最近読んでよかった本 211 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

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最近読んでよかった本を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

私のブログでは月2回本の紹介をしています。

何故本を紹介しているかについては、2016.9.29「「最近読んでよかった本」の新たな効能?「ニュートラルな気持ち」へ!」をご覧ください。

 

 

「君に恋をするのは、いけないことですか」筏田かつら

アイドル歌手「Bouquet」の大ファンで広島の医学生「滝沢冬吾」と双子の姉妹「くるみ」「このみ」の恋の物語。大阪の「Bouquet」フェスの帰り道に電車を乗り過ごし無人駅で知り合った「冬吾」と「くるみ」。名前も知らないまま別れたことを後悔していた「冬吾」は、夏休みに東京の「Bouquet」ライブで「くるみ」にそっくりの「このみ」と出会う。活発な「くるみ」と大人しい「このみ」は姿は似ているが性格は真逆。三角関係がどうなるか、本当にじれったい作品です。

 

 

「偶然屋2」七尾与史

偶然を演出するプロ「偶然屋」は、JR錦糸町駅から徒歩数分、古びた雑居ビルの中にある「オフィス油炭」のこと。アクシデント・ディレクターの「水氷里美」は、社長の「油炭」の指示のもと、かわいいけれど戦闘能力の高い女子中学生「クロエ」とともに難易度の高いミッションに挑む。事件の中で、偶然屋にとって因縁の相手である悪魔のような男「仏」の影が見え隠れします。

 

第1作「偶然屋」は、2024.10.6「近読んでよかった本 198」でご紹介

 

 

「懲役病棟」柿谷美雨

「後悔病棟」「希望病棟」に続くシリーズ3作目。神田川病院の金髪女性医師「太田香織」と看護師「松坂マリ江」は、ひょんなことから女子刑務所に派遣されることになる。不思議な聴診器を餞別にもらって。万引き常習のため惣菜430円の万引きで懲役二年を科せられた「清子」。夫からのDVに耐えきれず殺害に及んだ「美帆」。悪い男に騙されてクスリに手を出した「ルル子」。愛する孫をイジメの末に自殺に追い込まれ復讐として放火してしまった「秋月」。4名の病と心を治療します。「罪を犯す人のリアル」「刑務所の中の暮らしのリアル」「世間のリアル」の3つが綺麗に溶け込み、興味深い現実を知ることができます。

 

第1作「後悔病棟」は、2020.8.6「最近読んでよかった本 その98」でご紹介

第2作「希望病棟」は、2023.2.22「最近読んでよかった本 159」でご紹介

 

 

「月の恋人」道尾秀介

不甲斐ない彼氏と理不尽な職場を捨て、ひとり旅に出た「椋森(むくもり)弥生」は、滞在先の上海で「葉月蓮介(れんすけ)」と出会う。蓮介は、高級家具を扱う「レゴリス」の若き経営者として注目されていた。一方、上海に住む「シュウメイ」は、その美貌を買われレゴリスのCMモデルに抜擢される。舞台を東京に移して、弥生、蓮介、シュウメイがお互いに絡み合いながら、物語は進行する。レゴリスのピンチに蓮介が頭を悩ませる中、解決の糸口が掴めず、3人はバラバラになり、、、クライマックスを迎える。本作は、フジテレビ月9ドラマのために、道尾秀介が書下ろしたラブストーリーです。

 

 

「マスカレード・ゲーム」東野圭吾

マスカレードシリーズ第4作。3件の連続殺人事件が発生した。被害者はいずれも前科があったが、いずれも軽微な刑しか受けなかった人物。被害者遺族が真っ先に疑われたが、全員に確固たるアリバイが存在した。交換殺人ならぬローテーション殺人が行われたのではないかとされ、被害者遺族らがクリスマスイブにホテルコルテシア東京に集まることを知った警視庁の警部「新田浩介」は、再びホテルマンとして潜入捜査の責任者になる。急遽、米国ロサンゼルスから呼び寄せられた「山岸尚美」と再び協力することになる。同僚の「梓真尋」警部、ベテラン刑事「能勢」、新田の大学時代の同級生で元検事の「三輪葉月」らの脇役も重要な任務をこなす。東野圭吾さん、ホントにストーリー作りがお上手です。

 

第1作「マスカレード・ホテル」は、2020.12.6「最近読んでよかった本 その106」でご紹介

第2作「マスカレード・イブ」は、2018.9.23「最近読んでよかった本 その53」でご紹介

第3作「マスカレード・ナイト」は、2021.8.22「最近読んでよかった本 その123」でご紹介