不滅のオケと不滅のチェロ奏者? | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 往時からもう30年以上の歳月が経ちました。6月28日の日曜日、かつて私がチェロ奏者をしていた東大オーケストラの練習場がある東大本郷キャンパスの第二食堂の同じ建物で、当時、振っていた同じ指揮者(早川正昭さん、三石精一さん)の指揮で、OBによる東大オーケストラ創立95周年記念演奏会の初回の練習に参加、皆さんと弾きまくりました。15年前も、創立80周年記念OB演奏会が開催された際に私も本番に乗りましたが、やはり、ここに戻る度に、自分が往時と何も変わらぬチェロ奏者であることを実感します。腕前の出来不出来は別にして、大学を卒業しても、官僚になり、霞が関から飛び出しても、国会議員であろうが、落選しようが、チェロ奏者としては不滅。先日、チェロを弾く政治家は珍しいとのことでラジオ出演いたしましたが、その際に、私のHPやFBをみてもチェロのことがほとんど出ていないと指摘され、こういう話題も発信することにしました。音楽を共に創りあげるプロセスは、政治であれ経済政策であれ、すべての営みに通じるはず。次の選挙のことを最優先で考えねばならない職業の人にとって音楽への参加は難しいからこそ、今回のような貴重なチャンスは少しでも活かすべきと思って、エントリーしてみた次第です。
 
 今回の曲のうち、特にラベルの「ラ・ヴァルス」やレスピーギの「ローマの祭」は難曲でしたが、よい汗をかきました。ローマの祭は、古代ローマ帝国時代にネロが円形劇場で催した祭において、キリスト教徒たちが衆人環視の中で猛獣に喰い殺される残酷なショーから始まる曲で、飢えた猛獣を金管が咆吼する中で弦楽器が激しくうごめく譜面を追うだけでも大変ですが、オーケストラで表現すると不気味な迫力。ラ・ヴァルスは速まっていく三拍子に乗っていくと、いつの間にか華やかなクライマックス。
 昼食は安田講堂の下の中央食堂で、練習後の懇親会は法文2号館の下の銀杏メトロ食堂で…、東大関係者以外の方にとってはローカルな話題かもしれませんが、懐かしいものは素直に懐かしいです。日曜日なのに、驚くほどたくさんの方々が本郷のキャンパスを歩いていましたが、かつてに比べて開かれた東大になっている証左なのかもしれません。

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オーケストラの練習場がある第二食堂の建物

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これも30年以上使っている愛器

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ローマの祭は難曲

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ラ・ヴァルスは盛り上がる

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安田講堂

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銀杏メトロ食堂のある法文2号館