2月21日は内閣委員会に加え、国土交通委員会でも大臣所信に対する質疑に立った日でした。こちらは15分という短い時間でしたので、今次通常国会の初回として、国土交通政策や本委員会での議論で踏まえるべき基本的な論点を3つだけ提示し、太田昭宏・国土交通大臣の所見を問いました。
その模様については、こちらから松田学を選択して、動画をご覧ください。
私からの質疑のポイントはこちらの「松田まなぶの論点・求められているのは仕組みづくりと設計」をご覧ください。
3つの論点とは、第一に、「国土強靭化に必要なのは、おカネをかけて物的インフラを強化するよりも、復旧・復興の仕組みづくりであり、ソフトウェアの整備である」という論点です。
第二に、「政府投資に民間資金を活用する仕組みを組み立てる、その一方策としてレベニュー債を日本にも導入すべし」という論点です。
第三に、「複式会計に基づく公会計改革」です。民間資金の導入のためにも、次世代に純資産を残していく上でも、資産価値を適切に評価し、開示する仕組みが欠かせません。改革への大臣の姿勢を問いました。
いずれも、財政論の立場からのややプロフェッショナルな内容の質問でしたが、先進国最悪の財政を抱える一方で、世界最大の対外純資産を有する日本としては、インフラ整備に、財務面の専門的な知恵を導入していくことが大きな課題であるはずです。国会でも、こうしたレベルでの議論をしていかなければなりません。
いずれも、太田大臣からは前向きの姿勢の答弁でした。