Q&A1756 FSH 120、AMH<0.16未満、第2子希望 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 以前にも移植時の心配について質問させていただきました。その後、その移植ではかすりもせず妊娠には至らなかったのですが、2回目の移植で無事男の子を出産することができました。
20代で生理がなくなり、34歳から治療を開始し、36歳で出産しました。治療期間は1年半くらいで採れた卵は2個です。FSHは最高120くらい、AMHは0.16未満です。治療方法はゴナールFで高刺激して採卵していました。早発閉経の原因は甲状腺でも染色体でもなく、原因不明とのことです。現在そのクリニックで、ゴナールFを出せる数が制限されたとのことで、同じ治療はできないのかなと思っています。
他の病院で妊娠は諦めるようにいわれても、遠距離通院を開始し、運良く授かることができ、1人できただけで十分幸せと思っていましたが、産んでみてあまりの可愛さにもう1人欲しいと欲が出てきてしまいました。ただ前の病院では治療が同じようにはできなくなっていること、年齢的にも不利になっていることを考えると、仕事の休みをとって治療に通う勇気がでません。地元で見てくれる病院はないため、治療するなら遠距離で1日休みをとっての通院を覚悟しなければいけません。治療してみなければ、卵胞ができるかどうかもわからないのはわかっていますが、どうしても客観的な意見を頂きたく質問させていただきました。再度妊娠できる可能性はあると思いますか。治療期間は何年までは希望がもてますか。

 

A 第2子妊娠の可能性はあると思います。ただし、物理的、時間的に通院が可能かどうかは、お子さんをみてくれるサポート体制次第だと思います。治療期間は、第1子の時に1年半かけて採れた卵が2個であることを考えると、それ以上の期間がかかることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。