松田まなぶのビデオレター、第18回は「安保法制成立、国際関係と国益の再定義を」 日本の国家路線 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

松田まなぶのビデオレター、第18回は「安保法制成立、国際関係と国益の再定義を」。日本はどの国と組むのか、国家路線の選択肢を論じました。


 安保法案が成立しました。これに賛成する方々でも「戦後の日本の大転換」だと言う方がいますが、違います。専守防衛などの国是は変わりません。
 ただ、安全保障で日米がより一体化すると、日本はますます対米従属国になると懸念する声が聞かれます。
 今回は、そもそも国際社会の中での一国のパワーとは何なのかから議論を始め、日本の国家路線の4つの選択肢を論じました。

第18回「安保法制成立、国際関係と国益の再定義を」チャンネル桜、9月23日放映。
こちら↓をクリックすると、今回の松田まなぶの動画を見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=t24mCAGVoAE


 一国が国際社会のなかで有するパワーはハードパワーとソフトパワーに分類されますが、日本が人口減少社会への突入でハードパワーを低下されていくとすれば、強力なハードパワーを有する大国の力を日本の国益にうまく活用するか、経済力の低下を克服するまでに自らのソフトパワーの強化を図るか、いずれかの道が考えられます。
 後者の答として松田まなぶは「日本新秩序」を唱えてきました。今回は前者について論じました。



 そこで考えられる4つの選択肢は、「イギリス型」、「独仏連合型」、「スイス型長老モデル」、「ユーラシアパワーバランス型」です。イギリスは第二次大戦後、かつての派遣国家としての地位を米国に譲り、安全保障と経済の両面で屈辱を受けましたが、それを奇貨として自国の国益を再定義しました。それが、世界の超大国である米国へのピギーバック(おんぶ)でした。自覚的に米国に乗っかったわけです。

 こんにちのEUの土台となった独仏連合型は、日本と中国とが戦後のフランスとドイツの関係のようになるという道ですが、困難でしょう。
 太平洋諸国やASEANや韓国と組むのが長老型スイスモデル、中国やインドやロシアとの間で地政学的なバランスを図るのがもう一つの選択肢。

 いずれも、一つだけに絞り込むのは難しいといえます。
 だからこそ、日本は主体的に何をする国になるのかを考え、それぞれのテーマごとにこれら路線を使い分ける。その軸となるのが「日本新秩序」だろうと思います。
 議論を深めてまいります。