Q 38歳、第2子希望
1人目は結婚後すぐ自然妊娠
断乳後36歳ですぐ自然妊娠するも稽留流産(吸引手術)→化学流産2回→稽留流産(吸引手術)→妊活3年目に突入
2ヵ所の不育クリニックで不育症検査し問題なし。
月経周期規則的で自己排卵あり、血液検査も問題ないと言われますが、9か月前に化学流産してから陽性を見ないため本格的に通院開始。
3周期タイミングで排卵後のみ黄体ホルモン(デュファストンかルトラール )を飲みましたが、排卵後7〜10日目の副作用(胃のムカつきや圧迫感)が激しく、数日は寝たきりになり、排卵後7日目から生理後数日まで精神的な落ち込みも見られます。今回はルトラール服用後、生理周期をずらすためにプラノバールを飲みましたが、メンタル不調がプラノバールを飲むとすぐ改善しました。黄体ホルモンだけを補うと精神的な不調が出やすいのでしょうか。デュファストンの胃部への副作用が耐えられず、ルトラールに変更しても 1〜2錠/日でも落ち込みました。
9か月の不妊理由はわかりませんが、これから人工授精や体外受精に進むにあたって黄体補充は当たり前にあるものと思っており、それによる精神への影響が怖く前に進めません。コロナ禍の自粛ストレスや、薬の副作用によるストレス、不妊のストレスもあるとは思いますが、薬を飲む事がストレスなのであれば私は治療には向いていないのではないかと考えはじめました。一旦検査だけはやってみようとリプロでのオプション検査も受けていますが、それ以上の治療には踏み込めません。黄体ホルモンによるメンタル不調はどうすれば良いでしょうか。
A 薬剤への反応パターンは人それぞれです。E2製剤(エストロゲン、卵胞ホルモン)単独で不調になる方、P4製剤(プロゲステロン、黄体ホルモン)単独で不調になる方、E2+P4合剤で不調になる方など様々です。しかも、薬剤の種類を変えると、同系統の薬剤でも反応が違ってくることも少なくありません。その方に適切な薬剤を見つけることが肝心です。
記載された内容から、プラノバールなら大丈夫であるとのことですので、デュファストンやルトラールを使わずに、プラノバールを移植のホルモンサポートに用いることで対処できます。不思議に思われるかもしれませんが、いわゆるピル(プラノバールはかつてのピル、OCは現在の低用量ピル)は排卵後から使い始めると妊娠のサポートになります。薬剤アレルギーが多数ある方にも、このような対処法でホルモン補充が可能になります。それぞれの方が使える薬を使う作戦です。一度外来でご相談ください。
なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。