嬉しい報告とQ&A3397フィブリノーゲンについて | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

2022.8.23「Q&A3397 フィブリノーゲンについて」で回答をいただいた者です。

おかげさまにて、37w2dに子どもが誕生いたしました。松林先生をはじめ、貴院の皆さまには本当に感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

おかげさまにて妊娠中、血栓等の自覚症状はありませんでした。全前置胎盤のため予定帝王切開となりましたが、手術の日まで出血はまったく無く、全前置胎盤であったものの癒着もまったく無かったとのことで、子どもの誕生から数分後に胎盤も出していただくことができました。出血量も羊水込みで約1Lと、通常の帝王切開と同じ程度だったとのことです。胎盤形成期に貴院でヘパリンのサポートをいただいたことについても、心から感謝をいたしております。

妊娠後期での検査結果は下記の通りでした。松林先生からのご回答で妊娠中のフィブリノーゲンの正常値を教えていただいていたため、妊娠後期の検査結果を受けても不安にならずに済みました。ありがとうございました。

31w6dの検査結果
プロトロンビン時間(秒)(PTs)11.1秒
プロトロンビン時間(活性)(PT%) 101.8%
プロトロンビン時間(国際標準比:PT-IN) 0.99
プロトロンビン時間(比)(PT ratio) 0.99
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)24.8秒
フィブリノーゲン(Fbg) 509mg/dL

33w6dの検査結果
プロトロンビン時間(秒)(PTs)10.9秒
プロトロンビン時間(活性)(PT%) 109.1%
プロトロンビン時間(国際標準比:PT-IN) 0.96
プロトロンビン時間(比)(PT ratio) 0.96
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)25.6秒
(この日はフィブリノーゲンの測定は無かったようです)

産後は、帝王切開手術翌日に止血用のバルーンを抜去していただくまで、血栓予防のポンプを下肢に装着していただくなど手厚くサポートしていただき、バルーン抜去後は早期離床・歩行を援助していただきました。年齢や分娩経過から通常の8倍ほど血栓ができやすいとのご判断で、出血が落ち着いたことを確認後、退院まで「クレキサン」の投与を受けました。退院後も積極的な歩行に努め、現時点まで血栓の自覚症状は出ていません。

松林先生、貴院の皆さまのご健康とますますのご活躍を心よりお祈りいたしております。本当にありがとうございました。

 

コメント:嬉しい報告をいただきありがとうございます。