Q&A2466 つわり対策は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q つわりの軽減方法について少し詳しい所まで質問させてください。
 

ビタミンB6がつわりに効果的とおっしゃられていますが、食品から取る方が良いのでしょうか。またサプリで取るとした場合、日本製のものが良いのでしょうか。ネーチャーメイドのビタミンB6以外一般的に発売されていない気がします。海外のものだと沢山ありますが、どの程度のものが良いのか、基準などご存知でしたら教えて下さい。

つわり対策として飲み薬を処方していただきました。ジェネリックのものでも問題ないでしょうか。飲み薬は正規品はプリンペランとなりますが、ジェネリックだと「テバ」が処方され、あまり聞いた事がなく使用を躊躇した事があります。使用に問題ないでしょうか。

また、ビタミンB6や漢方、飲み薬などは飲み続けるのに抵抗がありますが飲み続けた効果的でしょうか。飲み続ける事で効果が現れるとするならばどれを継続させるべきでしょうか。できる事は万全にして挑みたいと思っております。宜しくお願いします。

 

A つわりの対策に完璧なものはありません。あくまでも症状を軽減するのが目的です。また、かつてつわりの薬剤として登場した「サリドマイド」が、動物実験では全く問題がなかったにもかかわらず、ヒトでは100%「アザラシ症」という奇形を起こすことが明らかになりました。その後、新たなつわりの薬剤の開発に製薬業者が躊躇してしまったという経緯があります。つわりの時期は赤ちゃんが薬剤に最も敏感な時期です。もし薬剤なしで何とか行けるようでしたら、そちらをお勧めいたします

 

甲状腺疾患の有無を確認した上で、ビタミンB6、ドキシラミン(本邦未承認)、ショウガ(ガリなど)メチルプレドニゾロンが望ましい対策です。具体的なメーカーについての調査はなされていませんし、もしなされていたとしてもブログへの記載はできません。基本的に、ジェネリック薬品は先発薬品と同等の効果であるとされていますが、本当に同等の効果があるのか、あるいは副作用も同等であるのかは不明です。

 

下記の記事を参照してください。

2016.8.6「つわりのリスク因子
2015.9.11「☆つわりの治療指針」

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。