松田まなぶ 黒田日銀総裁に質問① | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 就任間もない黒田日銀総裁に国会で質問しました。3月26日の衆院財務金融委員会です。

質問の様子はこちらから「松田学(日本維新の会)」を選択してご覧頂けます。

 黒田総裁は、私の旧大蔵省での先輩として、何かとお世話になってきた方で、アジア開発銀行総裁となってからは、言論NPOでも論者としてご協力いただいてきました。
 いま日本は、インフレ目標でデフレから脱するという、金融政策としては未曾有の領域に入りつつあります。予算委員会などでも質問してきたとおり、2%の物価目標は日銀の努力だけでは健全な形で実現しません。国家としての総力戦が必要です。
 だからこそ、この局面での日銀総裁として必要な資質は、単なる金融の専門家を超えて、幅広い知識と経験、そして政府に対して物申す力量です。この点では、広く経済運営に関わってきた経歴を持ち、経済官庁に対する影響力を持つ元財務省高官には、他の方にはない資質が期待できます

 質問ではまず、この点について黒田総裁の決意を質しました。先輩とはいえ、立場が立場ですので、国民の代表としての立場から容赦なく、デフレ脱却への道筋や、予想されるリスクに対する認識を確認し、多くの人々の懸念を少しでも払拭できるような問いかけをいたしました。
 自立を唱える日本維新の会は、がんばる人を応援する政党です。デフレは、がんばろうとする人をがんばれなくします。ですから、デフレ克服に最も有為な人を総裁にすべきだとの考え方から、黒田総裁の同意人事には党として賛成しました。

 日銀総裁にふさわしい人物として、財務省出身者であるかどうかといった出自は関係ありません。この点を問題にするのはレッテル貼りの議論です。レッテル貼り社会は日本の悪しき体質でもあり、これが、本当にがんばろうとする人をがんばれなくしてきた元凶の一つです。
 デフレとはおカネの価値が継続的に上がることであり、それで借金の価値が上がるのですから、借金が困難になります。おカネを借りて投資することは資本主義の本質ですから、デフレは資本主義の崩壊も意味します。インフレを前提に作られたこれまでの経済政策の考え方は、根底から転換しなければなりません。

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