Q&A4009 子宮内膜が厚くなりません | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 海外在住、第二子治療中

 

子宮内膜が厚くならず移植を見送る周期が続いています。内膜を厚くするためにいくつか方法があるかと思いますが、アルギニン酸はまだ服用した事がなかったので、試してみたいと思い主治医に話した所、推奨しないと言われてしまいました。ホルモン補充周期でも内膜が6.8mm程度で、何か出来る事をと考えているのでサプリは自己判断で服用したいと考えています。また、主治医の勧めで子宮鏡検査をした所、子宮内膜の癒着が見つかり癒着剥離手術を受けました。

①アルギニン酸は6000mg/1日で正しいでしょうか。
②服用期間について教えてください。
③アルギニン酸の服用が適さない場合はありますか。
④インターネットで調べると出てくる子宮内膜癒着の原因に、どれも当てはまらないのですが、再発防止のために出来ることはありますか。

 

A まず、2019.7.3「☆子宮内膜を厚くする方法は?」、2023.8.3「Q&A3742 夏バテ対策、薄い子宮内膜の対策」の記事をご覧ください。

①大腸送達アルギニンなら900mg/日、通常のアルギニンでは6g/日です。
②移植周期開始から移植前日まで服用します。
③アレルギーのある方や、胃腸炎が生じてしまう方は適しません。
④残念ですが、子宮内膜癒着の予防策はありません。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。