Q&A4072 第2子で移植胚の選択 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 36歳のときに個の5日目胚盤胞が9個取れました。その後4AAの胚盤胞を移植し、1回で子供を授かることが出来ました。38歳から2人目の移植を開始しました。
 

4AA→陰性、4AA→陰性、ERA検査を実施しズレなしを確認したあと4BAを2個同時移植し双子を妊娠しましたが9週で流産してしまいました。その後4BBを1つ移植→陰性。
 

残る胚盤胞は4BB、4BC、4CCの3個です。保険は残り2回となってしまいました。次回は4BBを移植予定ですが、次回も陰性だった場合保険を使っての採卵を提案されました。①4BCと4CCを破棄して採卵から挑戦するか、②4BCの単独移植、③4BCと4CCの同時移植と選択肢がありますが、どれがいいと考えますか。36歳の4BC、4CCと今39歳の4AA(出来ないかもしれない)とではどちらが出産までたどり着けそうでしょうか。39歳では染色体異常率もぐっと高くなるとの記事も読みました。36歳の4AAでも妊娠にたどり着けなかったのでどうしたらいいかわかりません。先生の考えをお聞かせください。

 

A 出産後は4回移植し、1個移植では妊娠せず、2個移植した時だけ妊娠していますので、必勝法が2個移植に変わった可能性があります。したがって、次回は4BB+4BCの2個移植をお勧めします。その場合、残る4CCをどうするかは難しいところです。もし、新たに採卵して4AAが出来るのであれば、36歳の4BCや4CCよりは可能性は高いと思いますが、出来ないかもしれません。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。