Q&A3097 第二子希望で上手くいきません | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 36歳の時の採卵で4AAをホルモン補充周期で妊娠し第一子出産しました。1度流産はしましたが、割とすぐ出産までたどりつけました。


39歳から第二子希望で、残っていた4AAを2回、5BBを1回移植しましたが妊娠しませんでした。いずれもホルモン補充周期で、AHAとエンブリオグルーありです。その後再度採卵し4AAは化学流産し、6AAと5BBの2個移植は陰性でした。
 

まだ着床の窓は調べてません。ホルモン補充周期でも毎回内膜は8〜9mmです。亜鉛やビタミンは問題なしでした。自然周期でも内膜は7mm程度が多く厚くなりません。

現在40歳となり、着床の窓を調べて移植するべきか、PGTAをするべきか、初期胚の移植にするべきかどれがお勧めされますか。また、ホルモン補充はプレマリンとルティナスですが、エストラーナテープの方が良いでしょうか。妊娠したときはプレマリンとワンクリノンでしたが、ワンクリノンだと出血することがあり、ルティナスに変えていますが、ワンクリノンの方がよいでしょうか。

 

A 第二子治療で良好胚移植にも関わらず上手くいかない方は少なくありません。このような場合によく見られるのは、慢性子宮内膜炎が新たに生じている場合と着床の窓が変化してしまった場合です。まず、この二つの検査をお勧めいたします。どちらがあっても全く上手く行かなくなります。PGTAはその次の段階です。なお、胚盤胞になっている方が初期胚移植に変更するメリットはあまりありません。

 

また、理由はわかりませんが、成功体験を踏襲するのが妊娠への近道です。第1子妊娠で用いた同じ薬剤(プレマリンとワンクリノン)で移植することをお勧めいたします。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。