嬉しい報告:ブログで勉強し45歳で出産 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

先生のブログで勉強させていただき、44歳で妊娠、45歳で出産できました。もう諦めていたような気持ちもあり、とても驚いた妊娠でした。

38歳で2人目の治療を始め、すぐに卒業できると思っていましたが、なかなかできませんでした。松林先生の病院に行ってみたい気持ちもありましたが、遠方で、フルタイムに働き、行くことができませんでした。
地元の病院に通いましたが、ドクターより、先生のブログをいつも読んでいた自分の方が知識があるように感じることもあり、思うように治療できないこともありました。新鮮胚移植より、融解胚移植が良いと希望しても、新鮮胚移植になってしまうこともありました。先生のブログで発信されたことが、1年後くらいに、その病院に入ってきていたように思います。ビタミンD の検査も自分から希望して、してもらいました。ドクターからは「まあ測ってみてもいいよ」と言われ、服用前と服用1ヶ月位で検査しました。数値がとても低く、すぐには改善しなかったので、一年間一粒ずっと飲み続けました。途中、お金や仕事、体調などいろいろ考えて、一年くらい通わないこともありました。42歳のときの採卵を最後に、体調のよいときに戻すことだけをやり、一年ぶりの胚移植、最後の胚でまさかの妊娠でした!このときは「もう妊娠はないだろう」と開き直っていた気持ちと、「原因があまり見出せないのに私が妊娠しないのはおかしいな、先生に最後に質問しようか」と、これもまた開き直った気持ちで、不安とかそういう心配は一切ありませんでした。これが「ニュートラルな気持ち」なのでしょうか。ビタミンD も飲み続け、最後には測っていませんが、近年出るようになった蕁麻疹がその冬は出なかったので、その効果が大きかったのではと思います。

今、我が子は生後2ヶ月です。出産したにもかかわらず、本当に産まれてきたのかと信じられない気持ちもあります。妊娠中もトラブルはほぼなく、元気に働き、出産もスピーディな正常分娩でした。元気に産まれてきてくれて我が子に感謝しつつ、大切に育てていきたいと思います。

先生のブログで勉強できたこと、本当に感謝しています。時間はかかりましたが、兄弟ができ、有り難く思います。これからも、先生のブログによって、幸せなご夫婦が増えていくといいなと思います。ありがとうございました。

追伸:2016.2.24「Q&A1010 第2子希望、なかなか結果が出ません」で質問しました。病院を変えずに、2人目はB病院に通い続けました。

 

コメント:質問から5年も経っていたのですね。最後の移植などで「もう妊娠はないだろう」と開き直っていた気持ちが典型的な「ニュートラルな気持ち」です。これは、狙っては出せない気持ちです。私のブログがお役に立てて(お会いしたこともありませんが)本当に嬉しい気持ちで一杯です。

 

下記の記事を参照してください。

2020.9.20「嬉しい報告:私の必勝法はニュートラルな気持ち!?

2015.8.21「☆ニュートラルな気持ちへの持っていき方

2014.5.29「☆☆妊娠には「ニュートラルな気持ち」で!