Q&A3334 4年前のオプション検査は有効? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 4年前に貴院のセカンドオピニオンで一通りの検査を行った者です。事情があり治療をお休みしていたのですが、昨年から再開しました。その場合、4年前の検査結果はどの程度有効となりますか。着床の窓、CD138、不育症に関する勧めていただいた検査を全て行い2項目で引っかかり、第12因子欠乏で低容量アスピリンを移植前からの服用、子宮収縮検査ではダクチルを1日6錠飲むようにとの結果でした。


今回PGTA正常胚を他院で移植するにあたって、4年前の結果を踏まえた薬の服用はする予定ですが、他に必要な検査があれば全て受けたいと思っています。CD138については昨年11月に受けた時点で陰性でした。EMMA・ALICEはおそらく1度も受けたことがないので受けようと思っています。他に再度した方がよい検査があれば教えてください。貴院に再度セカンドオピニオンで相談に行こうか迷っています。

 

A オプション検査の中で年月が経つにつれて変化する可能性のあるものは、慢性子宮内膜炎(CD138)と着床の窓(ERAあるいはERPeak)です。また、食生活が変化することで変わるのは、銅亜鉛、耐糖能異常(HOMA-R)、25-OHビタミンDです。少なくともこれらの検査を行なってから移植に臨むのが良いでしょう。また、引っかかっていた検査項目、第12因子と子宮収縮検査も再検査をお勧めします。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。