Q&A2154 精子と発熱について | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 先生に授けていただいた子も、もう3歳になり元気にやんちゃに育っております。二人目にも恵まれ、賑やかに過ごしております。ありがとうございました。
授かった後も、先生のブログを拝見させていただいております。


今回は、精子についてお聞きしたいことがあります。
①大人になってからの高熱は睾丸にダメージを加え、精子が自滅すると聞いたことがあります。それは、おたふく風邪のみでしょうか。
②子供の時の高熱も精子に影響があるのでしょうか
(アデノ、おたふく風邪、突発性発疹、インフルエンザなど)
③精子に影響があった、なかったの判断はやはり、大人になってからの精子の検査でしかわからないのでしょうか。

 

A 

①おたふく風邪の原因であるムンプスウイルスは、精巣への直接のダメージ作用があります。一方、如何なる原因であっても、高熱は精巣にダメージをもたらします。

②精子を作り始めてからの高熱だけが精子への悪影響がありますので、子供の時の高熱は心配ありません。

③その通りです。

 

下記の記事を参照してください。

2013.2.28「☆サウナは精子を悪くする

2012.9.30「精巣の温度 その3」

2012.9.29「精巣の温度 その2」

2012.9.28「精巣の温度 その1」

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。