嬉しい報告:高刺激で正常胚 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

2018.11.15「Q&A2013 PGS異常胚ばかりです」で回答を頂きありがとうございました。

お返事を頂いた時点で3度目の採卵結果が6個採卵→顕微→1個胚盤胞→異常卵であり、4回目の採卵時は松林先生にご教示頂いたように「高刺激」をお願いしました。

卵胞チェックの度に複数の医師から「高刺激、意味ないと思うけどね」と言われ続け、途中で高刺激を止めるか問われましたが、今回はこのまま高刺激をお願いしますと依頼した結果、採卵数は6個と低刺激と変わらなかったものの、4個が胚盤胞となり(それまでで一番多い胚盤胞率です)、結果2個の正常卵と1個のモザイク卵を得ました。そのうちの1つの正常卵で現在双子を妊娠中、おかげ様で経過良好、特に大きな問題なく、妊娠後期を迎えます。

適度な運動、食生活の改善(BMI値 16→18へ)、ビタミンD、イノシトールの内服も功を成した要因の一部かと存じますが、それも全て松林先生のブログから得た知識を総動員し、着床前診断と併用した結果です。着床前診断で検査をやみくもに受ければいいというものではなく、妊娠するために必要な知識をいかに得るかを身を持って知った気がします。高度な知識を提供してくださり、本当にありがとうございます。

 

 

コメント:高刺激が奏功して良かったですね。刺激を極端に嫌う医師も少なくありませんが、刺激に用いる薬剤選択によって正常胚の出現頻度が変わる可能性もあります。私のアドバイスが役立ち、嬉しい限りです。