嬉しい報告とQ&A3982 第三子希望で胚選択 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2023.1.24の「嬉しい報告」で報告させていただきました通り、リプロ大阪で採卵一回し、その後の移植で第一子、第二子とも妊娠・無事出産致しました。リプロには本当に感謝しております。


31歳
採卵1→自費、胚盤胞:5日目4AA×2、5日目3AB、5日目G2、初期胚:3日目8G3
移植1→自費、SEET+4AA→第一子出産 男児

34歳
移植2→自費、SEET法+4AA→hCG 250陽性判定→8週稽留流産
移植3→保険、オプションなし、3AB→第二子出産 男児

現在36歳、可能性があれば第三子のため残りの胚をお迎えしようと考えています。
①残りの胚(5日目胚盤胞G2、3日目初期胚8G3)のどちらから移植した方が良いでしょうか。やはり胚盤胞の方が良いのではないかとは思うのですが、G2と初期胚とではどう考えるのかよく分からず質問させていただきました。ちなみに、最初から二個同時移植は私のような場合は推奨されないでしょうか。
②もし女児の可能性をあげるとするとどちらの胚から移植した方が良いでしょうか。

 

A 

①写真を見てみないと何とも言えませんが、5日目胚盤胞G2を前日融解して一晩育てると、5AAや4ABなどの非常に良い胚盤胞になることがあります。ひとまず、胚盤胞G2→初期胚8G3の順番とします。1個ずつ移植して3回とも妊娠されていますので、二段階移植や二個同時移植は推奨しません。
②3日目の段階での両者の写真を見比べて、ゆっくりな方から移植します。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。