Q リプロ大阪にお世話になり、2020年に出産いたしました。本当にありがとうございました。
凍結している胚盤胞があるため、移植を検討していますが、遠方からの通院になるため、コロナの状況で通院を躊躇しております。やっとワクチン接種の予約ができたので、ワクチンを打ってから行ける状況になっていたら通院しようかと思っています。
そこで、少し気になることがあります。来年度より、不妊治療が保険適用になる予定ですが、その影響で今までの検査や治療の内容が変わったり、できなくなったりすることがありますか。治療の内容は変わらず、保険適用の処置については支払額が変わるだけでしょうか。また保険適用になる影響で今以上に混雑してしまい、通院しづらくなるかも、とも思います。保険適用になることによって、私たち患者への影響はどのようなものがあるのでしょうか。費用負担が少なくなる以外の、デメリットがあれば伺いたいです。コロナの状況しだいですが、保険適用によって通院しにくくなりそうなら、3月までに移植できるようにできないか検討したいと思います。
A 不妊治療の保険適用がどのようなものになるのか、現時点では明らかではありません(現段階では、こちらに記載してあることしかわかっていません)。しかし、保険適用になることで治療に制限がかかり、やりたくてもできない治療が生じることで、妊娠成績が低下してしまうのであれば本末転倒です(保険と自費の混合診療を厚労省は原則として禁止しています)。そのようなことがないように調整していると思いますが、どうなるかはわかりません。また、財源には限りがありますので、助成金程度の恩恵に留まるのではないかと私は推察しています。もし混合診療不可を徹底するならば、全て自費で従来通りの手厚い治療を受けるか、保険適用で必要最低限の治療に留まるかを選択することになるのではないかと思います。また、生殖年齢の人口は年々減少していますので、保険適用になったとしても患者さんの人数はそれほど増えないと思います(一時的には増えますが、落ち着くと思います)。
下記の記事を参照してください。
2021.8.24「Q&A3031 不妊治療の保険適用の年齢制限について」
2020.12.4「Q&A2768 病院の待ち時間について」
2016.6.11「Q&A1118 ☆体外受精が保険適応にならないのは何故?」
なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。