動画ろんだん@松田政策研究所⑥~(仮想通貨特集その1)みらいのお金、リブラ、クリプトキャッシュ | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 現在は「仮想通貨」、いや、通貨の定義に当てはまらないから「暗号資産」だなどと言われる暗号通貨、投機の対象になってビットコインが乱高下したり、サイバー攻撃で大量流出したり、マネロンの温床と言われたり…と、どうも、いかがわしくネガティブな印象を与えてきた一方で、より優れた信頼性の高い通貨に向けたイノベーションは世界で着々と進んでいます。最近では「リブラ」が既存の法定通貨を脅かす存在として浮上しており、各国政府や通貨金融当局にとっても決して座視できない動きが出てきました。

今回の「動画ろんだん」では、この暗号通貨について、松田学による10回にわたる短編動画「未来のお金」シリーズ、そして「リブラ」をどうみるか(ニュースを斬る)に加え、ブロックチェーンを超えた暗号技術を開発して日本発の究極の暗号通貨を生み出した中村宇利氏がついに著作を世に問うた「暗号貨幣(クリプトキャッシュ)」(同氏との二度にわたる対談)の動画を、ご紹介します。

暗号通貨がこれから世の中をどう変えていくか、ぜひ、ご覧ください。

 

<松田学・「未来のお金」シリーズ>

カナちゃんという女の子と「マツダ」なる先生との会話を中心に進められている拙著「いま知っておきたい『みらいのお金』の話」(アスコム)につきましては、おかげさまで松田の書いた本にしてはやさしく読める、日本の未来について希望が持てたなどと多くの方々からご好評をいただいております。

ただ、やさしく、わかりやすく、に重点を置いた本でしたので、どうしても伝えたい内容について、本だけでは不十分な面があったことは否めません。そこで今回、「特別企画」としてテーマごとに、暗号通貨を取り巻くさまざまな話題をお伝えする動画をアップすることといたしました。

「みらいのお金」のことがもっとよく分かります。ぜひ、ご覧ください。

 

●シリーズ 『未来のお金』その1~未来のお金とは?~

 

●シリーズ 『未来のお金』その2~松田プランとは何なのか?~

 

●シリーズ 『未来のお金』その3~ブロックチェーンについて~

 

●シリーズ 『未来のお金』その4~キャッシュレス化~

 

●シリーズ 『未来のお金』その5~キャッシュレス化 その2~

 

●シリーズ 『未来のお金』その6~未来のお金と電子マネーの違い~

 

●シリーズ 『未来のお金』その7 ~ポイントが暗号通貨になる~

 

●シリーズ 『未来のお金』その8~仮想通貨の本質とは何か?~

 

●シリーズ 『未来のお金』その9~次世代の暗号通貨とは~

 

●シリーズ 『未来のお金』その10~法定通貨と暗号通貨~

 

<松田学・ニュースを斬る>

●号外【ニュースを斬る!】フェイスブックの世界戦略?仮想通貨『リブラ』とはなんだ?

 

 

<中村宇利/松田学・クリプトキャッシュ>

クリプトキャッシュ(暗号貨幣)。世の中を大きく変える可能性のある待ちに待った本がついに出版されました。著者は、MIT出身で世界では20人?と言われる暗号の第一人者の一人、中村宇利(なかむらたかとし)さんです。私が部会長をしていた東京大学でのサイバーセキュリティ政策研究部会の主要メンバーとして何年にもわたりお世話になってきた方ですが、日本では東大でも理解を超えていたようです。このたびの出版を記念して松田政策研究所チャンネルで対談をいたしました。

情報技術に関連する最近の私の3冊の著書、「サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う」、「米中知られざる『仮想通貨』戦争の内幕」(これはこの中村さんも著者として加わっていただいた共著です)、「いま知っておきたい『みらいのお金』の話」や、私が提唱する政府暗号通貨「松田プラン」などでも、その未来の技術基盤として意識していたのは、中村さんの理論でした。しかし、暗号の技術的専門家ではない私による間接話法では世の中に伝える上では限界がありました。この本一冊を読めばほぼ分かる決定版を、開発者ご自身がついに出版。

世界の暗号のプロたちの間では、すでに90年代から、インターネットで経済的価値を送る方法の開発に向けた模索が積み重ねられてきました。その安易なソリューションとしてナカモトサトシがブロックチェーン技術を応用したのがビットコインであり、現在の仮想通貨。しかし、それは通貨基盤としても社会インフラとしても実用性、安全性、利便性など、さまざまな面で限界があるもの。現に、それに起因する問題が次々と出てきています。ブロックチェーンを超える、暗号理論の本流が開発した技術がクリプトキャッシュ。通貨としてみれば、暗号記号列そのものがお金であり、紙に印刷してもコインに印字してもネットで送ってもよいもの。銀行預金も現在の仮想通貨も「台帳方式」であるのに対し、紙や硬貨といった現物としての「貨幣」の本来の姿に戻るものともいえます。現在、中村さんご自身が国内外での実用化に向けて実際に動いています。近いうちに、リブラよりも話題になる通貨が世の中に出てきそうです。

その基礎にあるのが、「リモートシンクロナイゼーション」といって、ネットでつながっていなくても暗号を共有できる新しい暗号技術です。現在のインターネットは「鍵の配送問題」があって、中間者攻撃(なりすまし)を完全には排除できませんが、この技術でようやく、インターネットのセキュリティの問題が解決され、5G時代におけるIoTが初めて現実のものになるようです。中村さんは、これによってインターネットそのものが第2フェーズ゛に移行していくとしています。

私はどの著書でも現在の仮想通貨をお勧めしていませんでしたが、これも次の世代の暗号通貨へとバージョンアップしていくものと想定してきたからです。中村さんは現在の各種の仮想通貨をそれぞれクリプトキャッシュのプラットフォームに載せて進化させる企画も近く、動かす予定だそうです。

何はともあれ、Amazonに出ていますので、ぜひ、本書をご一読ください。「『暗号貨幣(クリプトキャッシュ)』が世界を変える!」(集英社、7月26日刊)です。

●特番『世界を変える!暗号貨幣「クリプトキャッシュ」の衝撃 その1』ゲスト:(株)エヌティーアイグループ代表 中村宇利氏

 

●特番『世界を変える!暗号貨幣「クリプトキャッシュ」の衝撃 その2』ゲスト:(株)エヌティーアイグループ代表 中村宇利氏