディアは国民の免疫力の低下をもたらしている…

風邪でPCRをやったのは、世界で今年が初めて。メディアが持って帰った映像に対し、日本はPCRが少ないとエモーショナルに煽っていたが、修羅場の状態を映像で上書きすることで、日本が近い将来、そうなるというイメージを作ってしまった。これがここ半年の最大の問題。

 

大騒ぎして家に閉じこもると、逆に免疫力が低下する。特にお年寄りは家に閉じこもると、生きる身体能力を失い、生活習慣病を悪化させる。この一年間で、お年寄りはかなり基礎体力を失った。既往歴のない元気なお年寄りは、毎日散歩して家を出るべき。歩くだけで、免疫力がつく。

 

今は逆効果。地方ではテレビしかないから、気の毒なことが起こっている。風邪に罹ったら石を投げられる。日本人としてあり得ないことが起こっている。メディアが作ったバランス感覚の喪失による「コロナ脳」だ。

 

●PCR検査の問題

陽性者と感染者は次元が違う。PCR検査は遺伝子を増幅するもの。30サイクルぐらいまでやるとウイルス感染に必要なコピーで陽性になる。45サイクルやると、1個でもあれば、陽性になってしまう。

縄文土器のかけらを発見してフルサイズの土器だと騒いでいるようなもの。かけらか大穴があいた土器か。遺伝子の部分が見つかったというのがPCR陽性。

 

もともとは査読されていない欠陥だらけの論文がもと。書いた人はPCRを売っている人。そこではCT値を増幅するサイクルについて言及していないし、Sarsウイルスに基づいているなど、科学として根本的なところで国際氏に投稿して通らないレベルの論文に基づいて、世界中がPCR検査をしている。

 

しかも、国によってサイクル数が違う。サイクル数は日本や英国が最も高く、リーズナブルなのが台湾で、30ぐらい。だから、台湾は感染者がほとんど出ていない。CT値を上げた国と、たくさんやった国で大騒ぎしているだけ。

 

PCRは実験室のツール。これをウイルス感染症の診断に使っては大変なことになるとされているもの。この論文が出たのとほとんど同じ時期に、covid-19が…となった。むしろ、PCRが害毒の本質的な触媒になっている。

発症した人だけやるべき。むしろ、肺CT。コロナとわかっても、風邪なのだから、従来の風邪の治療法しかない。

 

今回の大きな医学的な成果は、風邪を起こしているコロナは肺炎だとされていたのが、肺の裏側の血管の病気であり、全身の病気だということが判明したこと。何百年ぶりに病態がわかった。風邪のメカニズムがわかっていなかった。

だから特効薬がなく、免疫しか頼れなかった。

 

感染者急増と言われている期間にいちばん増えたのは、民間検査。一回やると何万円。今は検査はビジネスでカウントを増やしている。その部分で陽性者が増えていることに世間が気付いていない。

 

●年末年始休む?医療崩壊の懸念?

日本は人口当たり死者数がこれだけ少ないのに医療崩壊?

大半の医者は、これが風邪だとわかっている。しかし、指定感染症2類なので、陽性なら座敷牢に。これに反すると法律違反になるので風邪として対応できず、手足を縛られている。

 

症状がない人はみる必要はないというのが、医療の基本中の基本。医療崩壊はこれが原因。PCRの見直しや、2類を5類にすることであらゆる過剰反応が消える。最も緊急の課題はそれらの見直し。

 

(厚労大臣が、まだ新型コロナの正体がわかっていないので、2月以降も2類を続けるとしていることについては)、新型コロナの正体がわかっていないというのは完全に不勉強。この1年弱で、分子構造、免疫特性など詳しく分かり、既知のウイルスになった。そんなことを言うのは、不勉強か、立場上言えないかのどちらかしかありえない。

行政ミスによる人災が医療逼迫。国民の活動抑制もすべての原因がこれ。羅針盤を持たない船長に率いられているようなものだ。

 

●インフルエンザとの同時流行?

毎年1,000万人、毎日4万人感染者が増えるのがインフルエンザ。死者数は1万人近くのこともある。この1年ではインフルエンザは600分の1になっている。これはウイルス干渉によるもの。ウイルスが入ると、サイトカインが出て防御するので、あとから入るウイルスは弾き飛ばされる。ウイルスどうしで椅子取りゲームをしている。

インフルエンザと風邪に同時には罹らない大原則は、皆さんご存知のはず。メディアの煽りによって、冷静なバランス感覚による判断力を国全体で失っている。

 

●ワクチンは大丈夫か?

EUや南半球と東アジアでは状況が違う。日本はすでに免疫状態なので、打つ必要はない。受けない人が村八分の空気がこれから起こるが、インフルワクチンとは決定的に違う。インフルではウイルスを弱毒化して体内に注入するが、現在開発されているのは遺伝子ワクチン。これは筋肉で合成させるもの。人体でやった例は一例もなかったもの。

 

10年20年で見ないと、遺伝子改変と同じ現象が起こらないとは言い切れない。

新型コロナのリスクが高いなら、それとのバランス感覚でやってしまうという判断になるが、日本のように圧倒的に少ない状態で、そのようなリスクをおかす必要は全くない。

 

Sarsの弟分なので、ゲノムはわかっている。サーズの時に副作用がバタバタ出て、ワクチン開発は17年前に禁止された。RNAウイルスは変異しやすく、ADEにつながりやすい。C型肝炎やエイズでワクチンができないのは、それが理由。それを忘れている。早速、神経系の副作用が出始めている。その推移をみながら日本人はゆっくりやればよい。

 

このことを専門家が一般国民にわかりやすく説明することが大事。ファイザー、モデルナ、アストロゼネカ…遺伝子に変化もたらす効果が先々出てくる可能性はあるが、やってみないとわからない。今は中立。

何千万人何億人と接種するもの。遺伝子改変で副作用が出てきたら、もとに戻せない。普通の生ワクチンなら時間がたてばチャラになるが、ゲノムレベルの注入は遺伝子が核に入る可能性がある。入ったという論文も出ている。

DNAに読み替えて核の中に隠れて、トロイの木馬になると、障害にわたって、自己免疫疾患的な疾患を持ち続ける可能性がある。

今はやってみないとわからない段階。遺伝子組み換えよりも人体に直接注入するケースはもっと慎重に。歴史なターニングポイントになるかもしれない。

 

何年か海外の状況をみながら、別の怖いウイルスが現れた場合には日本でも緊急時には遺伝子ワクチンは1か月でできるので、そういう準備をしながら冷静に、世界の状況を見て、日本人は神風に恵まれたということを考えて対応すべきである。

 

『日本コロナの真実とは?コロナ狂騒曲の真相と処方箋』ゲスト:大阪市立大学名誉教授 井上正康氏

 

…もはや新型コロナウイルスは「新型」ではなく、全貌がわかっているなら、メディアの煽りなどに惑わされることなく、本当の意味での科学的知見で対処すべきです。

 

【ご参考】

今回の新しいワクチンについて、その後、井上先生から下記の補足的なご説明をいただいています。

 

今回のワクチンは摂取したウイルスの遺伝子により体内でスパイク蛋白を作らせ、それに対する免疫反応を誘導する全く新しい方法です。ウイルス遺伝子をヒトの細胞内に注入するワクチンは人類初の試みで、副反応(副作用)に関しては不明です。ウイルスの遺伝子がヒトの遺伝子に組み込まれる可能性(これが遺伝子改変に相当)もあり、その影響に関してはやってみなければ分かりません。

既に集団免疫状態を獲得している大半の日本人には、インフルエンザよりリスクの少ないコロナに対して副反応不明の遺伝子ワクチンを慌てて摂取する必要は無く、海外の状況を見ながら、必要な医療現場や国境を越える際などで限定的に利用すべきです。