Q&A3996 3955のつづき | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2024.3.3「Q&A3955 毎月採卵の是非は?」では丁寧な回答をありがとうございました。

精神的に疲れてしまったこともあり、採卵を1周期休みました。今回1周期薬を使わなかった後の採卵周期ではD2のホルモン値はE2 63.8、FSH 8.1、LH 4.4でした。D6でE2 133.8、LH 4.7、P4 0.25、15mmの卵胞が1つ育ってしまったため、D10で採卵となりました。医師から顕微授精が合わないようなのでと体外受精を勧められ、採れた卵子一つを体外受精にしましたが未受精でした。

①連続採卵が問題ないとすると、4回目以降の受精結果が悪いのは卵子の老化によるものなのでしょうか。
②今回初めてアンタゴニスト法を行いましたが結果は出ませんでした。良好胚盤胞が得られたPPOS法を続けていくのがよいでしょうか。
③今回ホルモン値は悪くないと思ったのに結果は出ませんでした。43歳6ヶ月で採卵周期に入る場合、理想のホルモン値はいくつぐらいなのでしょうか。

 

A 

①徐々に成績が悪くなっていますので、その可能性は否定できません。
②良好胚盤胞が得られたPPOS法に戻してみるのが良いでしょう。
③理想のホルモン値は人それぞれですので一概にいくつとは言えません。今回の採卵はD6で15mmの卵胞ができてD10で採卵と早いタイミングですが、早いタイミングの採卵が合っていない可能性もありますので、もう少し採卵日を2〜3日後方移動してみることをお勧めします。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。