Q&A3950 3855の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2023.11.24「Q&A3855 23週死産後着床しません」でお世話になりました。正常胚7個で、23週死産1回、5回陰性、1回化学流産です。


今回、死産の時と同様のホルモン補充周期で移植することになったのですが、D16診察時に、内膜8.6ミリ、左右に卵胞が1個ずつ、20ミリと22ミリ、E2が1300、P4は1.02でエストロゲンが高いので、移植するかキャンセルかという話になりました。排卵はしていませんでした。診察後の自宅で尿でわかるLHの排卵検査薬をすると、くっきり陽性となりました。診察はPM5時ごろ、自宅での検査はPM8時ごろです。エストラーナテープは生理3日目から1枚から少しずつ増えてD15で6枚貼っていました。先生からはキャンセルすることもあるし、そのまま移植することもあると聞き、直感で移植を選んだのですが、移植するにしても自然周期みたいにするわけではなくて、そのままホルモン補充でいくそうです。なので、切り替えてエストラーナ2枚ずつとルテウムの予定です。正常胚があと1つ、モザイク胚があと2つ(リスクの面から実質1つ)。今回は正常胚1つとモザイク胚1つ(11番で長腕が途中から欠失、30%)の計2個移植予定でしたが、病院を変われない状況で、ホルモン補充周期のままの移植であれば、先生ならこのような周期はキャンセル、モザイク1つ、予定通り2個移植、その他の方法、どのようにされますでしょうか。年齢が40歳ではありますが、いつも生理3日目のAFは3〜5個ずつ見えており、採卵も8個くらいはとれそうな雰囲気で、正常胚が全て陰性であれば、PGT-Aしないで移植をする治療に切り替える予定です。

 

A 私(リプロダクションクリニック)なら、E2が高くてもキャンセルはしません。予定通り2個移植します。PGT胚で成果が出ていませんので(正常胚率の記載がありませんが)、もし正常胚率が50%ならPGTしないで2個移植をお勧めします。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。